ウイングの大型補強と9番の探索
バルセロナは今夏の移籍市場で、フリック監督の要望である「スピード、縦への推進力、突破力、前線からのハイプレス」を備えたウイングの補強に全力を注いでおり、すでに1億1000万ユーロを投資している。ニューカッスルからアンソニー・ゴードンを7000万ユーロで獲得し、ボルシア・ドルトムントからはカリム・アデイェミを移籍金2200万+ボーナス700万ユーロで引き入れた。さらにクラブ・ブルージュからは、18歳のベルギー人ウイングであるジェシー・ビシウを850万ユーロ+将来の売却益20%の条件で獲得に合意しており、公式発表され次第ファーストチームの合宿に合流する予定だ。
ラミン・ヤマルやハフィーニャに加え、これら新戦力の加入でサイドの陣容が固まったクラブは、次の最優先課題として「9番(センターフォワード)」の獲得に舵を切った。アトレティコ・マドリーのフリアン・アルバレスを第一希望としているが、アトレティコ側が交渉に強硬な姿勢を示しており、ラポルタ会長の忍耐にも限界があるため、代替案の模索も進めている。
かつてはRBライプツィヒのヤン・ディオマンデをリストアップし、デコSDが5月上旬に代理人と会談したが、移籍金1億ユーロと手取り年俸700万ユーロという条件が高すぎたため断念し、結果としてゴードンを獲得。ディオマンデはレアル・マドリーへの移籍が濃厚となっている。また、アル・ヒラルからの退団を希望しているダルウィン・ヌニェスも売り込まれていたが、バルサは動かず、ベシクタシュへのレンタル移籍が近づいている。
現在、クラブはボーンマス所属の20歳U-21フランス代表FW、エリ・ジュニオール・クルピの獲得作戦を再開した。昨季プレミアリーグで35試合13ゴールを記録した彼は、レヴァンドフスキの代役としてデコSDの構想に合致している。ボーンマス側は「彼はプロジェクトの中心であり、1億ユーロでも今夏は売らない」と明言し、代理人もバルサとの交渉を否定しているが、クラブ側はその拒絶が最終的なものか見極めたい考えだ。
一方で、2027年まで契約を残すフェラン・トーレスの去就も不透明である。契約延長交渉は停滞しており、PSG、アトレティコ、レアル・マドリーなどが関心を示している。退団となれば攻撃陣の再編がさらに加速することになる。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
負傷デ・ヨングの保存療法への懸念
フレンキー・デ・ヨングの怪我の回復方針を巡り、バルセロナのフロント内で懸念が広がっている。デ・ヨングはW杯のオランダ代表戦で右膝内側側副靭帯の断裂を負ったが、本人は手術を回避し保存療法を選択した。クラブ側はこの決断を尊重しているものの、回復が想定通りに進まなかった場合のリスクに神経を尖らせている。
その背景にあるのが、アンス・ファティのケースだ。2022年1月、アンス・ファティも左太腿の負傷でクラブやチャビ監督が推奨した手術を拒否し、保存療法を選んだ。しかし、その後は爆発力を完全に取り戻すことができず、再発を繰り返した結果、現在はモナコでプレーするに至っている。
クラブは負傷の性質や治療期間が異なることは理解しているが、「クラブの医療方針と選手本人の選択が食い違った」という点で両ケースを重ね合わせている。もし保存療法が失敗し、後から手術が必要になれば、離脱期間は4ヶ月を大幅に超える恐れがあり、フリック監督のチーム構想に重大な支障をきたすことになる。
さらに、クラブ内にはオランダ代表とロナルド・クーマン監督に対する強い怒りも存在している。W杯中、デ・ヨングは違和感を抱えていたにもかかわらず、代表のメディカルスタッフから「軽傷でありプレーを続けても悪化しない」と言われ、強行出場を続けた。後にデ・ヨング自身が『怪我は診断されていたよりも深刻だった』と語ったことで、不必要なリスクを負わされたという不満がクラブ内で高まっている。(via SPORT)