最終節レアル・ソシエダ戦の試合経過と結果
RCDEスタジアムで行われたラ・リーガ最終節のレアル・ソシエダ戦は、1-1の引き分けで終了した。前節のオサスナ戦の勝利(1-2)ですでに1部残留を確定させていたエスパニョールは、奇跡的なカンファレンスリーグ出場のわずかな可能性を残してこの一戦に臨んだ。
前半、エスパニョールは立ち上がりから主導権を握り、カルロス・ロメロの左サイドからの折り返しにロベルト・フェルナンデスが合わせる決定機があったが、シュートは枠の左へ外れた。さらにホフレ・カレーラスが抜け出したところで相手DFセルヒオ・ゴメスに倒される場面があり、スタジアムは決定機阻止によるレッドカードを強く主張したが、判定はイエローカードにとどまった。攻勢を強めていたエスパニョールだったが、前半28分に隙を突かれる。相手のセルヒオ・ゴメスからの正確なグラウンダークロスを、ニアサイドに走り込んだオーリ・オースカルソンに押し込まれ、先制を許した。
後半開始時、マノロ・ゴンサレス監督はラモン・テラッツとアントニウ・ロカを下げてペレ・ミージャとドランを投入し、攻撃の活性化を図る。後半立ち上がりには、ルベン・サンチェスが相手のオースカルソンのシュートをゴールラインぎりぎりでクリアし、絶体絶命の0-2のピンチを救った。ここからエスパニョールの猛反撃が始まり、ペレ・ミージャの至近距離からのボレーシュートやホフレの1対1など決定機を連発するが、いずれも相手GKマレーロのスーパーセーブに阻まれる。途中出場のドランがネットを揺らす場面もあったが、直前にホフレのファウルがあったとしてノーゴールとなり、マノロ・ゴンサレス監督も激しく抗議した。
しかし65分、ペレ・ミージャが相手を背負った状態からの胸トラップとシャペウでDFをかわす極上の個人技から完璧なアシストを供給し、抜け出したロベルト・フェルナンデスが見事にフィニッシュを決めて同点に追いついた。終盤には相手のル・ノルマンに代わって入ったズベルディアのハンドをアピールしてPKを主張する場面や、途中出場のキケ・ガルシアのクロスシュートがクロスバーを叩く場面もあったが、逆転には至らず1-1でタイムアップを迎えた。
この結果、エスパニョールは勝ち点46の11位でシーズンを終了した。ヨーロッパのカップ戦出場という奇跡は起きなかったものの、残留という目標を達成し、無事にサポーターと健闘を称え合って波乱のシーズンに幕を下ろした。
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エスパニョール出場選手の個人評価
・GK フォルトゥーニョ:1部リーグデビューを飾る。失点こそ防げなかったが、良いセーブを連発し、終盤にもスチッチとの1対1を防いでチームを救った。
・DF ルベン・サンチェス:後半立ち上がりに0-2となる決定的なシュートをゴールライン上でクリアする救世主に。全体的には相手の攻撃に苦戦する場面もあった。
・DF カレロ:高い集中力を保ち、ルーズボールに強く大きなミスはなかった。今季で契約満了を迎える。
・DF カブレラ:相手FWオースカルソンを苦しめるために、すべてのルーズボールで激しく戦い抜いた。
・DF カルロス・ロメロ:エスパニョールでの最後の試合で素晴らしいプレーを披露。ゴールにも迫り、ファンから最も愛されたレンタル選手の一人であることを証明した。
・MF ウルコ・ゴンサレス・デ・サラテ:前節ほどの傑出した出来ではなかったが、中盤で正確に役割を果たした。
・MF エドゥ・エスポシト:守備で奮闘し、ボールを持つたびにパスで違いを生み出そうとクリエイティビティを発揮し続けた。
・MF ホフレ・カレーラス:大胆で縦への推進力があり、何度もゴールに迫った。運に見放されたが動きのキレは抜群だった。
・MF ラモン・テラッツ:やや不安定な出来で、時折攻撃を活性化させようとしたがうまくいかなかった。これがエスパニョールでの最後の試合となる可能性が高い。
・FW アントニウ・ロカ:意欲は見せたが快適にプレーできず、ハーフタイムで退いた。
・FW ロベルト・フェルナンデス:献身的な働きが同点ゴールという最高の結果を生んだ。ゴール後はファンに両手を合わせて謝罪のジェスチャーを見せ、拍手喝采を浴びた。
・控え ペレ・ミージャ:卓越した才能を披露。同点ゴールを生み出した個人技とアシストは非常に価値が高かった。
・控え ドラン:ピッチに入ってからすぐさま攻撃を活性化させ、アタッキングサードで危険な場面を生み出し続けた。
・控え キケ・ガルシア:後半中盤にロベルトに代わって投入されるも、やや消極的。しかしクロスバー直撃の惜しいシュートを放った。
・控え オマール・エル・ヒラリ:今回は控えスタートだったが、終盤に右サイドに活力を与えた。
・控え リョゥック・カステイ:身長164cmの小柄なカンテラーノが待望のトップチームデビューを果たした。
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マノロ・ゴンサレス監督のコメントと去就
試合前、マノロ・ゴンサレス監督は自身の去就について問われ、『私はクラブに対して条件をつけられるような人間ではない』と謙虚な姿勢を示した。
さらに『将来については何も話し合っていない。最終的な決定権は常にクラブにあると私はずっと言い続けている。クラブは誰よりも上に存在しており、今はその話をする時ではない。一番大事なのは、良い試合をしてレアル・ソシエダに勝ち、リーグ戦を3連勝で締めくくることだ。ファンの前で勝って終わるのは素晴らしいし、ロッカールームにはそのメンタリティと姿勢がある。その他のことは重要ではなく、話す時間は今後十分にある』と語り、目の前の試合に全力を注ぐプロフェッショナルな姿勢を強調していた。
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カルロス・ロメロの別れとコメント
ビジャレアルからのレンタル移籍で加入し、左サイドバックとして不動の地位を築いたカルロス・ロメロにとって、この試合がエスパニョールでのラストゲームとなった。交代でピッチを退く際には、スタジアム全体から名前を呼ばれる大歓声を浴び、深い愛情で送り出された。
試合前、ロメロはエスパニョールでの1年を振り返り、『非常に苦しく、厳しいシーズンだった。前半戦は自信に満ちていて全てがうまくいったが、後半戦は全く逆の状況になってしまった』と激動のシーズンを回顧した。
自身の成長については『キャリアのステップアップのためにここに来た。成長し続けるためにはエスパニョールでもう1年必要だと分かっていた。素晴らしい1年だったし、数字がそれを証明している。自信を持てているし、2年前とは全く違う選手になれた』と確かな手応えを語った。
来季に向けては『ビジャレアルとは契約がある。そこは私の家であり、育った場所だ。彼らには恩義があるし、トップクラブだ。夏にどうなるか見てみよう。今はただ、エスパニョールにしっかりとお別れを言いたい』と述べ、クラブとファンへの深い感謝を口にした。
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夏の移籍市場とクラブ運営の動き
シーズンを終え、エスパニョールは夏の移籍市場に向けた動きを本格化させている。クラブ運営の面では、新たにスポーツディレクターとしてモンチが就任したことがチームに新鮮な空気をもたらしており、この夏の補強戦略が非常に興味深く、活発なものになると期待されている。
補強の第一候補として、フェイエノールトに所属する左サイドバックのキリンチー・ハートマンの獲得に動いている。ビジャレアルに復帰するカルロス・ロメロの穴を埋める即戦力として、クラブは強い関心を示している。また、ビジャレアルからレンタル中のラモン・テラッツも復帰が濃厚であり、守備を支えたカレロも契約満了でチームを去る見込みとなっている。
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ダニ・ハルケへの追悼
前半21分には、クラブの永遠のキャプテンでありレジェンドである故ダニ・ハルケを偲ぶ恒例の拍手が、RCDEスタジアム全体で送られた。
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【本日の総括】
エスパニョールは最終節でレアル・ソシエダと1-1で引き分け、欧州カップ戦出場には届かなかったものの、11位で無事に残留を果たしました。カルロス・ロメロら去り行く選手たちとの感動的な別れや、新SDモンチ就任による夏の積極的な補強への期待など、来季に向けたポジティブな兆しが見えるシーズン最終戦となりました。