ケイン・ファン・オーフェレン獲得の動きが再浮上
🧤 バレンシアの今夏の移籍市場における挑戦は、唯一の獲得選手である日本の佐藤竜之介に留まらず、今も水面下で続けられています。ゴールキーパーの補強候補として浮上したのが、オランダ人のケイン・ファン・オーフェレン(23歳)です。リサンドロ・イセイが率いるスポーツディレクションは、かつてオランダのFCフォレンダムに所属していたファン・オーフェレンと2031年6月30日までの5年契約で個人合意に達していました。しかし、プレミアリーグに昇格したイプスウィッチ・タウンが、バレンシアの最高経営責任者であるロン・グーレイが設定した上限額である200万ユーロを大きく超える400万ユーロの移籍金を提示して獲得をさらっていきました。
ところが、この移籍話が奇跡的に再燃しています。イプスウィッチのプレシーズン中、ファン・オーフェレンは控えに甘んじており、イプスウィッチ側は出場時間を積ませるために1年間の期限付き移籍(レンタル)を検討し始めました。バレンシアにとっては、イプスウィッチ側が給与の一部を負担し、移籍金も発生しないこの取引は財政的に非常に適しています。すでにクラブは代理人と接触を開始しました。バレンシアはかつてオビエドへ移籍したアール・アスカンデルの獲得を逃し、現在はウクライナ人のアレキサンドル・サプティンの獲得交渉を保留にしたまま、このファン・オーフェレンの交渉の行方に注目しています。しかし、イングランドの2部リーグ(チャンピオンシップ)のクラブなども獲得に関心を示しており、厳しい競争が予想されます。(via SPORT)
右サイドバックの最優先ターゲットとしてアルナウ・マルティネスと交渉加速
🛡️ 開幕直前において、バレンシアの最大の優先事項は右サイドバックの補強です。現在、本職の右サイドバックであるディミトリ・フルキエが膝の負傷によって離脱しており、プレシーズンマッチでは左サイドバックのヘスス・バスケスを不慣れな右サイドで起用せざるを得ないなど、選手層の薄さが致命的な課題となっています。
当初獲得を目指していたトマ・ムニエの移籍交渉が決裂したあと、アルメリアのダイジロ・チリーノの獲得に動く計画もあり、一部の保有権を買い取る形でのオファー準備も進められていました。しかし、アルメリアがオササナからの600万ユーロのオファーを即座に拒絶し、1500万ユーロ未満での売却を拒んでいることから、バレンシアはジローナに所属する23歳のアルナウ・マルティネスの獲得交渉を最優先に位置づけました。
ジローナの2部降格に伴い、アルナウの契約解除金は800万ユーロにまで下がっており、選手本人もカルロス・コルベラン監督のもとでレギュラーを務めるプランに非常に魅力を感じています。バレンシアは移籍金を500万ユーロ以下に抑える方向でジローナと調整を行っています。この移籍交渉は、オーナーのピーター・リムが、クラブに対して貸し付けている3500万ユーロの融資を資本化することを検討し、これによりリーグの定めるファイナンシャル・フェアプレーの上限(登録予算)が大きく広がる見通しとなったため、一気に現実味を帯びて合意に近づいています。(via SPORT / via Mundo Deportivo)
昨季のレンタル守護神アギレサバラは買い取りオプションを行使せずラシングへ完全移籍
⚽ 昨シーズンにアスレティック・ビルバオからの期限付き移籍でバレンシアに所属し、公式戦19試合(リーグ戦18試合、コパ・デル・レイ1試合)のゴールマウスを守った25歳のGKジュレン・アギレサバラですが、バレンシアが保持していた600万ユーロの買い取りオプションを行使しなかったため、セグンダからプリメーラへと昇格を果たしたラシング・サンタンデールへと完全移籍することが公式に発表されました。
アギレサバラは昨シーズンの前半戦において優れた能力を示したものの、メスタージャでのプレー期間中に負傷に見舞われたことで後半戦に完全に欠場を余儀なくされ、その結果としてストーレ・ディミトリエフスキの出場機会と信頼が高まる結果となっていました。アギレサバラは2031年までの5年契約でラシングに加わり、新シーズンの正守護神を務める見込みです。(via SPORT)
開幕ベティス戦延期に伴う追加親善試合の開催とチケット販売
📅 ラ・リーガ第1節として予定されていたアウェイでのレアル・ベティス戦が、相手の主力ミッドフィールダーであるジョバニ・ロ・チェルソがワールドカップ決勝に進出したことに伴い、8月25日21時キックオフ(メスタージャ)へと延期されることが正式に発表されました。これにより、バレンシアの公式戦デビューは8月22日19:30にメスタージャで行われるレアル・C・デ・ヴィーゴ戦へと1週間延期されることになりました。
この急な日程変更により、カルロス・コルベラン監督は戦術調整とコンディション維持のための追加親善試合を急遽設定。8月12日水曜日の18:00から、パテルナのシウダ・デ・ポルティーバ内にあるエスタディオ・アントニオ・プチャデスにて、第1部RFEF(3部リーグ)に所属するCDテルエルと対戦します。元々はBチームのバレンシア・メスタージャが対戦する予定でしたが、ファーストチームが試合を引き継ぐことになりました。
さらに、木曜日にはCDイビサとのプレシーズンマッチもパテルナで予定されています。
このテルエル戦のチケットは、今シーズンのソシオVCF(ファンクラブ会員)限定で、同行者1名を含めた最大2枚まで無料で申請可能となっています。受付期間は8月10日の18:00から11日の23:59までで、当日は身分証明書(DNI)とチケット名義の一致が厳しく確認されます。なお、この試合の開催時間は、パテルナで最大に達する20:32の部分月食の開始時間とも重なる珍しいシチュエーションとなっています。ここまでのプレシーズンは6試合を消化し、2勝1平3敗という成績を残しています。(via SPORT / via ElDesmarque / via Mundo Deportivo)
育成出身マルティン・テホンがポルトガルでアシストデビュー
🇵🇹 バレンシアの下部組織で育ち、今夏にフリートランスファーでクラブを去った24歳のウインガー、マルティン・テホンが、ポルトガルの最上位リーグ(プリメイラ・リーガ)の開幕戦において、CSマリティモの一員としてCasa Pia AC戦に出場。見事なアシストを記録して1-0の勝利に大貢献し、現地の大きな話題を集めています。
バレンシアは、テホンを放出する際に、将来の売却時に発生する移籍金の40%を受け取る権利、および優先交渉権、さらに昨シーズンのマデイラ(マリティモ)の1部昇格に伴うボーナスなどを確保するスマートな取引を行っていました。テホンはポルトガルの地で主力としての信頼を勝ち取っており、マリティモのスクアッドには同じく元バレンシアのイェジュ・サンティアゴらも在籍しています。(via SPORT)
伝統のトロフェオ・タロンハでニューカッスルに敗戦
🏟️ バレンシアはホームのメスタージャにおいて、第54回トロフェオ・タロンハを戦いましたが、イングランドのニューカッスル・ユナイテッドに1-2で敗北を喫し、3連覇を逃しました。
キアット・リム会長が初めてVIPボックスから見守る中、試合は開始わずか5分にフィリップ・ウグリニッチの目の覚めるような弾丸ミドルシュートで先制に成功。しかし、試合の主導権を握っていた34分に、キャプテンのホセ・ルイス・ガヤが、ニューカッスルのアンソニー・エランガに対して不必要で過度に危険な背後からのタックルを浴びせ、主審のサンチェス・マルティネスから一発レッドカードを提示され退場処分となりました。
エランガは担架でピッチを去る事態となり、ガヤは一部のサポーターからの厳しいブーイングを浴びながら更衣室へ引き上げました。10人になったチームは粘り強く戦ったものの、後半51分にディミトリエフスキとピボットのグイドの不正確なパスワークを突かれてウィサに同点ゴールを許し、さらに75分にはカウンターから再びウィサに逆転ゴールを決められ、ミスから敗戦を喫しました。(via ElDesmarque / via MARCA)
ディアカビが語るメスタージャ最後の1年に向けた決意
🔥 昨シーズンの大怪我から長期間の離遅を経て、このニューカッスル戦でようやくメスタージャのピッチに復帰したDFムクタル・ディアカビが、試合後に今シーズンの重要性について決意を語りました。
ディアカビはサポーターの支援を求め、
『僕たち自身がピッチで良いパフォーマンスを見せ、勝利を重ねることで、スタジアムが一体となるように努めなければならない。ファンのみんなには、より一層僕たちと強い絆で団結してほしいと思う。なぜなら今年は本当に特別なシーズンだからだ。結局のところ、今シーズンは歴史あるメスタージャで戦う最後の1年になる。だからこそ、素晴らしい開幕を迎えなければならない。特にシーズン序盤はみんなの力が必要だ。ぜひ僕たちのそばにいて、支え続けてほしい。ピッチに立つのが誰であろうと、ただ全力でサポートし、背中を押し続けてほしい。私たちが一丸となって団結すれば、今季は必ず素晴らしい1年になる』
と熱くサポーターの団結を呼びかけました。
自身のコンディションについては、
『正直に言って、ずっと状態は良くなっている。焦らずに一歩一歩進むことが重要だ。自分が取り組んでいることは非常にうまくいっているし、特に私の怪我のようなケースでは、負荷の管理が極めて重要になる。プロセスは順調で、エネルギーも以前より湧いてきているし、足もよく動くようになっている』
と、順調なステップを踏んでいる手応えを示しました。
また、ガヤの退場劇については、
『退場はサッカーにつきものであり、こうした事態はいつでも起こり得る。試合に関して言えば、レッドカードを提示されるまではチーム全体として非常に良い戦いができていたと感じる。そこから試合が複雑になってしまった。だが、これも自分たちにとって大事な試練だ。リーグ戦でも10人で戦わなければならない過酷な展開はあり得るし、その中で最後まで戦い抜く訓練になった。これも一つの価値あるテストだ』
と語り、チームの収穫を強調。さらに、
『もし試合に勝っていれば、チームはより高い自信を得ることができただろう。それがフットボールだ。特にこのメスタージャ最後の年という重要な意味を持つクラブにとって、こうした勝利は大きな意味を持つ。勝利は次の試合に向けた良いダイナミズムとさらなる自信を生む。今日は残念ながら負けてしまったが、これはすでに終わった過去の試合だ。私たちは前を向き、次の試合で勝利を掴み取る必要がある』
と話し、敗戦を乗り越えて開幕戦へ焦点を合わせるプロとしての姿勢を示しました。(via ElDesmarque)
ニューカッスル戦の個別評価とコルベラン監督への不満
🚨 トロフェオ・タロンハにおけるバレンシアの選手たちの詳細な個人評価が下されています。
・ディミトリエフスキ(6点):全体的に安定していたが、1失点目のグイドへのパス供給は難易度が高く、ミスを誘発。2点目はカウンターから無人のゴールへ流し込まれた。
・ガヤ(2点):30分までは素晴らしい動きを見せていたが、エランガへの無謀な背後からのタックルで一発退場。スタンドからはブーイングも見られた。
・デ・ハース(5点):オランダ人センターバックはプレシーズンを通じて見せている安定した守備を披露。3バックの一角として適応している。
・ペペル(6点):驚きの戦術として3バックの中央(リベロ)で起用され、見事なビルドアップで貢献。後半はピボットの本来の位置へ戻った。
・タルレガ(5点):無難に役割をこなした。
・ヘスス・バスケス(7点):右ウイングバックとして驚きの先発を果たし、ガヤ退場後は本来の左サイドバックに入り、攻守に極めて高いクオリティを見せた。
・グイド(4点):ピボットとして11人の時はゲームメイクを完璧にコントロールしていたが、後半にディミトリエフスキからの危険な縦パスを処理しきれずに奪われ、同点ゴールの直接の原因を作ってしまった。
・ウグリニッチ(8点):素晴らしいシュートで先制点を挙げ、もう1つの決定機も迎えるなど、中盤で抜群の輝きを放った。
・佐藤竜之介(6点):日本の新星は先発の右ウイングバックとしてアグレッシブに攻撃へ絡み、縦への積極的な仕掛けで大きな可能性を示した。
・ハビ・ゲラ(7点):ボールを持つたびにチームの攻撃にクリエイティビティとダイナミズムを与え続けた。
・ウーゴ・ドゥロ(5点):前線で完全に孤立していたが、持ち前のハードワークで先制点のアシストを呼び込む相手デフェンダーを引きつける動きを見せた。
途中出場の選手たちでは、ディアカビ(4点)は復帰を喜ばれたもののコンディション面での重さと遅さが目立ち、ダンジュマ(6点)は前線でチャンスを活かせず、オトルビ(6点)はサイドで可能性を示し、ディエン(4点)、ダニ・ラバ(4点)はアピール不足に終わりました。
カルロス・コルベラン監督は、今季に向けた1-5-3-2の新たな戦術を試したものの、キャプテンの退場とミスによる自滅を防げず、さらに昨季中盤の主力であったアンドレ・アルメイダに1分も出場機会を与えず退団の可能性を露わにしました。監督契約を更新したばかりのコルベラン監督ですが、試合後、メスタージャの一部スタンドからは辞任を求めるブーイングや解任要求が漏れ聞こえ、新シーズンに向けて厳しい空気が漂っています。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
バレンシアCFは、伝統のトロフェオ・タロンハでガヤの退場劇によりニューカッスルに惜敗し、コルベラン監督に対するブーイングが一部で発生するなど、プレシーズン最終盤に不穏な空気が漂っています。しかし、ピーター・リムの融資資本化による右サイドバックの最優先候補アルナウ・マルティネスとの交渉進展や、GKファン・オーフェレンのレンタル移籍交渉の浮上など、フロントは開幕に向けて着実な補強を模索しています。12日のテルエル戦、さらには22日のセルタとの開幕戦に向け、チームとメスタージャ最後の年を戦うサポーターの結束が強く求められます。