新戦力ユネス・ラチャブの獲得と中盤の全面刷新
グラナダのウイングであるパブロ・サエンスが最初の補強として発表されたわずか1日後、レアル・オビエドは2人目の補強を公式発表しました。セウタとの契約を満了した27歳のミッドフィールダー、ユネス・ラチャブがフリートランスファーでカルバジョン(オビエドの愛称)に加入し、2028年6月までの契約を結びました。
今回の補強は、チームのピボーテ(ボランチ)のラインを強化するためのものです。終わったばかりのシーズンで純粋なピボーテとしてプレーしたシボ、コロンバット、フォンセカ、デンドンケルの4選手は全員残留しないと見られており、このポジションは今後数週間で大規模な刷新が行われる予定です。クラブはユネス以外にもさらに多くの選手をこのポジションに加える方針であり、彼には大きな変革期を迎える中盤にバランスをもたらすことが期待されています。
ユネスは23/24シーズンおよび24/25シーズンにエルデンセでセグンダ・ディビシオン(2部)への昇格を経験し、24/25シーズンの冬の市場でセウタへ移籍して一気にブレイクしました。セウタの後半戦ではホセ・フアン・ロメロ監督の下で昇格の立役者となり、今季もセグンダで37試合(うち31試合で先発)に出場するなど、チームの好成績の鍵を握る存在として活躍しました。
クラブは公式声明で『セウタにおいて彼はチームのスキームの中で不可欠なピースとなり、公式戦で2,500分以上プレーし、さらに2ゴール2アシストで貢献した』と彼のパフォーマンスを高く評価しています。
(via SPORT)
Bチーム「ベトゥスタ」の補強と契約延長の動き
トップチームだけでなく、Bチームであるレアル・オビエド・ベトゥスタも来季に向けた編成をスタートさせています。クラブは最初の補強として、ディフェンダーのイケル・ナバーロと今後3シーズンの契約を結んだことを発表しました。ベトゥスタのディフェンス陣にはすでにマルコ・エステバンとディエゴ・エスピノサという保証された2人の実力派センターバックが揃っていますが、ナバーロの加入によってこのエリアの競争力がさらに高まることになります。
さらにクラブは、来季に向けたBチーム所属選手の契約状況も公式に発表しました。契約満了を迎えるディエゴ・テホンについては、もう1年チームに残留する意向であることを確認しており、着々と来季への基盤固めを進めています。
(via SPORT)
次期監督候補フリアン・カレロの慎重な発言と現状
新監督の最有力候補とされているフリアン・カレロが、自身の出身地であるマドリードのパルラで行われた著書「Fútbol al rescate」のプレゼンテーションイベントに出席し、オビエドからの関心や自身の去就について口を開きました。
過去にフェルナンド・イエロ体制時のオビエドで指導経験を持つカレロは『私はオビエドにいたことがあり、あのクラブが何を意味するのかは分かっています。そこで経験したすべてのことに感謝している人間です。しかし、サッカーの世界では何が起こるか決して分かりません』と語り、古巣への深いリスペクトを示しました。
自身の未来については『来年も監督をしたいということは明確です。私を満足させ、ワクワクさせ、前進し続けさせてくれるようなプロジェクトが現れることを願っています』と意欲を見せつつも、オビエド就任の噂に対しては『オビエドですか? ええ、多くのチームについて噂されていますが、自分の発言には細心の注意を払わなければなりません。他の監督たちもいますし、様々な事情があります。物事がどのように進展するかは誰にも分かりませんからね』と慎重な姿勢を崩しませんでした。
また、ラジオ番組でのインタビューでは、現在の交渉段階についてさらに踏み込んで説明しています。『私の代理人が3、4件の話を持っており、それを検討しているところだとは聞いています。1部か2部かという問題ではなく、すべての可能性を同じテーブルに載せています。監督との交渉は非常に特殊なものです。クラブは5人と面談し、そこから絞り込んで2人にし、次に興味があるかを見るために金銭的なオファーを出し、それから一緒に働くスタッフについて伝えてくる…私たちは今、その最初の段階にいます。いくつかのチームと話し合いをしており、どうなるかを見守っているところです』と明かしました。
イベント会場は満員となり、ミチェルやルイス・ミジャなどのサッカー界の著名人も顔を揃えました。その中には元オビエドの選手であり、カレロが指導したブルゴスで現在スポーツディレクターを務めるミチュの姿もありました。ミチュはイベントの最後にマイクを握り、『あなたのことをとても誇りに思います。どんなチームにでもあなたと契約したいです』とカレロに熱いエールを送りました。
カレロは自身のキャリアにおける偶然の出会いについても振り返り、『ミチェルと出会い、彼が私をマドリードへ連れて行ってくれました。その後ロペテギに出会い、彼が私をポルトへ。そしてイエロに出会い、彼が私をオビエドへ連れて行ってくれました。オビエドではミチュと出会い、彼が私を監督としてブルゴスに契約してくれました。ブルゴスと契約してから、すべてが変わりました』と語り、元オビエド監督のフェルナンド・イエロも録画ビデオを通じてこのイベントに参加し華を添えました。
カレロの周辺関係者は、彼が青いクラブへの復帰にワクワクしていると断言していますが、監督選考は彼だけではありません。クラブは現在セウタを指揮しているホセ・フアン・ロメロとも交渉を行っています。ロメロはあと1年契約を残しており、2部カテゴリーへの移籍には200万ユーロの契約解除金が設定されています。カレロとロメロという、サッカースタイルが全く正反対の2人が候補リストをリードしており、最終的な決定権はクラブの筆頭株主であるメキシコのヘスス・マルティネスが握っています。
(via SPORT)
(via ElDesmarque)
シーズンチケットの販売開始と大幅な値下げ
来季の監督やスポーツディレクターの正体がまだ決まっていない不透明な状況の中、レアル・オビエドの2026/27シーズンはすでに動き出しています。クラブは「Lo que nos hace grandes(我々を偉大にするもの)」というスローガンを掲げ、新たなシーズンチケット(ソシオ)キャンペーンを発表しました。
チームがセグンダ・ディビシオン(2部)へ降格したことを受け、価格設定はプリメーラ(1部)に所属していた昨シーズンから大幅な値下げが断行されました。座席の場所やカテゴリーによって異なりますが、全体の価格帯は240ユーロから490ユーロの間に設定されています。一例として、一般の更新手続きの場合、アニージョ・アスル・オエステ(青いリングの西側スタンド)の価格は568ユーロから390ユーロに、フォンド・ノルテ(北側スタンド)は416ユーロから240ユーロへと引き下げられました。
この施策はファンの心を確実につかんでおり、キャンペーン開始からわずか48時間で6,512人ものシーズンチケット保持者が更新を済ませるという驚異的なペースを記録しています。これはオビエディスモ(オビエドのファン精神)の健在ぶりを示すものであり、ファンがセグンダでの新たな戦いに向けて早期にチームをサポートする決意を固めていることが数字に表れています。
(via SPORT)
テバス会長が筆頭株主ヘスス・マルティネスを熱烈擁護
チームのセグンダ降格という結果を受け、クラブのオーナーであるメキシコの「グルーポ・パチューカ」およびその会長ヘスス・マルティネスに対する風当たりが強まっています。そんな中、ラ・リーガのハビエル・テバス会長がメキシコのメディアを通じて彼らを熱烈に擁護しました。
テバス会長は、オビエドでのメキシコ資本の仕事に対する現在の批判に言及し、ファンに対して忍耐を求めました。彼は『昨年、ヘスス・マルティネスがヒーローだったのに、今年はそうならないなんてあり得ません。忍耐を持たなければなりません。私はヘスス・マルティネスの経営手腕が大好きですし、これがサッカーというものです』と語り、マルティネスの手腕を高く評価しています。
さらに語気を強めて『昨年はヒーローで、翌年には悪役になるなんてことはあってはなりません。もっと節度を持つべきです』と訴えかけ、一喜一憂しがちな周囲の反応に対して冷静な対応を促しました。
(via SPORT)
レンタル移籍組の復帰と再加入の可能性
レアル・ソシエダからレンタル移籍で加入し、出場時間を重ねていたハビ・ロペスとリノは、レンタル期間の満了に伴い一度所属元へ復帰することになります。
しかし、オビエドがセグンダ・ディビシオンに降格したという状況下であっても、彼らが再びカルロス・タルティエレ(オビエドの本拠地)のピッチに戻る可能性は完全に排除されていません。選手たちは来季もオビエドのユニフォームを着て戦う選択肢を残しており、今後の移籍市場の動向次第では再加入への道が開かれる可能性があります。
(via ElDesmarque)
【本日の総括】
セグンダ降格という厳しい現実を前にしながらも、オビエドは中盤の核となるユネス・ラチャブの獲得や、大幅値下げを断行したシーズンチケットの記録的な売れ行きなど、来季に向けたポジティブな動きを見せています。フリアン・カレロを筆頭とする新監督人事の行方と、ヘスス・マルティネス会長の今後の舵取りに注目が集まります。