バルセロナ戦に5-2で完敗、エースのカメーヨが2ゴールで意地を見せるも王者の圧倒的な攻撃力に屈する

ラ・リーガ第3節、カンプ・ノウで行われたバルセロナ戦は、激しい乱打戦の末に5-2で敗北を喫しました。敵地に乗り込んだラージョは、開始早々の12分に鮮烈な先制点を奪います。アルバロ・ガルシアが左サイドのスペースを突いて急加速し、相手の右サイドバックであるジュール・クンデを完全にスピードで振り切ってグラウンダーのクロスを供給。これをフォワードのセルヒオ・カメーヨが快足を飛ばして合わせ、幸先よく先制することに成功しました。

しかし、王者の攻撃陣が牙をむきます。19分、ペドロ・ゴンサレス(ペドリ)からパスを受けた相手のハフィーニャが、ペナルティエリア内でディフェンダーのパテ・シスをキイロな切り返しで完全に抜き去り、同点ゴールを許します。さらにそのわずか2分後の21分には、ラミン・ヤマルに強烈な左足のシュートを突き刺され、あっという間に2-1と試合をひっくり返されました。

その後、ハーフタイムを挟んで反撃の糸口を探るラージョでしたが、52分に悪夢のような追加点を奪われます。バルサのアンソニー・ゴードンが放った左サイドからの鋭いクロスに対し、ディフェンスリーダーであるフロリアン・ルジューンが必死のクリアを試みるも、これが不運にも自陣のゴールネットを揺らすオウンゴールとなってしまい、3-1とリードを広げられます。

それでも選手たちは諦めませんでした。59分、右サイドで得たコーナーキックの場面。ウナイ・ロペスがゴール前へ高精度のクロスを上げると、エリア内で若きエスパルトに競り勝ったカメーヨが、渾身のヘディングシュートを叩き込みます。これでスコアを3-2とし、スタジアムに緊張感を走らせました。

同点に追いつくため、カメーヨがさらにゴール前でチャンスを迎え、交代出場のフラン・ペレスも惜しいシュートを放ちましたが、相手ゴールキーパーのジョアン・ガルシアや、カバーに入ったパウ・クバルシらの必死のディフェンスに阻まれて得点には至りません。

耐える時間が続いたラージョは71分、再びゴードンとハフィーニャの連携から失点を許し、4-2。終盤には、交代出場したランディ・エンテカが4対2という圧倒的な数的優位のカウンターから絶好の決定機を迎えましたが、放たれたシュートは威力を欠き、キーパーに容易に防がれてしまいました。

そして90分、ヤマルに5点目を奪われ万事休す。最終スコア5-2という悔しい敗戦となり、ラージョは開幕3試合を消化して1分け2敗、勝ち点1という非常に厳しい船出となりました。この試合の笛は、これまでラージョが鬼門としてきたフラン・ペレス・エルナンデス・マエソ主審が執りました。(via Estadio Deportivo)

右SBラティウの去就を巡る緊迫の最終局面、フラムの2500万ユーロ正式オファーと会長の頑なな拒絶

移籍市場の閉幕が目前に迫る中、右サイドバックのアンドレイ・ラティウの去就をめぐり、フロントと選手の間で激しい緊張状態が続いています。

今夏、プレミアリーグへのステップアップを強く希望していたラティウには、まずノッティンガム・フォレストが接近していました。ノッティンガムは彼の契約解除金である2500万ユーロを満たす分割払いのオファーを提示したものの、クラブ側がこの支払条件に難色を示したことで破談。ノッティンガムは別のサイドバック獲得に動きました。しかし、土曜日に入り、今度は同じイングランドのフラムが彼の獲得へ向け、解除金の支払いを辞さない意向をラティウの代理人に伝達。これを受け、ラージョのラウル・マルティン・プレサ会長は口頭ではなく正式な書面オファーを求めていました。

そして月曜日の午後、フラムから正式に2500万ユーロの移籍金オファーが書類で届きました。しかし、この支払方式が「分割払い」であったことが、完全な障壁となっています。

プレサ会長はこのオファーに対し、フラムにもラティウの代理人側にも一切の返答をせず、交渉を完全にブロックしています。プレサ会長の要求はあくまで「2500万ユーロの一括即金払い(キャッシュでの全額支払い)」のみであり、分割での支払いは受け入れないという頑固な姿勢を崩していません。

このあまりに不誠実なフロントの対応に、ラティウ本人は非常に失望し、深く傷ついています。これまでのクラブへの献身的な姿勢を鑑みても、この無言のブロックは受け入れがたいものであり、精神的にバルセロナ戦でピッチに立てるコンディションではないと判断し、ベンチメンバーには名を連ねたものの、試合でのプレーを見送ることとなりました。

一方で、水面下ではラティウが万が一退団した場合の代替選手候補の獲得に向けた動きを再活性化させています。

試合前、ホセ・マリア・サルダ副会長はインタビューに対し、ラティウの状況について『ラティウは現時点ではラージョ・バジェカーノの選手であり、今日はベンチにいる。しかし、この移籍市場では何が起こるか最後までわからない』と含みを持たせています。(via MARCA)

次節ラシン戦もレガネスでの開催が濃厚、激怒のサポーターは観戦ボイコットと大規模な抗議デモを決定

本拠地「エスタディオ・デ・バジェカス」が、安全基準の深刻な欠陥などを理由にマドリード自治州から使用権を剥奪されて久しいですが、このピッチ外をめぐる大問題がさらに激化しています。

9月5日の土曜日に控える第4節ラシン・サンタンデール戦について、本来であればラージョのホームゲームですが、この試合も引き続きレガネスのホームスタジアムである「ブタルケ」で代替開催されることが濃厚となりました。ホームでのプレーを完全に奪われた形となり、これで2試合連続のブタルケでの戦いとなります。

この理不尽な対応に対し、サポーターを統括するグループである「Plataforma ADRV」は怒りを爆発させ、ブタルケへの遠征を完全ボイコットし、スタンドを空席にするよう公式に呼びかけました。すでにブタルケで開催された第2節のアラベス戦では、多くの招待客がいたにもかかわらず、観客数はわずか4,280人という寂しい光景が広がっており、ラシン戦ではさらに徹底したボイコットが行われる見通しです。

さらにサポーターたちは、ラシン戦の本来のキックオフ予定時刻だった時間である「9月5日の16:45」から、マドリード州議会前を出発してバジェカス・スタジアムへ向かう、大規模な抗議デモの実施を決定しました。彼らが掲げるスローガンは『ラシンとの試合は、18:30にブタルケでやるのではなく、16:45にバジェカスで戦うべきだ』というものであり、その要求は、スタジアムの適切な修繕と、長年にわたりクラブを虐げ、私物化してきたプレサ会長の即時退陣にあります。

一方で、フロントのサルダ副会長はスタジアム問題に対し、『ラージョ・バジェカーノはスタジアムで完璧にプレーできる状態にある。直近の検査結果もすべて良好だった』と述べ、マドリード自治州に対して早期に使用権を戻すよう迫っています。しかし、州側は要求される安全と衛生に関する不備が完全に改善されるまで許可を出すつもりはなく、現時点で再検査の予定すら立てられていません。

この混沌としたピッチ外の争いに対し、バルセロナ戦にフル出場したイバン・バジウは、複雑な本音を吐露しました。バジウは『自分たちはブロックを非常に低くして戦わざるを得なかった。バタバタした試合になってしまった。外の騒音はチームの助けにならない。チームの結束は固いが、外での問題は一切プラスに働いていない。それが本音だ』と語り、フロントと周囲のゴタゴタがピッチ上の選手たちに影を落としている事実を率直に指摘しています。(via ElDesmarque)

若きDFヨズア・フェルトロウドに悲劇、バルセロナ戦の前半に無念の負傷交代

バルセロナ戦でスタメンとして左サイドバックのポジションに入り、奮闘を見せていた若きディフェンダー、ヨズア・フェルトロウドを悲劇が襲いました。

前半、右サイドから牙をむくラミン・ヤマルらの強力な攻撃に果敢に立ち向かい、チームの守備ブロックの一角として奮闘していましたが、前半32分にピッチ上に座り込み、自らプレー続行が不可能であることをアピールしました。

この突発的なアクシデントを受け、ベニャト・サン・ホセ監督は前半33分に急遽、今夏セビージャから正式加入が発表されたばかりの新戦力アドリア・ペドロサをピッチへ送り出しました。予期せぬ形でラージョでの実戦デビューを果たすことになったペドロサは、後半に相手の速攻を阻止するためにファウルを犯し、イエローカードを受けるなど激しいディフェンスを披露しました。

フェルトロウドの負傷状況については、後日行われる精密検査の結果を待つことになりますが、すでに負傷ドミノが囁かれる守備陣にとって、さらなる窮地を招きかねない大打撃となります。(via Mundo Deportivo)

ベティスから新加入のMFニャンゴロ・ブアレがカンプ・ノウの地で実戦デビュー

今夏の移籍市場において、レアル・ベティスからの完全移籍が決定した期待のミッドフィールダー、ニャンゴロ・ブアレが、カンプ・ノウの舞台でいきなり先発メンバーとしてラージョでの公式戦デビューを飾りました。

ベニャト・サン・ホセ監督は、ペドリ、 Bernal、ダニ・オルモらタレントの揃うバルサの強力な中盤を抑え込むため、中盤に高い強度をもたらすブアレを信頼してスタメンに指名。中盤でオスカル・バレンティンやウナイ・ロペスと並んでプレッシングに奔走し、球際の戦いで強さを見せました。

試合開始早々に激しいチャージで相手キャプテンのハフィーニャにプレッシャーを与えるなど、物怖じしない姿勢を披露。58分にペドロ・ディアスと交代するまでピッチ上でタフに戦い抜き、今後の活躍を大いに期待させる初陣となりました。(via Estadio Deportivo)

骨折で長期離脱中の守護神バタジャへ、チーム全員がメッセージTシャツで熱いエール

今夏に補強の最優先事項として加入しながらも、不慮の脛骨骨折により手術を余儀なくされ、来年1月までの長期離脱という極めて過酷な試練に見舞われている守護神アウグスト・バタジャ。この難敵バルセロナに挑むキックオフの直前、ラージョの選手たちは固い結束を示しました。

カンプ・ノウのピッチに入場したスタメンの11人は全員、怪我で闘病中の守護神バタジャを激励する特製のメッセージがプリントされたTシャツを着用していました。

絶対的な正キーパーを欠き、この日も第2ゴールキーパーであるダニ・カルデナスが必死のセービングを見せる中、チームメイトたちは「バタジャ、我々は君と共に戦っている」という強い絆と温かいメッセージを世に発信し、ファミリーとしての結束を強く訴えかけました。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

バルセロナに5-2と大敗を喫し、開幕3試合で1分け2敗と苦しい状況が続くラージョ・バジェカーノ。ピッチ上ではエースのカメーヨの2ゴールやブアレのデビューという好材料があったものの、左サイドバックのヨズアが負傷交代となり、怪我人の多さに拍車がかかっています。さらにピッチ外では、主力右サイドバックであるラティウの移籍をめぐるフロントとの対立や、次節ラシン戦のブタルケ代替開催に対するサポーターの猛抗議デモ決定など、チームを取り巻く状況は混迷を極めています。一致団結してこの難局を乗り切ることが、今まさに求められています。