移籍市場の裏で囁かれるグアルディオラ監督の助言と戦略的価値
ロドリの移籍決定の背景には、かつての指揮官であるペップ・グアルディオラ監督の助言がありました。レアル・マドリードへの移籍に迷い、バロンドールを巡るヴィニシウスとの関係に懸念を抱いていたロドリに対し、グアルディオラ監督は『バルセロナのサッカースタイルの方が君に合っている』と話し、これがバルセロナを選択する決定打となりました。
この移籍の戦略的意味について、レアル・マドリードのレジェンドであるジョージ・バルダノ氏は、『ロドリの移籍金のうち、バルセロナでの貢献としての価値は3500万ユーロだが、レアル・マドリードから獲得の機会を奪い弱体化させた価値は4000万ユーロに値する。バルセロナにとって完璧な戦略的補強だ』と分析しています。さらに、『もしマドリードに行っていれば、中盤を劇的に変革し、エムバペやヴィニシウスらアタッカー陣により早く、より良いパスを配給できていただろう。ロドリはそうしたゲームメイクにおいて世界最高の選手だ』と、最大のライバルの急所を突いた補強であることを強調しました。
一方、戦術アナリストのアルトゥーロ・ベニート氏は、『今年のバルセロナとマドリードはどちらも非常に縦に速い、垂直的なサッカーを目指すため、スタイル面で大きな差はない。むしろバルセロナには代表の同僚が多くいたことがロドリの決め手だったのだろう』と述べ、フリックのチームがシティのようにポゼッション一辺倒ではなく前線が高いため、ロドリが後ろへ走る守備対応に苦労する可能性を指摘しています。元選手のラファ・アルコルタ氏もこの点に同意し、ロドリの後退局面での走力に一抹の不安を覗かせています。しかし元名選手のジョゼ・マリ・バケーロ氏は、『バルセロナが最も必要としていたのはプロフェッショナルとしての経験と成熟であり、その点でロドリの存在は計り知れない価値がある』と擁護しました。(via MARCA)
バロンドールホルダーであるロドリの知られざる大学生活と素顔
サッカー界の頂点に立ったロドリですが、その私生活とキャリアは極めて異例です。
ビジャレアルのユース時代からプロ選手として活躍する傍ら、ロドリはカステリョンのジャウメ1世大学で企業経営・管理学の学位を取得しました。当時の大学教授ルイス・カジャリサ氏は、ロドリについて『彼はとても責任感があり、その年齢としては非常に成熟した人間だった。すべての試験に出席し、学位を取得するまで非常に真面目に取り組んでいた。人の話を非常によく聞き、整理整頓が得意で、IQが非常に高く、神童に近い知性を持っている』と振り返っています。
プロとしてスター街道を駆け上がった後も、イングランドからわざわざバレンシアまで飛行機で移動し、対面で大学の試験を受けに行くほどの勉強熱心さでした。アトレティコのユース時代に彼を指導したアルマンド・デ・ラ・モレナ氏も『試験ではすべて優秀な成績を収めていた』と、その学業への真摯な姿勢を証言しています。
ユース時代の親友シモ・ミラジェス氏によると、ロドリは『旅行が好きで、ジョークが好きで、歌やモノマネが非常に得意な明るい青年』であり、さらに特筆すべきは、InstagramやX、TikTokといった個人SNSを一切持たない点です。これについて親友は、『シャビやイニエスタもバロンドールを受賞できなかったが、ロドリ自身はバロンドールなどの個人賞に固執していない。SNSがなくても幸せになれるということを彼は教えてくれている』と、その浮世離れした素晴らしい人間性を称えています。(via SPORT)