パプ・ゲイェの去就と移籍市場の動向
セネガル代表として出場したW杯で、ピッチ内でのパフォーマンスやコーチングスタッフとの対立による一時的な代表辞退など、内外で話題を振りまき、唐突かつ物議を醸す形で大会を終えたパプ・ゲイェは現在バカンスに入っています。彼がチームに合流するのは数週間後となりますが、イニゴ・ペレス監督の指揮下に入るかどうかは不透明な状況です。選手側もクラブ側も、彼が今夏最大の売却候補になるというメッセージを発信し続けています。
27歳のゲイェは、ビジャレアルでの2度目の所属となった今季、公式戦39試合に出場し2,800分以上プレーしました。アフリカネイションズカップ(延長戦での彼自身のゴールによりセネガルが優勝したものの、その後事務的な裁定でモロッコにタイトルが奪われるという事態が発生)への参加がなければ、さらなる出場機会を得ていたはずです。国内リーグ戦で5ゴールを記録し、クラブとは2028年までの契約を結んでいます。
彼の契約解除金は4500万ユーロに設定されています。昨夏はサウジアラビアのネオムが獲得に動き、今年1月にはガラタサライが接触したものの、ビジャレアルの要求額には遠く及びませんでした。現在の移籍市場の相場を考慮すれば、この4500万ユーロという金額は決して法外なものではありません。クラブは完全に主導権を握っており、売却できれば金銭的に余裕のある夏を過ごせ、残留すれば計算できる確かな戦力を維持できることになります。
(via SPORT)
中盤の再編とカンテラからの昇格候補
ダニ・パレホとトーマス・パルティの退団により、中盤は特にデリケートなポジションとなっています。クラブは現在のスカッドがほぼ固まっていると考えていますが、パプ・ゲイェの去就が今後の補強プランを完全に左右します。
もしゲイェが残留する場合、クラブは中盤を完成させるために2つのプロフィールを探す方針です。1つはチームにバランスをもたらすポジション重視の「6番」、もう1つはより広範囲をカバーし、前線への飛び出し能力を持つ「8番」です。このうちの1枠には「カンテラ・グロゲタ(下部組織)」の選手が当てられる可能性があり、アラサン・ディアッタとカルロス・マシアが有力候補に挙がっています。もう1枠についても多額の投資は想定されていません。
大型投資が行われるのは、ゲイェが退団し、確実な実力を持つ代役を市場で探さなければならない場合のみです。クラブはゲイェの退団の可能性、そしてパレホの退団に備え、ラ・リーガで実績のあるルイス・ミジャとグイド・ロドリゲスをリストアップしていました。しかし、ルイス・ミジャは600万ユーロでヘタフェからコモ1907へ移籍し、フリーとなっていたグイド・ロドリゲスは高額な金銭的要求を受け入れたバレンシアへの加入が決まり、両者とも獲得には至りませんでした。
(via SPORT)
クラブの財政事情と今夏の運営方針
2025年のビジャレアルは、ジェレミ・ピノ、アレックス・バエナ、ティエルノ・バリーの巨額な移籍金収入により、極めて羽振りの良い状況にありました。しかし現在迎えている今夏の移籍市場は、想定外の大型取引が発生するか、パプ・ゲイェが退団しない限り、一転して「緊縮路線」に特徴付けられています。
(via SPORT)
ファビオ・シウバ獲得への関心
ビジャレアルは、ボルシア・ドルトムントに所属するポルトガル人FWファビオ・シウバの獲得に関心を寄せているクラブの一つです。彼を巡っては、ラ・リーガ内でベティス、レアル・ソシエダ、セルタ、エスパニョールなども状況を注視しており、国外でもトルコのフェネルバフチェやイングランドのアストン・ヴィラ、さらにはイタリア・セリエAのクラブからの関心も報じられています。
2200万ユーロの市場価値を持つファビオ・シウバの契約解除金は3500万ユーロに設定されています。現在はドルトムントでプレシーズンを開始する予定ですが、昨季は途中出場が多く、公式戦39試合で1,181分の出場、3ゴール7アシストに留まりました。本人は脇役の立場を望んでおらず、より多くの出場機会を求めて今夏の移籍を検討しています。
(via Estadio Deportivo)
アルナウ・テナスの交友関係
現在ビジャレアルのゴールマウスを守るGKアルナウ・テナスは、ラ・マシア(バルセロナの下部組織)時代からの大親友であるアルナウ・ビラミチャナ(現在ロサンゼルス・ギャラクシーのセカンドチームであるベンチュラ・カウンティFCに所属)と、今でも深い親交を保っていることが明らかになっています。
(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
今夏のビジャレアルは昨夏の主力大量売却による潤沢な資金から一転、緊縮路線へとシフトしています。中盤の柱であるパレホやトーマスが退団した穴埋めと、4500万ユーロの契約解除金を持つパプ・ゲイェの去就が今後の補強戦略を大きく左右します。カンテラからの昇格や、ドルトムントのFWファビオ・シウバの争奪戦など、市場の動きから目が離せません。