W杯の過酷な暑さ対策で導入された給水ブレイクの戦術的側面
W杯が開催されている北米の厳しい暑さと湿度に対応するため、前後半の30分頃に設けられている「給水ブレイク」が、単なる水分補給を超えた戦術的なタイムアウトとして定着している。約90秒から3分間、時計が止められるこの時間を利用して、監督たちは戦術ボードを持ち出し、プレスの掛け方の修正やシステム変更などの詳細な指示を選手たちに与えている。スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督もオーストリア戦の給水ブレイクでペドリとダニ・オルモのポジションを修正し、その直後からチームのパススピードが劇的に向上した。一部の専門家からは「試合のリズムを壊す」「広告目的ではないか」との批判も出ているが、FIFAはあくまで選手の健康保護が目的だと主張している。(via MARCA)
W杯のピッチを彩るピンク色のスパイク大流行の理由
今大会のピッチを見渡すと、選手たちの足元が鮮やかなピンクやマゼンタ色に染まっていることに気づく。これは偶然ではなく、スポーツメーカーによる意図的な戦略だ。アディダス、ナイキ、プーマといった大手メーカーが、緑色の芝生上で最も視認性が高く、テレビやスマートフォンの画面越しでも選手の足元の動きが際立つ色としてピンクを採用したのだ。ファッションの世界的トレンドでもある「エレクトリック・フクシア」を取り入れた結果だが、皮肉なことに主要メーカーがこぞって同じ色を採用したため、かえってどのブランドのスパイクか見分けがつかなくなるという画一化現象も起きている。そんな中、ペドロ・ポロはアンダーアーマーの異なるカラーのスパイクを履き、独自のスタイルを貫いている。(via SPORT)
SoFiスタジアムの芝生トラブルと上空を守る鷹匠の存在
スペイン代表がオーストリア代表を破ったロサンゼルスのSoFiスタジアムは、総工費5000万ドルを誇る世界一高価なスタジアムだが、ピッチの環境には深刻な問題を抱えていた。本来は人工芝のNFL用スタジアムだが、FIFAの規定により急遽天然芝に変更する必要があった。そのため、ワシントン州で栽培されたハイブリッド芝を巨大なロール状にしてトラックで陸路輸送し、突貫工事で敷き詰めたのだ。しかし、乾燥してボールの転がりが悪く、スペインのパスサッカーを苦しめる結果となった。さらに、このスタジアムは空港の近くにあり池も併設されているため鳥が集まりやすく、航空機や試合への悪影響を防ぐため、専属の鷹匠がハヤブサやハイタカを飛ばして他の鳥を追い払うという、目に見えない独自の警備体制が敷かれている。(via MARCA)
スペイン代表のゴールを祝福するカナリア諸島発のアンセム
W杯では各国の代表チームがゴールを決めた際にスタジアムで流れる独自のアンセムを設定しており、スペイン代表のゴール曲が話題を呼んでいる。スペインサッカー連盟が選んだのは、カナリア諸島出身のアーティストであるケベードとエルビス・クレスポのコラボ曲「La Graciosa」だ。Spotifyで5200万回以上の再生を記録しているこの大ヒット曲は、スペインがゴールネットを揺らすたびにスタジアムを巨大なダンスフロアに変えている。他国を見ても、韓国はBlackpinkの「Jump」、フランスはダフト・パンクの「One More Time」、オーストラリアはAC/DCの「Thunderstruck」を採用しており、ゴール後のスタジアムは各国の文化を発信する巨大な音楽ショーケースと化している。(via MARCA)