スペイン代表におけるイエローサブマリンの存在感

現在開催中の2026年ワールドカップにおいて、スペイン代表にはビジャレアルCFに現在所属している選手は一人も含まれていない。ルイス・デ・ラ・フエンテ監督が26人の最終メンバーからアルベルト・モレイロを外したことで、その可能性は閉ざされた。モレイロはビジャレアルの選手の中で最も代表入りの可能性が高いと見られていたが、ニコ・ウィリアムズやビクトル・ムニョスが負傷を抱えていたにもかかわらず、最終的に招集外となった。

しかし、現所属選手がいなくとも、ビジャレアルは4人の元選手を通じてスペイン代表チームに強い存在感を示している。キャプテンを務めるロドリゴ・エルナンデス、ボルハ・イグレシアス、アレックス・バエナ、そしてジェレミ・ピノの4人である。

ワールドカップのグループステージ最終戦となるウルグアイ戦では、ビジャレアルのカンテラが育てたバエナとピノがそれぞれ明暗を分ける形となった。現在はアトレティコ・マドリードに所属しているバエナは、前半終盤に相手GKフェルナンド・ムスレラのミスを突いて決勝ゴールを記録し、この試合の最優秀選手に選出された。彼はこのW杯での初ゴールを、小児がんと闘い先日亡くなった少女マリア・カアマニョに捧げている。バエナは試合後のインタビューで、『マリアにゴールを捧げたかった。今日が彼女の誕生日で、上からあのボールが入るように手助けしてくれたんだ。リプレイを見たとき、きっと彼女が上からボールを蹴ってくれたんだと確信したよ』と特別な思いを語った。(via SPORT)

ジェレミ・ピノの負傷詳細

ウルグアイ戦の65分、かつてのビジャレアルでのチームメイトであり親友のアレックス・バエナと交代でピッチに入ったジェレミ・ピノ(現クリスタル・パレス)だったが、試合終盤の87分に不運な形で肩からピッチに落下し、負傷してしまった。一時は鎖骨骨折という最悪のシナリオも危惧されたが、スペイン代表のベースキャンプ地であるテネシー州チャタヌーガの病院で行われたレントゲン検査の結果、骨折は否定され、肩鎖関節捻挫と診断された。

王立スペインサッカー連盟も骨折を否定し、捻挫であることを公式に発表している。肩鎖関節捻挫は、鎖骨と肩甲骨の上部を結ぶ靱帯の損傷である。ピノはカタールW杯の際にはビジャレアルの選手として代表に招集されていたが、当時は出場機会を得られなかった。今大会ではサウジアラビア戦の後半から出場して待望のW杯デビューを果たし、ウルグアイ戦でもサイドアタックの活性化を期待されての投入だっただけに、悔やまれるアクシデントとなった。

幸いにも重傷は免れたため、今後のスペイン代表の勝ち上がりと彼の回復具合によっては、大会残りの試合で再びピッチに立つ可能性は残されている。ピノはスペイン代表の合宿に留まり、回復を目指すことになっている。(via SPORT)

1992年のセグンダ昇格から34周年

今日、6月28日はビジャレアルCFにとって歴史的な日である。クラブ史上2度目となるセグンダ・ディビシオン(2部)昇格を果たした1992年のあの日から、ちょうど34年が経過した。

当時のチームはホセ・イグナシオ・ロペス・サンフアンから監督の座を引き継いだエステバン・リナレスに率いられていた。昇格プレーオフのグループにはジローナ、サラマンカ、そしてバロンペディカ・リネンセが同居しており、リネンセを除く全チームに昇格の可能性が残された状態で最終節を迎えるという大混戦だった。

運命の1992年6月28日、アウェーのリネア・デ・ラ・コンセプシオンで行われたバロンペディカ・リネンセ戦。ビジャレアルはナバーロ、フリオ・ペレス、エスタニス、ギハーロ、マドゥエニョ、ビクトル、プラネジェス、ラカジェ、レジェス、アドリアーノ、アルカニスというスタメンで臨んだ。後半にはラカジェに代えてマテウ(70分)、マドゥエニョに代えてサンチス(65分)がピッチに入っている。

試合は52分にペドロ・アルカニス、65分にアントニオ・レジェスがゴールを奪い、1-2でビジャレアルが見事に勝利を収めた。他会場でジローナがサラマンカのエル・エルマンティコで敗れたため、ビジャレアルの20年ぶりとなるセグンダ復帰が劇的に決まったのである。

当時のクラブ会長はマヌエル・アルメラだったが、実質的なクラブの牽引者は副会長のパスカル・フォント・デ・モラであり、彼はその後フェルナンド・ロッチが到着するまで会長を務めることになる。なお、ビジャレアルの初のセグンダ昇格は1970年7月7日、サンティアゴ・ベルナベウでのビルバオ・アスレティックとのプレーオフでの勝利によるもので、まもなくその日から56年を迎える。(via SPORT)

元所属選手の動向

かつてビジャレアルBに所属し、トップチーム昇格を目指してプレーしていた経験を持つミッドフィールダーのアルベルト・デル・モラルが、クロアチアの強豪ハイドゥク・スプリトへ移籍することが決まった。彼は2020-2021シーズンにコルドバCFで頭角を現し、そのシーズンの活躍が評価されてビジャレアルへ移籍していた。その後、レアル・オビエドを経て、今回のクロアチア移籍となった。ハイドゥク・スプリトでは、同じくコルドバ時代にチームメイトだったダリソンと再びドレッシングルームを共にすることになる。

また、ウルグアイ代表としてスペイン戦で退場処分を受けたアグスティン・カノッビオについて、そのプレースタイルや出身地(モンテビデオ)から、かつてビジャレアルやアトレティコ・マドリードで一時代を築いたレジェンド、ディエゴ・フォルランを思い起こさせるという声もある。しかし、実際にはプレースタイルの共通点というよりは、モンテビデオ生まれという同郷の繋がりという側面が強い。(via SPORT / Estadio Deportivo)

【本日の総括】

ワールドカップにおけるスペイン代表では、現所属選手こそいないもののカンテラ出身のバエナやピノが大きな存在感を示しています。ピノの怪我が軽傷であったことは朗報です。また、クラブの歴史を彩る1992年のセグンダ昇格記念日を迎え、ビジャレアルの歩んできた確かな道のりを感じる一日となりました。