ジュード・ベリンガム選手 新指揮官のもとで本来のトップ下へ復帰しゴールを挙げた10番の完全復活
前シーズン、度重なる右肩の負傷や、当時のシャビ・アロンソ監督およびアルベロア前監督によって『最終ラインからのボールの引き出しを助けるボランチ(6番・8番)』という低い位置でのタスクを強制されたことで、その卓越した得点力をすっかり奪われていたジュード・ベリンガム選手。しかし、モウリーニョ新監督の就任は、このイングランド代表の若き至宝を、再び世界で最も危険なエリアへと連れ戻す決定的な引き金となりました。
モウリーニョ監督は、ベリンガム選手を本来の得意ポジションである「4-2-3-1のトップ下(10番)」に配置。この戦術的シフトが、開始わずか9分に完璧な形で結実しました。アルダ・ギュレル選手が右サイドから配給した正確無比なフリーキックのクロスに対し、ベリンガム選手が絶妙なタイミングで相手ディフェンダーの前に飛び込み、豪快なヘディングシュートを突き刺して今シーズンのマドリードの記念すべき公式戦ファーストゴールを記録しました。
ベリンガム選手はさらに、後半にも見事なミドルシュートを放ち、これが相手キーパーの指先をかすめてクロスバーを叩くなど、ピッチ上でかつての驚異的なパフォーマンスを完全に再現。モウリーニョ監督はベリンガム選手の完璧な役割について、次のように語り、全幅の信頼を寄せています。
『私にとって、ジュードが最も輝けるポジションは間違いなくゴールに近い位置、すなわちトップ下です。彼は天性の得点感覚と、エリア内へ入り込むタイミングのセンスを持っています。万全なコンディションであれば、彼は90分間走り続け、チームに多大なる質をもたらすことができます。彼がこのポジションに君臨する以上、アルダ・ギュレルやベルナルド・シウバといった他の候補者たちはベンチで機会を待つことになります』。 (via Mundo Deportivo / SPORT)
サンティアゴ・ベルナベウ 伝統のスタジアムからサンティアゴの名が消失したブランド刷新の謎
レアル・マドリードは今週水曜日に本拠地での初陣(延期されていたレアル・ソシエダ戦)を迎えますが、スタジアムに足を運ぶ地元サポーターの間で、ある驚きと戸惑いの声が広がっています。
スタジアムのリフォーム工事の最終段階に伴い、パセオ・デ・ラ・カステリャーナ側のメイン fachada(正面玄関)に新しく設置された巨大なメタリック製のスタジアムロゴから、これまでの歴史的な『サンティアゴ(Santiago)』の名が完全に消え去り、ただ『ベルナベウ(Bernabéu)』という文字だけが燦然と輝いているのです。
この「サンティアゴ」の消失は、クラブが進めているグローバルなブランド戦略の一環であるとされています。クラブのマーケティング部門は、世界中で最も強力なスポーツブランドである「Bernabéu」という文字をよりシンプルに押し出すことで、将来的なネーミングライツ(命名権スポンサー)の導入をスムーズに進めるための、戦略的な地ならし(例えば、[スポンサー名] ベルナベウという商業的に極めてシンプルな構造)を画策していると囁かれています。 (via SPORT)
過去にマドリードは、2014年にアラブ首長国連邦のファンドであるIPICと契約を交わした際、フロレンティーノ・ペレス会長がプライベートで『IPIC ベルナベウ、あるいはCepsa ベルナベウと呼ばれることになるだろう』と語っていた動画が流出した歴史があります。その契約は最終的に裁判沙汰となり、マドリードは4億ユーロの違約金を巡る仲裁裁判でMubadala(IPICを吸収したファンド)に敗訴する苦い結末を迎えました。その後、2022年にSixth StreetおよびLegendsとスタジアムのビジネス開発に関する3億6000万ユーロの巨額契約を結んだ際にもネーミングライツの譲渡は含まれていませんでしたが、現在の Emiratesとの2031年までのシャツスポンサー更新、あるいはバルデベバスでマドリードとイノベーション・ハブを共同開発しているAppleなど、テック系および航空大手の名前をベルナベウに冠する契約の価値は、年間約2110万ユーロ(欧州最高額)に達すると評価されています。 (via SPORT)
2022年のアセンブリー(ソシオ総会)において、一人の会員から『スタジアムにフロレンティーノ・ペレスの名を加えるべきだ』と提案された際、ペレス会長は『私たちはサンティアゴ・ベルナベウというスタジアムの名を二度と変えることはありません』と語り、満場の拍手を浴びました。クラブ側は、オフィシャルな名称としては引き続き「エスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウ」を使用しているため、公約は破られていないと主張する構えですが、スタジアムの外観から歴史を築いた創設者のファーストネームが消え去った現実に、サポーターの郷愁は寂しさを滲ませています。さらに、1979年から亡き大統領の思い出を語り継ぐために開催されてきた夏の伝統戦『トロフィー・サンティアゴ・ベルナベウ』も、2018年のミラン戦(3-1、ロペテギ体制下での勝利)を最後に、リフォームや過密日程を理由に8年間も開催が一度も見送られており、歴史が徐々に difuminando(薄れていく)現状を象徴しています。 (via SPORT)