セルヒオ・ラモス主導の新体制移行に伴い、コルドンSDが円満退任へ。パトリク・メルカド獲得は重傷により破談。
✅ ホルヘ・マリン・グラナドス役員の辞任
クラブのスポーツ部門の運営方針を巡る深い対立から、1部残留決定直後に役員を辞任。
✅ ルイス・ガルシア・プラサ監督の去就
奇跡の残留に導き契約は自動延長されたものの、新オーナー陣の構想外となり退任の可能性が浮上。
✅ 契約満了に伴う8選手の退団見込み
ニール・モペイが退団を表明。アスピリクエタやアレクシス・サンチェスらベテラン勢も退団が濃厚な情勢。
✅ 新オーナー「Five Eleven Capital」の陣容
セルヒオ・ラモスが率いる投資グループのスカウト部門に、ベティスやハンガリーで実績を残したカルロス・ヒメネス氏が就任。
✅ 財政難解消に向けた選手売却計画
ジブリル・ソウのシュトゥットガルト移籍案が浮上。高給選手の整理や若手選手の売却による資金確保を画策。
✅ マティアス・アルメイダ前監督の新天地
セビージャを解任されてから2ヶ月、メキシコのモンテレイの新監督就任が実質的に決定。
アントニオ・コルドンSDの退任と補強の動向
👔 セルヒオ・ラモスが主導する投資グループ「Five Eleven Capital」によるクラブ買収が実質的な合意に達し、クラブの構造が大きく変わることに伴い、アントニオ・コルドン・スポーツディレクターは自身の役割が終わったことを理解し、円満に退任します。クラブ側に違約金や残り2年間の契約分の給与は一切要求せず、在籍最終日までの給与のみを受け取るという寛大な決断を下しました。来季の編成はすでに右腕のホセ・イグナシオ・ナバーロ氏らに引き継がれています。コルドン氏自身の新天地としては、メキシコやモナコが候補に挙がっています。
⚽️ 補強に関しては、フアン・イグレシアスとアルナ・サンガンテの獲得が完了した一方で、インデペンディエンテ・デル・バジェと約600万ユーロで事前合意に達していたパトリク・メルカドの獲得は完全に破談となりました。メルカドが前十字靭帯と半月板を断裂する重傷を負い、9ヶ月の離脱を余儀なくされたことが理由です。エクアドル側は契約破棄に対して法的措置をちらつかせて威嚇していますが、セビージャ側はまだ選手の保有権を持っていないため、選手の回復に関して口出しする立場にないという姿勢を貫いています。当のメルカド本人はSNSで『レベルアップする直前はいつも困難が伴う。まるで人生が、自分がどれだけそれを本気で望んでいるかを試しているかのようだ。ここで疑ったり立ち止まったりする人もいるが、そこに違いが生まれる。痛みや重圧があるなら、それは成長の証だ』と力強いメッセージを発信しています。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
ホルヘ・マリン・グラナドス役員の辞任
🏢 日曜日のレアル・マドリード戦で0-1の敗戦を喫したものの、他会場の結果によりセビージャの1部残留が数学的に確定しました。この残留決定の直後、約4年間にわたり役員を務めてきたホルヘ・マリン・グラナドス氏が辞任を発表しました。
📉 辞任の背景には、経営陣の多数派が採ったクラブの方向性、特にスポーツ部門における意見の深い対立があります。マリン氏は降格危機を回避するため、冬の移籍市場での戦力補強に財政的な努力をするよう上層部に強く求めていました。実際、彼は自身のポケットマネーを提供してまでバレンティン・バルコのレンタル移籍やアコル・アダムスのリーグ登録を後押ししました。アダムスはセビージャの残留において重要な役割を果たしましたが、バルコは出場機会に恵まれず1月にストラスブールへ退団しています。
💰 デル・ニド一族の企業の代表として役員会に入ったマリン氏は、就任当初から役員報酬の受け取りを辞退していました。ホセ・マリア・デル・ニド・カラスコ会長体制が終わりを告げようとする中、彼は自ら身を引くことが最も誠実であると判断しました。(via Estadio Deportivo, Mundo Deportivo)
ルイス・ガルシア・プラサ監督の去就
📋 チームをどん底から救い出し、就任から8試合で4勝を挙げて見事に残留という奇跡的な目標を達成したルイス・ガルシア・プラサ監督ですが、来季の指揮を執るかどうかは不透明です。残留達成により契約は自動延長されたものの、セルヒオ・ラモスや新オーナーグループの構想にマドリード出身の同監督は含まれていません。
🎙 監督自身もこの状況を完全に理解しており、『私は契約を残しており、ここで続けることに強い意欲を持っているが、監督というものは自分を望んでくれる場所で指揮を執らなければならない。もし彼らが私を必要としないのであれば、荷物をまとめて出て行くことに何の問題もない。33歳の時、私は2部のエルチェで指揮を執っていたのだから』と潔い姿勢を示しています。また、別の場面では『私はセビジスタではない。仕事のためにやって来たプロフェッショナルだ。しかし、ここを去る時には少しだけセビジスタとしての心を持つことになるだろう』と語り、別れを予感させています。
🔄 後任の最有力候補としてはホセ・ボルダラスの名前が挙がっています。ボルダラスは過去にもセビージャの監督候補となっており、クラブの再建という現在のニーズに完璧に合致するプロフィールを持っています。ガルシア・プラサ監督は今週金曜日、セルタ戦前の記者会見に臨む予定であり、そこで自身の去就について最終的な決断を語る見込みです。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque, Mundo Deportivo)
契約満了に伴う8選手の退団見込み
👋 今季限りで契約が切れる8名の選手たちの多くが、クラブを去ることになります。
🇫🇷 オリンピック・マルセイユからのレンタルで加入していたニール・モペイは、レアル・マドリード戦の試合後にピッチを一周してファンに別れを告げ、SNSでも『セビージャのユニフォームを着られたことは特権だった』と退団を明言しました。
🇬🇷 ニューカッスルからレンタル加入し、コルドンSDの唯一の成功補強と言えるほど素晴らしいパフォーマンスを見せたGKオディッセアス・ヴラホディモスも退団が濃厚です。本人はセビージャでのプレーに幸福を感じていますが、ニューカッスルが獲得に投じた約2400万ユーロの回収を望んでいるため、財政難のセビージャに買い取りの選択肢はありません。イングランドやドイツ、古巣パナシナイコスが関心を寄せています。
🇫🇷 トラブゾンスポルからレンタルされていたバティスタ・メンディも、アルメイダ前監督やガルシア・プラサ監督の下で完全に出番を失っており、700万ユーロの買い取りオプションが行使されることはありません。
🇨🇱 🇪🇸 1年契約で加入したベテランのアレクシス・サンチェスとセサル・アスピリクエタの退団も決定的です。サンチェスはスタンドの代理人と共に別れを惜しむジェスチャーを見せており、今後はブラジルやチリへの移籍が有力視されています。アスピリクエタは自動契約延長の条件である「45分以上の出場を25試合」に遠く及ばず、今夏のワールドカップではイギリスBBCの解説者を務めることが決定しています。
🇧🇪 ガルシア・プラサ監督の下で出場時間ゼロに終わったアドナン・ヤヌザイ、ヴラホディモスの影に隠れたGKエルヤン・ニーランドも退団します。
🇷🇸 唯一残留の可能性があるのはキャプテンのネマニャ・グデリですが、それも現在受け取っている高額な給与を大幅に減額する再交渉に応じた場合のみです。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque, Mundo Deportivo)
新オーナー「Five Eleven Capital」の陣容
💼 近く公証役場での手続きを経て正式にクラブの所有者となる「Five Eleven Capital」は、セルヒオ・ラモスを看板に据え、新たなスポーツ部門の構築を進めています。コルドンSDの後任として組織を率いるのはマルク・ボイシャサ氏になると見られています。
🔍 そのスカウト部門のコーディネーターとして就任するのが、カルロス・ヒメネス氏です。ヒメネス氏は過去にレアル・ベティスでスカウトとして働き、アサン・ディアオやヘスス・ロドリゲスなど数多くの才能を発掘し、ベティスに5000万ユーロ以上の売却益をもたらした実績の持ち主です。直近ではハンガリーのデブレツェニでスポーツディレクターを務め、わずか2万5000ユーロの補強予算でチームを国内上位に押し上げ、カンファレンスリーグ出場権を獲得するという奇跡的な手腕を発揮しました。同じくスカウトのゴンサロ・ノビージョ氏もこのグループに名を連ねています。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
財政難解消に向けた選手売却計画
💶 来季に向けた補強資金を確保するため、セビージャは大規模な選手売却による給与総額の削減と移籍金の獲得を迫られています。
🇨🇭 主力の1人であるMFジブリル・ソウにはドイツのシュトゥットガルトからオファーが届いており、セビージャは彼を獲得した際に投じた約1000万ユーロの回収を目論んでいます。クラブ内では彼の重要性を理解しつつも、夏の補強を優先するための売却対象としてリストアップされています。
📉 また、パフォーマンスに見合わない高額な給与を受け取っているタンギ・ニアンズ、マルカオ、ジョアン・ジョルダンらの放出を最優先事項としています。戦力外となっているフェデリコ・ガットーニやファビオ・カルドソも整理対象です。
💸 純粋な移籍金収入を得るためのカードとしては、ルベン・バルガス、ルシアン・アグメのほか、下部組織出身のキケ・サラス、フアンル、ホセ・アンヘル・カルモナらが売却候補として挙げられています。(via Estadio Deportivo, Mundo Deportivo)
マティアス・アルメイダ前監督の新天地
✈️ バレンシア戦での敗北を受けてセビージャを電撃解任されたマティアス・アルメイダ前監督ですが、わずか2ヶ月で新たな職場を見つけました。彼はメキシコのラジャドス・デ・モンテレイの新監督に就任することで実質的な合意に達しており、2年契約にサインするため間もなくメキシコへ向かいます。
🤝 5月9日にはマドリードでモンテレイのフロント陣と直接会談を行っていました。イタリアのラツィオも新監督候補として彼をリストアップしており、ヨーロッパ残留の道も模索されていましたが、最終的には過去にチバス・グアダラハラを率いて数々のタイトルを獲得し、自身の名を高めたメキシコへの帰還を決断しました。モンテレイでは、ルーカス・オカンポス、ヘスス・コロナ、オリベル・トーレスといったかつてのセビージャの選手たちを再び指導することになります。(via Estadio Deportivo, Mundo Deportivo)
【本日の総括】
奇跡的な1部残留を果たしたセビージャですが、セルヒオ・ラモス主導の新オーナー体制への移行に伴い、クラブはフロントから現場に至るまで完全な解体と再構築のフェーズに突入しています。コルドンSDの退任や多数の契約満了選手の放出、そして立役者であるガルシア・プラサ監督の不透明な去就など、激動のオフシーズンが幕を開けました。






