プレシーズンマッチ・エウロパ戦
7月24日、シウタ・エスポルティバ・ジョアン・ガンペールにて、フリック監督率いるバルセロナはプレシーズン最初のテストマッチをCEエウロパ(1部RFEF)と無観客で実施した。試合は4-1でバルサが快勝。スタメンは、GKシュチェスニー、DFエクトル・フォルト、クリステンセン、ジェラール・マルティン、ジョフレ・トレンツ、MFブリアン・ファリーニャス、ギジェ・フェルナンデス、イブラヒム・ディアラ、FWルーニー・バルドグジ、シェーン・クライファート、ハムザ・アブデルカリムという、カンテラ選手主体の布陣だった。
13分にディアラ、29分にエクトル・フォルトがゴールを決め2-0とするも、42分にエウロパのフラビオに1点を返され前半を折り返した。後半開始時には大幅なメンバー変更が行われ、テア・シュテーゲン、トミー・マルケス、マルク・カサド、エブリマ・トゥンカラ、トニ・フェルナンデス、シャビ・エスパルト、オリアン・ゴレン、アルバロ・コルテス、ギスタウ、ジョルディ・ペスケー、アレックス・ゴンザレスがピッチに入った。後半は48分にエブリマ、58分にアレックス・ゴンザレスが追加点を奪い、突き放した。
なお、この試合は暫定的な背番号が使用された。ハムザは「9」、アデイェミはラッシュフォードが着けていた「14」を割り当てられていた。その他、テア・シュテーゲン「1」、シュチェスニー「25」、クリステンセン「15」、カサド「17」、フォルト「2」、ギジェ「6」、ファリーニャス「8」、ディアラ「16」、G・マルティン「18」、ルーニー「19」、トレンツ「21」、ベルナル「22」、S・クライファート「23」、コルテス「5」、マルケス「10」、エスパルト「12」であった。
前日に加入発表されたばかりのカリム・アデイェミは、金曜朝に初練習をこなしたばかりということもあり、ベンチ入りはしたものの出場は見送られた。フェルミン・ロペスは順調に回復中で、イングランド合宿からの合流を見込んでいる。ロナルド・アラウホとアレハンドロ・バルデも欠場し、マルク・ベルナルは軽い過負荷のため大事をとって欠場した。
今後の予定として、チームは7月27日から8月3日までイングランドのセント・ジョージズ・パークで合宿を行う。7月31日の20時45分にはセント・アンドルーズ・スタジアムでチャンピオンシップ(イングランド2部)のバーミンガム・シティと親善試合を行い(Barça Playで放送)、8月3日にはプレストン・ノースエンドと非公開で試合を行う予定である。その後、8月8日にはイタリアのウディネでフリウリ・ベネツィア・ジュリア・カップに出場し、ウディネーゼおよびノッティンガム・フォレストと45分ずつの試合を行う。(via SPORT) (via Esport3) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)
W杯参加選手の合流スケジュール
W杯に参加した選手たちの合流スケジュールが明らかになった。ウルグアイ代表のロナルド・アラウホは、代表練習中に負傷し大会出場はなかったものの、すでに月曜日からリハビリ組としてバルセロナに戻っており、近日中にグループ練習に合流する見込みである。エジプト代表のフベニール所属FWハムザ・アブデルカリムは、敗退からわずか5日で休暇を切り上げて合流している。膝を負傷したフレンキー・デ・ヨングは長期離脱となる。
ブラジル代表のハフィーニャは7月27日(月)に合流予定。契約延長がまとまれば、ポルトガル代表のジョアン・カンセロは7月28日(火)に合流する。
W杯で優勝を果たしたスペイン代表の8名(ジョアン・ガルシア、エリック・ガルシア、クバルシ、ガビ、ペドリ、ダニ・オルモ、ラミン・ヤマル、フェラン・トーレス)は、AFE(スペインサッカー選手協会)が定める21日間の休息を経て、8月12日に合流する予定だ。また、3位決定戦を戦ったフランス代表のジュール・クンデと、新加入となるイングランド代表のアンソニー・ゴードンは8月11日に合流する。
これらの選手はイングランドでのプレシーズン合宿や親善試合の大半を欠場することになるが、フリック監督は戦力外の選手に対してプレシーズン中にプレッシャーをかけることはせず、現在起用可能なすべての選手を合宿に帯同させる方針だ。
なお、W杯準決勝進出者がいた影響で、バルセロナのラ・リーガ第1節は延期となる。今シーズンの公式戦初戦は、8月23日(日)21時30分キックオフの第2節エルチェ戦(アウェイ、マルティネス・バレロ)となる。(via Esport3) (via Mundo Deportivo) (via SPORT)
ウイングの大型補強と9番の探索
バルセロナは今夏の移籍市場で、フリック監督の要望である「スピード、縦への推進力、突破力、前線からのハイプレス」を備えたウイングの補強に全力を注いでおり、すでに1億1000万ユーロを投資している。ニューカッスルからアンソニー・ゴードンを7000万ユーロで獲得し、ボルシア・ドルトムントからはカリム・アデイェミを移籍金2200万+ボーナス700万ユーロで引き入れた。さらにクラブ・ブルージュからは、18歳のベルギー人ウイングであるジェシー・ビシウを850万ユーロ+将来の売却益20%の条件で獲得に合意しており、公式発表され次第ファーストチームの合宿に合流する予定だ。
ラミン・ヤマルやハフィーニャに加え、これら新戦力の加入でサイドの陣容が固まったクラブは、次の最優先課題として「9番(センターフォワード)」の獲得に舵を切った。アトレティコ・マドリーのフリアン・アルバレスを第一希望としているが、アトレティコ側が交渉に強硬な姿勢を示しており、ラポルタ会長の忍耐にも限界があるため、代替案の模索も進めている。
かつてはRBライプツィヒのヤン・ディオマンデをリストアップし、デコSDが5月上旬に代理人と会談したが、移籍金1億ユーロと手取り年俸700万ユーロという条件が高すぎたため断念し、結果としてゴードンを獲得。ディオマンデはレアル・マドリーへの移籍が濃厚となっている。また、アル・ヒラルからの退団を希望しているダルウィン・ヌニェスも売り込まれていたが、バルサは動かず、ベシクタシュへのレンタル移籍が近づいている。
現在、クラブはボーンマス所属の20歳U-21フランス代表FW、エリ・ジュニオール・クルピの獲得作戦を再開した。昨季プレミアリーグで35試合13ゴールを記録した彼は、レヴァンドフスキの代役としてデコSDの構想に合致している。ボーンマス側は「彼はプロジェクトの中心であり、1億ユーロでも今夏は売らない」と明言し、代理人もバルサとの交渉を否定しているが、クラブ側はその拒絶が最終的なものか見極めたい考えだ。
一方で、2027年まで契約を残すフェラン・トーレスの去就も不透明である。契約延長交渉は停滞しており、PSG、アトレティコ、レアル・マドリーなどが関心を示している。退団となれば攻撃陣の再編がさらに加速することになる。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
負傷デ・ヨングの保存療法への懸念
フレンキー・デ・ヨングの怪我の回復方針を巡り、バルセロナのフロント内で懸念が広がっている。デ・ヨングはW杯のオランダ代表戦で右膝内側側副靭帯の断裂を負ったが、本人は手術を回避し保存療法を選択した。クラブ側はこの決断を尊重しているものの、回復が想定通りに進まなかった場合のリスクに神経を尖らせている。
その背景にあるのが、アンス・ファティのケースだ。2022年1月、アンス・ファティも左太腿の負傷でクラブやチャビ監督が推奨した手術を拒否し、保存療法を選んだ。しかし、その後は爆発力を完全に取り戻すことができず、再発を繰り返した結果、現在はモナコでプレーするに至っている。
クラブは負傷の性質や治療期間が異なることは理解しているが、「クラブの医療方針と選手本人の選択が食い違った」という点で両ケースを重ね合わせている。もし保存療法が失敗し、後から手術が必要になれば、離脱期間は4ヶ月を大幅に超える恐れがあり、フリック監督のチーム構想に重大な支障をきたすことになる。
さらに、クラブ内にはオランダ代表とロナルド・クーマン監督に対する強い怒りも存在している。W杯中、デ・ヨングは違和感を抱えていたにもかかわらず、代表のメディカルスタッフから「軽傷でありプレーを続けても悪化しない」と言われ、強行出場を続けた。後にデ・ヨング自身が『怪我は診断されていたよりも深刻だった』と語ったことで、不必要なリスクを負わされたという不満がクラブ内で高まっている。(via SPORT)
テア・シュテーゲンのアヤックス移籍
マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンのアヤックスへの1年間のレンタル移籍交渉が大詰めを迎えている。フリック監督の構想外となったテア・シュテーゲンはレンタル移籍を受け入れる意向を示しており、かつてジローナを率いたミチェル監督が就任したアヤックスが獲得を熱望している。
しかし、交渉は一筋縄ではいっていない。当初は税金面での問題が障壁となっていたが、ここに来て給与の負担割合を巡って両クラブが対立している。バルセロナはファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の観点から譲歩できない姿勢を貫いており、アヤックス側もこれ以上の歩み寄りが難しい状況だ。
数日中には解決する見込みであるが、それまではバルセロナに残留することになる。エウロパとのプレシーズンマッチで後半から出場して無失点に抑えたプレーが、12年間所属したバルサでの最後の公式戦・実戦の場となる可能性が高い。彼は来週月曜日からのイングランド合宿のメンバーからは外れる見込みである。昨季はジョアン・ガルシアに正GKの座を奪われ、腰の怪我の離脱期間を巡ってクラブと対立し一時的にキャプテンマークを剥奪される事態もあったが、ラポルタ会長の介入で関係を修復し、ジローナへレンタル移籍していた。(via MARCA) (via SPORT)
シャビ・シモンズが語る退団の真相
トッテナムで2シーズン目を迎えるシャビ・シモンズが、2019年にバルセロナを去った理由について、7年の時を経て初めて口を開いた。当時ラ・マシアの最大のホープだった彼は、プロ契約を結ぶことなくパリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍し、世間からは「金のためだ」と批判を浴びていた。
ポッドキャスト番組「The Sports Agents」に出演したシモンズは、『当時の彼らが私を信じていないことは明らかだった』と切り出し、『彼らからは「我々には信頼している他の選手がいる。君に契約をオファーしたいが、本当にプロジェクトに入っている選手の1人ではない」と言われた』と真相を告白した。
さらに、『すべてをそこで経験し、クラブを愛している。だからお金のために去ったという噂が出た時は、私や家族も傷ついた。現実はシンプルで、彼らが他の子を優先しただけ。16歳でPSGという巨大なプロジェクトがあり、世界最高の選手たちと練習できるのだから、決断は簡単だった』と語った。
PSG時代にネイマール、メッシ、エムバペと共に過ごした経験については『彼らが目標を達成するために何をしているかを見ることは最高の経験だった』とし、特にネイマールについては『「何か必要なことがあれば、電話でもメッセージでも、家に来てくれてもいい。一緒に解決しよう」と言ってくれた。今でも彼を友人と呼べる』と深く感謝していることを明かした。(via Mundo Deportivo) (via SPORT)
ラミン・ヤマル、市場価値が世界トップタイに
ラミン・ヤマル(19歳)が、W杯優勝を経て世界的なスーパースターとしての地位を確固たるものにしている。W杯では怪我の影響もあり本調子ではなかったものの、サウジアラビア戦でゴールを決め、準決勝のフランス戦ではPKを獲得するなど攻撃を牽引した。大会を通じてのドリブル成功数(27回)はリオネル・メッシ(28回)に次ぐ2位であり、エンバペやヴィニシウス(共に16回)を大きく上回った。
W杯後、専門サイト「Transfermarkt」が市場価値を更新し、ヤマルの価値はアーリング・ハーランドと並ぶ世界最高タイの「2億2000万ユーロ」に急騰した。19歳という若さですでにスペイン代表として33キャップを数え、リーガ3回、スーペルコパ2回、国王杯1回、ユーロ2024、そして今回のW杯と数々のタイトルを獲得。個人賞でもコパ・トロフィー2回、ゴールデンボーイ賞を受賞し、今季はリーガMVPにも輝いた。バロンドールにおいても、1997年にロナウド・ナザリオが記録した「21歳92日」という最年少受賞記録を塗り替える最有力候補として注目されている。(via Mundo Deportivo)
カンテラの有望株たち
プレシーズンに入り、バルセロナのカンテラ(下部組織)から有望な若手選手たちについて次々と明るいニュースが飛び込んできている。
マルク・ベルナル(19歳)は、軽い過負荷のためエウロパ戦は欠場したものの、ピボーテとしてフリック監督から絶大な信頼を寄せられている。昨季はフレンキー・デ・ヨングの負傷時に台頭し、5ゴールを記録。190cmを超える体格と広いストライド、そして戦術眼を備え、新フィジカルコーチのベンジャミン・クーゲルもその身体能力に注目している。
エブリマ・トゥンカラ(16歳)は、ガンビア生まれでマタロ育ちのインテリオール。エウロパ戦で後半から出場しゴールを記録した。今年1月にプロ契約を結び、U-17欧州選手権でMVPを獲得。約180cmの恵まれた体格を持ち、さらなる継続性が求められているが、フリック監督からは『落ち着いて自分のサッカーをするように』と声をかけられている。
アレックス・ゴンザレス(19歳)もエウロパ戦で1ゴール1アシストの鮮烈な活躍を見せた。ダム出身で、昨季終盤にフベニールAでデビューして瞬く間にレギュラーに定着した両利きのウイング。7月31日のバーミンガム・シティ戦でトップチームでの公式戦デビューを飾る可能性が高まっている。
また、パトリック・クライファートの息子であるシェーン・クライファート(18歳)もエウロパ戦にスタメン出場し、エクトル・フォルトのゴールをアシストした。2017年に9歳でPSGから加入し、今年4月に2028年まで契約を延長している有望なウインガーだ。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
バルサB(バルサ・アトレティック)の再始動
ジュリアーノ・ベレッチ新監督が率いるバルサ・アトレティック(バルサB)が、新シーズンに向けて再始動している。チームは8月2日からバル・デン・バスでプレシーズン合宿を開始する予定だ。
今季のチームは、昨季の昇格失敗の要因となった怪我や代表・トップチームへの引き抜き問題に対処するため、ベテランと若手のバランスを見直す「パラダイムシフト」を図っている。新加入選手として、ロスピタレートで国王杯出場経験のあるFWイグナシ・ケール(22歳)、ラージョBの昇格に貢献したMFフアン・イバーラ(22歳)、テネリフェBでの経験を持つウインガーのジョニ・フェルナンデス、そしてマジョルカから加入したダム出身のCBハビ・カストロが名を連ねている。
7月20日にスタートしたトレーニングには26選手が参加しており、アレハンドロ・バルデの負傷によりトップチームに呼ばれたジョルディ・ペスケーを除いた平均年齢は18.8歳と依然として若い。しかし、W杯を経験したハムザ・アブデルカリムや、コパ・リベルタドーレス出場経験のあるホスエ・カイセドといった実績のある若手がチームに厚みをもたらすことが期待されている。(via SPORT)
ジョアン・ガンペール杯の対戦相手決定
第61回ジョアン・ガンペール杯の対戦相手が、エジプトのアル・アハリに決定した。試合は8月19日(水)の20時キックオフで行われ、新しく改修されたSpotifyカンプ・ノウでの初試合となる。
アル・アハリはCAFチャンピオンズリーグを最多の12回制し、国内リーグでも45回の優勝を誇るアフリカで最も成功したクラブである。エジプトのクラブ、そしてアフリカのチームがガンペール杯に参加するのは史上初となる。両クラブは良好な関係を築いており、最近もFWハムザ・アブデルカリムの完全移籍で交渉を行っていた。過去には2007年のアル・アハリ創立100周年記念試合や、1961年の親善試合で対戦している。
バルセロナは過去に47回ガンペール杯を制しているが、2年前にはエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスで行われたモナコ戦で0-3の敗北を喫し、11年連続勝利の記録が途絶えていた。(via SPORT)
新Spotifyカンプ・ノウ改修工事での痛ましい事故
Spotifyカンプ・ノウの改修工事現場において、痛ましい労働事故が発生した。金曜日の15時30分頃、塗装作業を行っていた54歳の男性作業員が昇降プラットフォームで頭部を強打し、駆けつけた救急隊の懸命の処置も虚しく死亡が確認された。
この事態を受け、FCバルセロナはSNSを通じて公式声明を発表し、『昨日、Spotifyカンプ・ノウの改修工事中の労働事故で命を落とした作業員の方の死を深く悼みます。クラブは心からの哀悼の意を表し、ご家族、ご友人、同僚の皆様に全ての愛と支援をお送りします』と哀悼の意を示した。また、ジョアン・ラポルタ会長も個人的に遺族へ弔意を伝え、クラブとして全面的な支援を行うことを約束した。
2023年6月1日に改修工事がスタートして以来、これが初の死亡事故となる。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
フリック監督率いる新体制がエウロパとの練習試合で4-1の快勝を飾り、カンテラ選手たちの躍動が光りました。一方で、W杯を終えた代表選手たちの合流は8月中旬までずれ込む予定で、ウイングの大型補強や新たな9番の探索、デ・ヨングの保存療法への懸念、テア・シュテーゲンのアヤックス移籍など、トップチームの編成や負傷者の動向には引き続き注視が必要です。新カンプ・ノウの改修現場での痛ましい事故という悲しいニュースもありましたが、チームは8月19日のアル・アハリとのガンペール杯に向けてイングランド合宿へと向かいます。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
プレシーズン初戦のエウロパ戦は、フリック監督が求める「縦への推進力」をカンテラ勢が体現した一戦でした。特に後半、アレックス・ゴンザレスやエブリマが見せたゴールへの最短距離を突く動きは、指揮官の戦術的意図を色濃く反映しています。一方で、デ・ヨングの負傷に伴う保存療法の選択は、中盤の構成力に大きな影を落とす懸念材料です。戦術の根幹を担うアンカーの不在を、カンテラのベルナルらがどう埋め、フリック流のハイプレスをどこまで組織として落とし込めるか。イングランド合宿での連携構築が、開幕に向けた最重要課題となるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
新体制の船出において、クラブはピッチ内外で難しい舵取りを迫られています。カンテラの躍動は希望ですが、カンプ・ノウ改修現場での痛ましい事故はクラブ全体に重い影を落としました。また、テア・シュテーゲンの退団交渉やデ・ヨングの治療方針を巡るフロントの神経質な対応からは、クラブが抱える財政的・組織的な緊張感が透けて見えます。ラポルタ会長には、チームの再建と同時に、クラブの象徴である選手たちとの信頼関係をいかに修復し、安定した環境を整えられるかが問われています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の補強戦略は、ウイングへの1億1000万ユーロ投資という明確なメッセージを放っています。ゴードンやアデイェミの獲得は、フリック監督の戦術に合致した即戦力補強であり、編成の若返りとスピード強化を優先した結果と言えます。焦点は、レヴァンドフスキの代役となる「9番」の確保と、フェラン・トーレスら既存戦力の整理です。FFPの制約下で、いかに収支のバランスを保ちつつ、タイトルを狙える陣容を完成させるか。デコSDの手腕が試される、非常にシビアな交渉が続いています。