チームの今季の歩みとシメオネ監督の未来
今シーズンのアトレティコ・マドリードは、コパ・デル・レイで決勝に進出、チャンピオンズリーグでは準決勝まで駒を進める健闘を見せました。しかしその反面、60試合で77失点を喫するという深刻な守備崩壊にも苦しめられたシーズンとなりました。ディエゴ・シメオネ監督に関しては、インテル・ミラノ就任の噂が定期的に囁かれますが、クラブとは2027年まで契約を残しており、少なくとも来シーズンはアトレティコの指揮を執り続ける意向です。インテルの副会長であり元チームメイトのハビエル・サネッティはインタビューで『シメオネはマドリードで非常にうまくやっている。いつも今年が最後と言われながら、結局彼は残る。インテル復帰については、起こるべきことは遅かれ早かれ起こる。今の彼がアトレティコを離れるとは思えないが、サッカーは非常に予測不可能だ』と語り、すぐの引き抜きはないものの将来的な可能性については含みを持たせています。 (via Mundo Deportivo / SPORT)
守備陣の大刷新へ!ククレジャ獲得と既存選手の放出計画
60試合で77失点という守備崩壊の責任を重く受け止め、スポーツディレクターのマテウ・アレマニーは守備陣の抜本的な大改革を計画しています。ダビド・ハンツコやマルク・プビルは素晴らしいパフォーマンスを見せましたが、控え選手たちの出来は期待外れに終わりました。ロビン・ル・ノルマンは調子を落とし、昨夏に3年契約で加入したクレマン・ラングレは出場機会が少なく疑念の目を向けられ、ホセ・マリア・ヒメネスはまたしても半年間負傷で離脱するという肉体的にも精神的にも厳しいシーズンを過ごしました。このため、アレマニーSDはヒメネスとラングレの放出を意図しています。さらに、左サイドバックの最優先ターゲットとしてチェルシーのマルク・ククレジャが浮上しています。ククレジャは2028年まで契約を残しており、市場価値は5000万ユーロとされるため獲得は容易ではありませんが、W杯での活躍によって価値が急騰する前に契約をまとめたい考えです。選手自身もスペイン復帰に前向きとされています。また、センターバックの補強候補としてトッテナムのクティ・ロメロにも関心を示しています。 (via ElDesmarque / SPORT)
ニコ・ゴンサレス、約2500万ユーロでの完全移籍で合意
昨夏の移籍市場最終日にユベントスからレンタル加入したニコ・ゴンサレスですが、一定の出場試合数で発生する3200万ユーロの買い取り義務条件は達成されませんでした。しかし、シメオネ監督が手元に置くことを強く望み、クラブも完全移籍を希望したため、数日前にユベントスと再び交渉の席に着き、当初より低い約2500万ユーロの金額で合意に達しました。現在ユベントスはアトレティコからの支払いを待っている状態です。ニコは筋肉の負傷でここ数週間離脱しており、ピッチでの個別調整を続けてグループ練習にはまだ合流していません。最終節となるラ・セラミカでのビジャレアル戦で出場する可能性はゼロではありませんが、無理はさせない見込みです。また、彼はW杯に向けたアルゼンチン代表のリストに入る予定であり、アトレティコでのチームメイトであるフリアン・アルバレス、ジュリアーノ・シメオネ、ナウエル・モリーナと代表の更衣室を共にすることになります。 (via Mundo Deportivo)
ジョアン・ゴメス獲得報道とサポーターの不満
中盤の強化を急ぐアトレティコは、ウォルバーハンプトンに所属するブラジル人MFジョアン・ゴメスの獲得で基本合意に達した模様です。移籍金はボーナス込みで約4500万ユーロとされており、7月1日の移籍市場解禁とともに正式発表される見込みです。コケの負担軽減に加え、パブロ・バリオスやジョニー・カルドーソの度重なる負傷離脱、さらに冬に退団したコナー・ギャラガーの穴をロドリゴ・メンドーサやオベド・バルガスといった経験の浅い選手で埋めていた厳しい台所事情を改善するための補強です。しかし、プレミアリーグから降格するチームの選手に対して4500万ユーロという高額な移籍金は妥当ではないと、アトレティコ・サポーターからは不満の声が噴出しています。この合意により、以前から噂されていたエデルソンへの関心は冷める可能性があります。また、過去2回の夏に獲得を狙っていたバレンシアのハビ・ゲラの動向も引き続き注視されています。 (via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
グリーズマンとの別れとフリアン・アルバレス売却の噂
アントワーヌ・グリーズマンのアトレティコ退団が確定し、メトロポリターノでの最後の日を終えました。アトレティコは公式SNSで約8分間の感動的なお別れ動画を公開しました。グリーズマンはアトレティコでの最後の年でも素晴らしいプレーでチームを牽引しました。一方で、フリアン・アルバレスの去就が今夏の大きな注目を集めています。チャンピオンズリーグでは圧倒的な数字を残したものの、リーグ戦では控えめな成績に終わりました。これまでクラブ幹部は売却を固く拒否していましたが、ここにきて状況が変化し、マテウ・アレマニーSDら一部の幹部は1億ユーロ以上の巨額の移籍金であれば売却を好意的に見始めています。代理人が高額なコミッションを得るために移籍を画策しているとも囁かれており、PSGやFCバルセロナ、アーセナルが興味を示しています。バルセロナは移籍金を支払う能力があるものの、PSGとのマネーゲームには参加しない方針で、アルバレス自身がバルセロナ移籍を望む意思を示し、給与を妥協するなどのアクションを起こすのを待っている状況です。 (via MARCA / ElDesmarque / SPORT)
ティアゴ・アルマダの苦悩と移籍の可能性
大きな期待を背負って加入したティアゴ・アルマダですが、デビューイヤーは厳しいものとなりました。シメオネ監督の下でほとんど出場機会を得られず、彼が90分フル出場した3試合でアトレティコは全て敗北を喫しています。クラブとは2030年まで契約を残していますが、アトレティコに留まるよりも退団する可能性の方が高いと見られています。母国のリーベル・プレートが獲得を狙っており、彼らは同じくアグスティン・ヒメネスが代理人を務める元アトレティコのアタッカー、アンヘル・コレア(現在はティグレス所属)の獲得にも動いています。アルマダ本人はヨーロッパ残留を希望していますが、サウジアラビアからの高額オファーが届けば検討する可能性があります。W杯のアルゼンチン代表に選ばれることが期待されており、夏の移籍市場での動きに注目が集まります。 (via MARCA)
若きアタッカー、ウィリアム・ゴメスとトレソルディへの関心
アトレティコは前線のさらなる補強として、FCポルトに所属する20歳のブラジル人ウイング、ウィリアム・ゴメスの獲得に動いています。初期接触はすでに行われており、ポルトが売却に応じるかどうかが焦点です。今季ポルトで46試合に出場し13ゴール2アシストを記録した彼は、主に右サイドを主戦場としています。2029年までの契約があり、市場価値は2000万ユーロに急騰しています。加入すれば、ジュリアーノ・シメオネやアデモラ・ルックマン、アレックス・バエナ、ニコ・ゴンサレスらと熾烈なポジション争いを繰り広げることになります。さらに、クラブ・ブルッヘの21歳のイタリア系ドイツ人ストライカー、ニコロ・トレソルディにも関心を示しています。今季56試合で19ゴール7アシストを記録したこのストライカーに対して、ブルッヘはすでに3000万ユーロのオファーを拒否しており、アトレティコが獲得するにはそれを大きく上回る金額が必要となります。 (via ElDesmarque)
マルコス・ジョレンテの番組出演と波紋を呼んだ発言
マルコス・ジョレンテがテレビ番組に出演し、過酷なスケジュールによる怪我のリスクについて語りました。『限界まで無理をしている。一定の年齢に達し、十分な成功と収入を得たら、これ以上サッカーを続ける見返りはないと思う』と早期引退の可能性を示唆しました。また、試合での敗北については『家に帰って娘を見たら終わり』とすぐに気持ちを切り替えると明かしました。チームメイト間の摩擦について聞かれると、日常的な言い争いはあるものの深刻な喧嘩には発展しないと回答しました。さらに、会長からキリアン・エムバペかラミン・ヤマルのどちらかをプレゼントされるとしたらどちらを選ぶか問われ、『どちらもいらない』と即答し会場を沸かせました。一方で、彼が日焼け止めや日光の危険性に疑問を呈した個人的な見解については、影響力のあるアスリートが科学的根拠を軽視した発言をすることは危険であるとして、一部のメディアから厳しく批判されています。 (via SPORT / MARCA)
メトロポリターノの火災騒動による罰金処分
4月29日に行われたチャンピオンズリーグのアーセナル戦で、メトロポリターノのスタンドからトイレットペーパーのロールが大量に投げ込まれるという事態が発生しました。スタンドに溜まった紙にタバコの吸い殻が引火し、火災が発生してファンの安全が著しく脅かされました。これを受け、反暴力委員会は、クラブが禁止行為を防ぐための予防措置を怠ったとして、アトレティコ・マドリードに対して2万ユーロの罰金を科すことを提案しています。さらに、クラブの公式アカウントが試合開始時に数千個のロールが投げ込まれた様子をSNSで拡散していたことも問題視されています。 (via Mundo Deportivo / MARCA)
【本日の総括】
守備崩壊からの再建を目指し、ククレジャやクティ・ロメロへの関心、そしてジョアン・ゴメスの獲得合意など、来季に向けた戦力の大刷新が進行中です。一方で、グリーズマンとの別れやフリアン・アルバレス、アルマダの去就など、前線も大きな変革の時を迎えています。シメオネ体制の継続とともに、ピッチ内外でアトレティコの慌ただしい夏が始まろうとしています。





