世紀の移籍ロドリのバルセロナ加入と初日の完全ドキュメント

カタールワールドカップ覇者であり、2024年バロンドールを受賞した世界最高のミッドフィルダー、ロドリがバルセロナに電撃加入しました。バルセロナはマンチェスター・シティと、移籍金固定6000万ユーロ、さらに変動1600万ユーロ(そのうち1000万ユーロが出場試合数などに基づく達成困難な目標、600万ユーロが達成容易な目標)の条件で完全移籍の合意に達しました。契約期間は2030年6月までの4シーズンです。

月曜日の夕方にプライベートジェットでバルセロナの専用ターミナルに降り立ったロドリの周囲は大混乱に陥りました。50人以上の記者が殺到しただけでなく、10人から15人ほどの熱狂的なファンが偽の記者証を自作し、実在しないメディア名を騙ってターミナル内へ侵入しようと試みる珍事まで発生しました。

到着後、ロドリはデコスポーツディレクターと過去に3時間に及ぶ極秘会談を行った思い出の場所であるホテル「タワー・メリーナ・グラン・メリア」へ直行しました。ホテルの外には夜遅くまで写真やサインを求めるファンが詰めかけましたが、ロドリは外出を避けて静かに過ごしました。

翌火曜日の午前9時、ロドリはシウタ・エスポルティバでメディカルチェックを受けました。そこではクリニック内で偶然居合わせた障害者のファンからの写真撮影の求めに快く応じる温かい一面を見せました。無事に検査を終えて一度ホテルに戻って着替えた後、午後2時前にクラブのオフィスを訪れてラポルタ会長と共に正式契約に署名しました。

契約後、ラポルタ会長、デコ、エチェバリア、ダニ・コディナらクラブ幹部、さらにロドリの代理人であるパブロ・バルケロ氏や家族と共に、市内の老舗最高級シーフードレストラン「ボタフメイロ」で食事を共にしました。ボタフメイロの周辺には瞬く間に約200人のサポーターが押し寄せ、カタルーニャ警察が出動して店の前にロープを張って動線を確保する騒ぎとなりました。熱狂に包まれる中、ラポルタ会長は力強くガッツポーズを見せ、ロドリも驚きつつも満面の笑みで応えていました。背番号は、フェルミン・ロペスが7番に変更したことに伴い空き番号となった「16」に決まり、ユニフォームネームは「RODRIGO」となります。(via SPORT)

ロドリが語ったバルサへの忠誠とフリック監督への大きな期待

バルセロナでの正式な入団発表記者会見に臨んだロドリは、クラブに対する特別な思いを熱く語りました。

移籍への決意についてロドリは、『ここにいられて、自分や家族にとって特別な日になり、とても嬉しいです。人生の重要な新章が始まります。マンチェスター・シティを出るのは本当に難しい決断でした。シティは自分にすべてを与えてくれ、本当に幸せだったので、永遠に感謝し続けます。クラブが退団を容認してくれたことにも感謝しています。バルセロナは、そのフットボール哲学、理解の仕方、および体現する価値観において、私にとって常に世界的なお手本でした。他にオファーもありましたが、バルセロナが常に私の最優先の選択肢でした。そのことは会長のジャンやみんなに伝えていました。決断の正確な瞬間は覚えていません。最初のプロセスは、自分のクラブでの一時代が終わり、退団の道を探さなければならないと理解したことでした。それは私にとって困難でした。家族や周囲の人々と話し合い、これがベストだと信じる決定を下しました。理由は心の中に留めておきますが、常に言っているようにスポーツ面の理由であり、それに基づいています。今すぐプレーする準備はできています。背中の手術は通院で行えるものでした。すぐにトレーニングを始めますし、監督が必要と判断すればいつでも試合に出られます』と語り、コンディションが万全であることをアピールしました。

また、フリック監督について尋ねられると、『ハンスと話し、彼の熱意が伝わってきました。彼のような監督のもとで指導を受けられることは非常にモチベーションが高まりますし、彼の勇敢なアイデアは私のキャリアの今の段階にとってとても魅力的なものです。私にはまだ成長の余地があり、彼は私を最大限に完成させてくれるでしょう』と大きな信頼を寄せました。

チームの若さや中盤の選手層についても言及し、『私は30歳になり、ここには年齢の割に経験のない若い選手たちが多いので、その私の経験をロッカールームで伝えることで助けになると思っています。マル・ベルナルは素晴らしい成長を遂げており、怪我から信じられないほど見事に復帰しました。彼を全面的にサポートしたいですし、若い選手たちが異なる経験を持つ人間と一緒に成長することはとても重要です。世界一の中盤かどうかはわかりませんが、素晴らしい多才な選手が揃っていることは確かです。これは監督に多くの選択肢を与えます。とても完璧な中盤です。私たちはタイトル、挑戦できる最も重要なタイトルを勝ち取るためにここにいます。個人の賞は重視していません。それは良い仕事を積み重ねた結果にすぎません』と頼もしいリーダーシップを覗かせました。

さらに、カンテラの大先輩であるブスケツについて『ブスケツは常に大きな指標であり、友人であり、同僚でした。今は彼がリザーブチームにいるので、より多く会うことになるでしょう。彼をずっと尊敬していましたし、比較されることは特権ですが、私たちは異なる特徴を持っており、共通点も多くあると思います』と語り、神童ラミン・ヤマルについても『彼はフットボールをチームのものとして理解している選手です。ラミンはこのレベルに到達するための驚くべき将来性を持っています』と称賛を惜しみませんでした。(via SPORT)

移籍市場の裏で囁かれるグアルディオラ監督の助言と戦略的価値

ロドリの移籍決定の背景には、かつての指揮官であるペップ・グアルディオラ監督の助言がありました。レアル・マドリードへの移籍に迷い、バロンドールを巡るヴィニシウスとの関係に懸念を抱いていたロドリに対し、グアルディオラ監督は『バルセロナのサッカースタイルの方が君に合っている』と話し、これがバルセロナを選択する決定打となりました。

この移籍の戦略的意味について、レアル・マドリードのレジェンドであるジョージ・バルダノ氏は、『ロドリの移籍金のうち、バルセロナでの貢献としての価値は3500万ユーロだが、レアル・マドリードから獲得の機会を奪い弱体化させた価値は4000万ユーロに値する。バルセロナにとって完璧な戦略的補強だ』と分析しています。さらに、『もしマドリードに行っていれば、中盤を劇的に変革し、エムバペやヴィニシウスらアタッカー陣により早く、より良いパスを配給できていただろう。ロドリはそうしたゲームメイクにおいて世界最高の選手だ』と、最大のライバルの急所を突いた補強であることを強調しました。

一方、戦術アナリストのアルトゥーロ・ベニート氏は、『今年のバルセロナとマドリードはどちらも非常に縦に速い、垂直的なサッカーを目指すため、スタイル面で大きな差はない。むしろバルセロナには代表の同僚が多くいたことがロドリの決め手だったのだろう』と述べ、フリックのチームがシティのようにポゼッション一辺倒ではなく前線が高いため、ロドリが後ろへ走る守備対応に苦労する可能性を指摘しています。元選手のラファ・アルコルタ氏もこの点に同意し、ロドリの後退局面での走力に一抹の不安を覗かせています。しかし元名選手のジョゼ・マリ・バケーロ氏は、『バルセロナが最も必要としていたのはプロフェッショナルとしての経験と成熟であり、その点でロドリの存在は計り知れない価値がある』と擁護しました。(via MARCA)

バロンドールホルダーであるロドリの知られざる大学生活と素顔

サッカー界の頂点に立ったロドリですが、その私生活とキャリアは極めて異例です。

ビジャレアルのユース時代からプロ選手として活躍する傍ら、ロドリはカステリョンのジャウメ1世大学で企業経営・管理学の学位を取得しました。当時の大学教授ルイス・カジャリサ氏は、ロドリについて『彼はとても責任感があり、その年齢としては非常に成熟した人間だった。すべての試験に出席し、学位を取得するまで非常に真面目に取り組んでいた。人の話を非常によく聞き、整理整頓が得意で、IQが非常に高く、神童に近い知性を持っている』と振り返っています。

プロとしてスター街道を駆け上がった後も、イングランドからわざわざバレンシアまで飛行機で移動し、対面で大学の試験を受けに行くほどの勉強熱心さでした。アトレティコのユース時代に彼を指導したアルマンド・デ・ラ・モレナ氏も『試験ではすべて優秀な成績を収めていた』と、その学業への真摯な姿勢を証言しています。

ユース時代の親友シモ・ミラジェス氏によると、ロドリは『旅行が好きで、ジョークが好きで、歌やモノマネが非常に得意な明るい青年』であり、さらに特筆すべきは、InstagramやX、TikTokといった個人SNSを一切持たない点です。これについて親友は、『シャビやイニエスタもバロンドールを受賞できなかったが、ロドリ自身はバロンドールなどの個人賞に固執していない。SNSがなくても幸せになれるということを彼は教えてくれている』と、その浮世離れした素晴らしい人間性を称えています。(via SPORT)

執念で勝ち取ったジョアン・カンセロの移籍金ゼロでの完全移籍

ポルトガル代表の多才なサイドバック、ジョアン・カンセロのバルセロナ復帰が、極めて有利な条件で決定しました。サウジアラビアのアル・ヒラルから完全移籍で加入するカンセロは、当初1000万ユーロの移籍金が必要と噂されていましたが、最終的には「移籍金ゼロのフリー契約」となりました。これはカンセロ自身がサウジ側との残り1年の超高額な契約を自ら破棄したことで実現したものです。

カンセロは月曜日にバルセロナに入り、火曜朝にはロドリと共にメディカルチェックを通過しました。その際、カンセロは、バルセロナへの強い愛着を示すためにスポーツディレクターのデコに対し、自身の思いを明かしました。

『デコに言ったんだ。バルサに行けないなら、サウジで丸1年プレーせずに給料だけもらい続けるとね。最後はフリーで来ることができた。多少の減給を受け入れる努力は必要だったが、何よりも大切なのは、自分と家族がここで幸せになれるということだ。ここで私たちは幸せなんだ』

昨シーズン、レンタル選手としてバルセロナで公式戦65試合に出場し6ゴール8アシストをマーク、リーグ優勝とスーパーカップ制覇に貢献した32歳の実力者は、今季もアレハンドロ・バルデと左サイドバックのポジションを争うことになります。(via Esport3)

フリック監督の暫定キャプテン指名とシーズンへの並々ならぬ自信

ハンス・フリック監督は、プレシーズン最後のテストマッチとなるガンペール杯を前に、チームの仕上がりに絶対の自信を見せています。

直近の親善試合バーゼル戦で2-5と大勝を飾ったチームについて、監督は次のように語りました。

『今回のプレシーズンは通常とは異なり、ワールドカップ終了後の遅れた合流によって厳しいマネジメントを強いられた。1週間前にはまだ8選手がチームに合流したばかりだった。しかし、この1週間でチームの質が信じられないほど向上し、トレーニングに大満足している。本当に素晴らしいチームで、すべてのタイトルに向けて戦う準備ができている。昨季はホーム戦ですべて勝利を収めており、サポーターの熱いパッションとエネルギーが今年も必要だ』

また、現在怪我で不在のフレンキー・デ・ヨングや、移籍したテ・ア・シュテーゲン、アラウホに代わる正式なキャプテン投票は移籍市場が閉まった後に行うとし、それまでの暫定的なキャプテンとして、ラフィーニャ(第一キャプテン)、エリック・ガルシア、そしてガビの3名を指名したことを明かしました。この暫定措置について、デ・ヨングとの不仲からきているのではないかとの憶測に対しては否定しています。(via SPORT)

膝の怪我に苦しむフレンキー・デ・ヨングの去就と冷徹な現実

膝の負傷からのリハビリを続けているフレンキー・デ・ヨングですが、その未来には暗雲が立ち込めています。デ・ヨングは今後数週間のうちに手術に踏み切るかどうかの重大な決断を下すことになり、手術を選択した場合は約5ヶ月に及ぶ長期離脱、つまりシーズンの半分を棒に振ることになります。

オランダの敏腕ジャーナリスト、ヴァレンタイン・ドリーセン氏は、ロドリの加入によってデ・ヨングのバルセロナでのキャリアが事実上終焉を迎えたと指摘しています。ドリーセン氏は、『彼はバルセロナでキャリアを終えたがっていたが、それは一握りの選手にしか許されない特権だ。35歳までバルサでレギュラーを張れるような選手ではない。ロドリとデ・ヨングが共存することは考えられない。もし共存するなら、デ・ヨングが劇的にプレースタイルを変えてより攻撃的になる必要があるが、彼にはその能力が欠けていると常に批判されてきたし、今後も不可能だろう。バルサの選択は完全にロドリだ』と断言しました。

クラブ公式メディアを通じて自らの立場を訴えたいと申し出るなど、デ・ヨング周辺にピリピリとした焦燥感が漂う中、フリック監督は『フレンキーとの関係は非常に良好だ。彼は完璧なプロフェッショナルであり、常にチームの戦術や試合について多くの対話を行っている。並外れたクオリティを持つ彼は、私にとって今でも非常に重要な選手だ』と話し、関係の修復と信頼を強調しています。(via SPORT)

ガビを巡るマンチェスター・ユナイテッドからの関心とクラブの絶対的拒否

移籍市場の終盤、イングランドのマンチェスター・ユナイテッドがバルセロナの至宝ガビの獲得に乗り出しているとの噂が流れましたが、これは完全に否定されました。

ユナイテッドのマイケル・キャリック監督が獲得を熱望しているとの報道に対し、ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏はその可能性を真っ向から否定しました。ガビ本人は少年時代から過ごすバルセロナでの日々に極めて満足しており、移籍を考慮したことは一度もありません。デコやフリック監督もガビをチームの絶対的な心臓部、将来のキャプテン候補とみなしています。

現在、2030年までの契約が残っているガビですが、クラブは近いうちに契約更新と待遇改善に向けた話し合いを代理人と開始する予定です。ユナイテッドはすでに今夏、アンデル・サントスとユーリ・ティーレマンスの獲得に1億ユーロ以上を費やしており、現在は左サイドバックの補強に注力しているため、ガビの獲得に動く現実的な余地はありません。ガビ自身もSNS上で『最初の数週間のトレーニングで準備は万端。水曜日のガンペールでみんなに会えるのを楽しみにしているよ!』と、熱い決意をサポーターに向けて発信しています。(via SPORT)

フェラン・トーレス売却がもたらした選手登録枠の劇的改善

バルセロナは、アタッカーのフェラン・トーレスをパリ・サンジェルマンへ完全移籍させることで、クラブの財政構造と選手登録問題を一気に解決しました。

移籍金は約5000万ユーロ(帳簿上の残存減価償却費1000万ユーロを差し引いた実質4000万ユーロの売却益)であり、さらに彼の年俸約1000万ユーロを削減したことで、ラ・リーガのサラリーキャップ「フェアプレー」枠に5000万ユーロもの巨大な空きスペースを生み出すことに成功しました。

バルセロナは即座にラ・リーガの登録からフェランを抹消しました。この結果、今夏に獲得したアンソニー・ゴードン、カリム・アデイェミ、ジェシー・ビシウ、さらにはロドリとジョアン・カンセロという大型補強の選手たち、そして昨季終了後に契約を更新したアンドレアス・クリステンセンの再登録作業が、数日以内に完了する見込みとなりました。今夏の売却益が1億ユーロ近くに達し、給与削減が進んだバルセロナは、ラ・リーガの「1:1」ルールを適用できる健全な財政状態を取り戻しています。(via SPORT)

フリアン・アルバレス獲得交渉のデッドロックと代替案アヨセ・ペレス

レワンドフスキとフェラン・トーレスがチームを去ったことで、バルセロナにとって「9番」タイプのストライカー確保が最後の大きな課題となっています。

かねてより最優先ターゲットとされてきたのがアトレティコ・マドリードのアルゼンチン代表フリアン・アルバレスでした。選手本人とは今年2月の段階で移籍の基本合意に達しており、バルセロナへの加入を強く望んでいました。しかし、アトレティコ側のヒル・マリンCEOは交渉において頑なな態度を崩しておらず、交渉は膠着状態にあります。アルバレスは自身の思いをアトレティコ側に伝えています。

『お互いにとって最善なのは移籍することであり、私は自分の夢を叶えたい』

現在、アルバレスは今週水曜日のマラガ戦には出場しませんが、日曜日のビジャレアル戦には復帰する見込みで、シメオネ監督は『移籍市場で何が起きても対応できるように準備している』と語りつつも、主力としてカウントしています。アルバレスはCEOとの直接面談で移籍を直談判する構えですが、サポーターが反発してアトレティコでの立場が厳しくなることも予想されます。バルセロナ側は『アトレティコが折れれば1億ユーロ以上を支払う用意がある』と市場最終日まで粘る方針ですが、あと3〜4日を進展のデッドラインとして設定しており、ダメならプランBを本格稼働させます。

そのプランBとして浮上しているのが、ビジャレアルの33歳のスペイン代表FWアヨセ・ペレスです。アヨセは2028年までの契約があり、解除金は3000万ユーロ(交渉により減額可能)です。フリック監督はアヨセの能力を非常に気に入っており、低コストで即効性のある補強として熱視線を送っています。アヨセ自身も『バルセロナからオファーがあれば、移籍を勝ち取るために全力を尽くす』と強い意向を隠していません。(via ElDesmarque)

ドルトムントなど複数クラブが狙うヘクター・フォートの去就

若きディフェンダー、ヘクター・フォートのバルセロナ退団が秒読み段階に入っています。昨季レンタル先のエルチェで開幕直後に重傷を負い、実力を発揮できなかった20歳のフォートに対し、バルセロナはレンタルではなく「1000万〜1500万ユーロでの完全移籍」による資金調達を優先する方針を固めました。

この高額な設定に対し、国内のレアル・ソシエダが獲得に興味を示したものの、移籍金交渉で折り合いがつかず、エルチェからのレンタル再打診もバルセロナが拒否したため、国内移籍の道はほぼ閉ざされました。かつて関心を示していたインテルへの扉もすでに閉じられています。

一方で、海外からはボルシア・ドルトムントに加え、プレミアリーグのエバートン、フラムの3クラブが設定額での交渉に前向きです。特にドルトムントは以前、カリム・アデイェミの交渉時にフォートをトレード要員にする提案を行うなど、長年彼の動向を追ってきました。フリック監督は右サイドバックにクンデとエリック・ガルシアを据え、カンテラの若手シャビ・エスパルトを昇格させる意向であるため、フォートは今週中にも海外のクラブへ完全移籍する見通しです。(via SPORT)

カンテラの大器エブリマ・トゥンカラの現状とフリック監督のジレンマ

この夏のプレシーズンで、フリック監督やフェルミン・ロペスから『最も驚かされた大いなる才能』と大絶賛を浴びたのが、16歳の攻撃的ミッドフィルダー、エブリマ・トゥンカラです。プレシーズン中にトップ下や偽9番として起用され、抜群の創造性とインテリジェンスを披露したトゥンカラですが、代表メンバーの復帰やダニ・オルモの加入により、トップチームでの出番確保が極めて難しくなっています。

これに伴い、トゥンカラのダイナミクスに変化が見られます。水曜夜のガンペール杯を前にした午前10時、トゥンカラはバルサ・アトレティック(Bチーム)の一員として、ヨハン・クライフ・スタジアムで行われたCEエウロパとの無観客練習試合に先発出場しました。このBチームでの出場は、今夜のガンペール杯の招集メンバーから彼が外れることを意味しており、今後トップチームからBチームへ主戦場を移すことになるか、その動向に注目が集まっています。(via SPORT)

スカウトが語る若きサイドバックのジョルディ・ペスケルの成長秘話

スイスで行われたバーゼル戦で圧巻のパフォーマンスを披露し、バルセロナファンに強烈なインパクトを残したのが17歳の左サイドバック、ジョルディ・ペスケルです。

彼を7歳の時に見出した伝説のスカウト、イシドレ・ヒル氏は、2016年2月3日のリポートで『vic riuprimerとリンアルスの試合で、2カテゴリ上の年齢の選手に混ざって異彩を放っていた。勇敢で、インテンシティが高く、何より守備への献身性と、非常に賢く地に足のついた性格が素晴らしかった』と記していました。

当時ペスケルはストライカーとして活躍しており、熱狂的なスキー愛好家の一家に育ち、自身もスキーとフットボールを並行して行っていたが、バルセロナ(プレベンハミン)への加入決定を機にスキーをスッパリと辞め、サッカーに人生を捧げました。

ユース入りの段階で左サイドバックへとコンバートされ、今や爆発的なスピード、絶品のオーバーラップ、そして『強烈極まりない左足のキック』を備えた大器へと成長しました。カンテラ時代の指揮官であるオスカル・ジョルケラ氏は、『真面目で常に学ぶ姿勢を忘れない、ラ・マシアの誇るべきプロトタイプ。2009年生まれの世代はペスケル、イウ・マルティネス、ミハル・ズクとブロンド髪が3人揃っており、コルドバの遠征では現地の人々から「三つ子」と驚かれたものだ』と楽しそうに語っています。キック精度が高いため、ユース時代からPKのスペシャリストでもあります。(via SPORT)

期待の大型センターバックのセルジ・マヤンスが見せるプレシーズンの躍進

バルサ・アトレティック(Bチーム)で今最もスカウト陣を驚かせているのが、17歳のセンターバック、セルジ・マヤンスです。

190cmという恵まれた体躯を誇り、元々は左サイドバックとしてバルセロナの育成に入ったため、非常にクリーンなビルドアップ技術と、中盤や前線へ鋭い縦パスを通す高い戦術眼を兼ね備えています。

昨季はユースBで25試合に出場し、ユースAでの出場はわずか17分に留まっていたマヤンスですが、この夏のプレシーズンにおいて、バルサ・アトレティックを率いるジュリアーノ・ベレッチ監督の心を完全に掴みました。ベレッチ監督は、彼の練習態度と親善試合での安定感に大満足しており、チームの絶対的な左利きセンターバックとして高く評価しています。ファーストチームの選手登録や移籍の状況によっては一時的にユースAを兼任する可能性もありますが、その能力はプロレベルでも通用すると期待されています。(via SPORT)

レジェンドのセルヒオ・ブスケツがBチームのアシスタントコーチに就任

バルセロナの黄金期を支え、昨年12月に現役引退を発表した伝説のMFセルヒオ・ブスケツが、指導者としての第一歩を古巣で踏み出すことになりました。

ブスケツは、バルサ・アトレティック(Bチーム)のアシスタントコーチに就任し、かつてのチームメイトであるジュリアーノ・ベレッチ監督を支えるコーチングスタッフ入りを果たしました。これにより、Bチームの代表を長年務めている実父カルロス・ブスケツ氏と、日々のグラウンドで毎日共に顔を合わせることになります。

公式戦722試合に出場し、32個のタイトルをクラブにもたらした偉大な元キャプテンの復帰に、カルレス・プジョル氏は『これほど早く現場に戻ってくるとは驚いたが、彼は戦術面だけでなく、その豊かなリーダーシップと経験によってラ・マシアの若者たちに最高のお手本を示してくれるだろう。Bチームでのコーチ経験は、彼の将来にとっても素晴らしいステップになるはずだ』と絶賛を贈りました。(via Esport3)

3年ぶりに本拠地で開催される歴史的な第61回ガンペール杯の見どころ

バルセロナ夏の風物詩である「ジョアン・ガンペール杯(第61回大会)」が、改修を終えたSpotify Camp Nouに戻ってきます。過去3年間は改修工事の影響でオリンピックスタジアムやヨハン・クライフ・スタジアムで行われていましたが、ついに聖地への帰還を果たしました。

今夜午後8時にキックオフ(午後7時より選手紹介などの式典が開始)されるこの試合は、販売された約60,000席のうち50,000〜55,000枚のチケットが捌けており、ほぼ満員に近い熱気となる見通しです。

対戦相手はエジプトの超名門アル・アハリです。1907年創設、アフリカチャンピオンズリーグ12回制覇を誇るアフリカ史上最高のクラブであり、ガンペール杯にアフリカのチームが招待されるのは長い歴史の中で初めての快挙です。

ロドリやカンセロ、負傷中のデ・ヨングは出場しませんが、別メニュー調整を終えて全体練習に合流したペドリや、怪我から順調な回復を見せるガビが、後半などにテストを兼ねて短い時間出場する可能性があります。挨拶は暫定キャプテンのラフィーニャが行う予定です。

なお、スタジアムの安全強化措置として、ノートPC、モバイルバッテリー、ベビーカーの持ち込みは完全禁止されており、会場に手荷物預かり用のクロークも設置されないため、来場するサポーターには厳しい注意喚起が行われています。

また、相手のアル・アハリは遠征中の初戦でバダロナを3-0で破ったものの、CEエウロパに2-1で敗戦。さらに右サイドの主力DFユセフ・ベラマリが膝の十字靭帯断裂の重傷を負って長期離脱となり、トルコのコニヤスポルから届いたエースMFイマム・アシュールへの4000万ユーロの移籍オファーを拒否して非売品扱いにするなど、慌ただしい状況での参戦となります。これに対し、アル・アハリのタヒル・モハメドは『バルサとの試合はフェスティバルのようなもので、彼らは毎年のようにこのカップ戦を戦っている。素晴らしい雰囲気の中で特別な経験をし、新シーズンのスタートに向けた素晴らしいテストにしたい』と意気込みを明かしました。(via MARCA)

昨季バルサで大活躍したラッシュフォードに対するルーニー氏の太鼓判

昨シーズン、マンチェスター・ユナイテッドからバルセロナへ1年間の期限付き移籍を経験し、公式戦で14ゴール14アシストを叩き出して完全復活を遂げたマーカス・ラッシュフォード。クラシコでの劇的なゴールを含め、バルサにリーグタイトルをもたらした彼の雄姿は今もファンの胸に深く刻まれています。

バルセロナは3000万ユーロの買い取りオプションを行使しなかったため、ラッシュフォードはユナイテッドに復帰し、元チームメイトのマイケル・キャリック監督のもとで新シーズンを迎えます。

これについて、ユナイテッドの伝説的フォワードであるウェイン・ルーニー氏は、『マーカスがプロとしての献身性と走る努力を怠らなければ、私が持っているクラブ公式戦歴代最多得点記録である253ゴールを塗り替えることができる唯一無二の存在だ。バルセロナでの素晴らしい1年間が、彼のキャリアを再び上昇気流に乗せる最高の発射台となったことは疑いようがない』と、古巣での大活躍が彼の価値を完全に再生したと絶賛しました。(via Mundo Deportivo)

カリスマ美容師が提言するラミン・ヤマルのヘアスタイル改革案

サッカー界のみならずファッション界でも注目を集める19歳の超新星ラミン・ヤマルに対し、50年のキャリアを持ち、世界中の著名人を顧客に抱えるトップヘアスタイリストのアルベルト・セルダン氏が、愛のある辛口なヘアスタイル提言を行いました。

セルダン氏は、ヤマルが細い首のラインをカバーするために後ろ髪を少し長めに残している点に理解を示しつつも、かつてヤマルが試みたブロンドのヘアカラーについて次のように評しました。

『あれは完全な間違いだった。髪が少し濡れている時は格好いいが、乾くとただのチープな黄色になってしまう。白に寄せようとして失敗したのだろう。骨格的に言えば、ラミンは額が非常に狭く、逆に眉毛のラインがとても太い。こういう額の狭い骨格の場合、前髪を中途半端に垂らして半分だけ隠すのが一番良くない。額を完全に隠してしまうか、あるいは完全に露出させておでこを出すか、どちらか極端にする必要がある。サイドを短く刈り込み、彼の本来の縮れ毛を活かしたスタイルが最も似合うはずだ。街中に流行が溢れた時点で、それはすでに流行遅れだ。ラミンほどのスターであれば、流行を追うのではなく、より個性的で自分自身を際立たせるスタイルを選ぶべきだ』

ヤマルへの深い期待を込め、セルダン氏は個性を引き出す独自のデザインを熱く推奨しています。(via SPORT)

【本日の総括】

バロンドール覇者ロドリの獲得とカンセロの電撃復帰により、バルセロナは一気に欧州屈指のスクアッドを完成させました。新監督フリックのもと、聖地Spotify Camp Nouでのガンペール杯を皮切りに、すべてのタイトルを総なめにするための黄金期が幕を開けます。