プレシーズン始動と合流メンバー詳細
バレンシアのプレシーズンが本日木曜日から公式にスタートしました。選手たちはグループに分かれてIMEDでのメディカルチェックとパテルナでのフィジカルテストを受けます。一番乗りで朝8時20分に到着したのはカンテラーノのGKクリスティアン・リベロで、続いてトップチームのプレシーズンに参加するバレンシア・メスタージャのFWマリオ・ドミンゲスが姿を見せました。
月曜日からはカルロス・コルベラン監督とコーチングスタッフの下、グラウンドでのトレーニングが本格的に開始されます。指揮官にとって就任2年目となる今季、クラブとチームが掲げる目標は明確で、ヨーロッパの舞台への復帰です。コルベラン監督はこの目標について、『ファン、クラブ、そして選手たちにとって、クラブが明確な目標を設定することはとても重要だ。必ず達成できると確信しているし、全員にとって良いことだ』と語っています。
現在のスカッド状況を見ると、クリスティアン・リベロはストレ・ディミトリエフスキの控えとしての役割からスタートし、今後の市場の動きを待つことになります。フルキエ、ディアカビ、サンタマリア、ダンジュマ、アンドレ・アルメイダ、ダニ・ラバの6選手は放出候補となっており、移籍先を探している状況です。
現在コルベラン監督が計算できるメンバーは以下の通りです。
GK: クリスティアン・リベロ、ストレ・ディミトリエフスキ
CB: ムクタル・ディアカビ、ジャスティン・デ・ハース、タレガ
SB: ホセ・ルイス・ガヤ、ヘスス・バスケス
MF: アリウ・ディエン、ペペル、バティスト・サンタマリア、アンドレ・アルメイダ、ウグリニッチ
WG: アルナウト・ダンジュマ、ルイス・リオハ
FW: ダニ・ラバ、ウーゴ・ドゥロ、ウマル・サディク
さらに、カンテラからはビセンテ・アブリル、ラウル・ヒメネス、イケル・コルドバ、ロドリゴ・ガモン、パナチ、ワンジャラ、アーロン・マヨル、ルーカス・ヌニェス、ダビド・オトルビ、ハムザ・ベラリ、ビクトル・フェルナンデス、マリオ・ドミンゲスらが段階的にプレシーズンに参加する予定です。
一方で、手続き待ちのアリウ・ディエン、リュウノスケ・サトウ、ギド・ロドリゲスは後日合流予定です。また、代表活動による特別休暇を与えられているディミトリエフスキとハビ・ゲラ、去就が未定のジェンク・オズカジャル、長期離脱中のセルジ・カノス、ディエゴ・ロペス、フルキエ、コペテはメディカルチェックには参加していません。
今夏のプレシーズンマッチの日程も決定しています。
7月13日から19日までジローナのロイヤルベルド・トレーニング・センターで合宿を行い、7月18日にペトロ・デ・ルアンダと対戦します。その後、パテルナに戻り、7月22日にエルデンセ、7月25日にカステリョンと試合を行います。7月27日からはイギリスのバーミンガムにあるセント・ジョージズ・パークで合宿を張り、7月28日にダービー・カウンティ、8月1日にストーク・シティと対戦します。そして8月8日には、メスタージャでのオレンジトロフィーでニューカッスルを迎え撃ち、ファンにお披露目される予定です。(via ElDesmarque) (via SPORT)
ジャスティン・デ・ハース獲得を公式発表
バレンシアは、2026-27シーズンに向けた最初の補強として、オランダ人センターバックのジャスティン・デ・ハースと2030年までの4シーズン契約を結んだことを公式発表しました。ファマリカンとの契約を満了してのフリートランスファーとなるため、移籍金はゼロで、給与もチーム内でそれほど高く設定されていません。クラブは今年の1月にも彼の獲得に動き、移籍金を支払う用意もありましたが、ファマリカン側が放出を拒否したため、契約満了を待っての加入となりました。
デ・ハースは194cmの長身を活かしたフィジカルの強さと、左足でのビルドアップ能力、的確なゲームの読みを兼ね備えたモダンなセンターバックです。昨季はファマリカンでポルトガルリーグ33試合にフル出場し、ディフェンダーながら6ゴールを記録するなど、相手ペナルティエリア内でも大きな脅威となりました。過去にはAZアルクマールやPSVアイントホーフェンの下部組織で育ち、オランダの年代別代表も経験。その後クロアチアのディナモ・ザグレブのセカンドチームやNKロコモティバ・ザグレブを経て、ポルトガルで実力を証明してきました。
この獲得発表は非常に特徴的な形で行われました。クラブはバレンシアの伝統的な漁師町であるエル・カバニャルを舞台に動画を撮影。今季も継続して使用されるスローガン「Terra de Valentia」を前面に押し出しました。このスローガンは単なるキャッチフレーズではなく、バレンシアの文化への根付き、帰属意識、そして逆境に立ち向かう強さというバレンシア社会の真髄を表現するものです。デ・ハースのオランダ語での姓がスペイン語で「野ウサギ」を意味するにもかかわらず、あえて海と謙虚な労働者の街を背景に彼の加入を歓迎した点に、クラブのアイデンティティへの強いこだわりが感じられます。(via ElDesmarque)
ハビ・ゲラを巡るバルサの動きとクラブ・本人の強硬な残留意志
バルセロナのデコ・スポーツディレクターが数日前にハビ・ゲラの父親および代理人のハビ・ガリードと1時間半以上にわたって会談を行ったことが明らかになりました。バルセロナ側は彼を中長期的なプロジェクトの重要なピースと見なしており、6シーズンの長期契約を提示して選手側を説得しようと試みています。
しかし、バレンシアの姿勢は全く揺らいでいません。クラブは彼をプロジェクトの絶対的な大黒柱と考えており、この夏の売却を予定していません。契約解除金は現在4000万ユーロに設定されており、8月の移籍市場終盤には6000万ユーロに上昇しますが、バレンシアはバルセロナに対してこの解除金満額の支払いを求めており、一切の交渉には応じない構えです。
何より、選手本人と家族にメスタージャを離れる意思がありません。ハビ・ゲラは公私にわたってバレンシア残留の意思を明確にしており、『僕には契約がある。昨年契約を更新したし、ここに残りたいことは明らかだ』と断言しています。
彼の父親も息子の言葉を引用し、次のようにファンを安心させています。『この間本人が言った通り、今は契約がある。私たちはどこへも行くつもりはない。彼は家にいて快適だ。バレンシアは要求の厳しいクラブで、同じ年に大ブーイングも大歓声も経験した。彼はここにいたいと思っているし、新しいメスタージャでもプレーしたいと思っている』。
バルセロナは現在、最優先ターゲットであるフリアン・アルバレスの獲得に注力していますが、もしそのオペレーションが失敗した場合に備え、ハビ・ゲラをコントロール下に置いておきたい考えです。バレンシアはこうしたバルセロナの動きに対して警戒を強めています。(via ElDesmarque) (via SPORT)
ジェンク・オズカジャルはプレシーズン不参加
ジェンク・オズカジャルは当面の間、バレンシアのプレシーズンに合流しないことが決まりました。レンタル先であったケルンが買い取りオプションを行使しないという苦渋の決断を下した後、選手はバレンシアでの未来がないことを悟りました。クラブも本人にその旨を伝えており、現在は新しい移籍先を探している状態です。
この状況を受け、バレンシアとオズカジャルは一種の紳士協定を結びました。選手がバレンシアの施設に戻ってくることを避けるため、去就を解決するための時間的猶予が与えられており、合流の明確な期限は設定されていません。クラブは彼に投資した500万ユーロの一部を回収できると信じています。
選手本人はドイツでのプレー継続を望んでいますが、現在届いているオファーは母国トルコのものだけであり、選手もクラブもその内容に完全に満足しているわけではありません。
オズカジャルは過去に母国のメディアのインタビューで次のように語っていました。『ケルンは私に対する買い取りオプションを持っている。ここでとても幸せだし、家にいるように感じている。このレンタル期間の後も長年とどまれることを願っている。ブンデスリーガに適応したと思うし、ここでさらに成長できると信じている』。
同時に、トルコでのプレーの可能性についても扉を開いていました。『人生はどうなるかわからない。スュペル・リグは経験したことのないリーグだ。すべての選手が求めるリーグになっている。当然、スュペル・リグでプレーする夢もある。適切な時期がいつかは人生が教えてくれるだろう』。
現在はその言葉通り、移籍先選びが急ピッチで進められています。(via ElDesmarque)
アラベスのMFアントニオ・ブランコに関心か
バレンシアは、アラベスに所属するMFアントニオ・ブランコの動向を注視しているクラブの一つに挙げられています。彼にはビジャレアルやベティスも関心を示しており、ラ・リーガ内で争奪戦になる可能性があります。ただしアラベス側は、彼の契約解除金である2000万ユーロに近い金額でのみ放出を検討するという強気の姿勢を見せています。また、レアル・マドリードが彼の保有権の50%を保持しているため、経済的なハードルは低くありません。(via Estadio Deportivo)
ピーター・リム以前の元会長3名らが財務省の滞納者リストに
スペイン財務省が今年末時点で60万ユーロ以上の税金滞納がある個人・法人のリストを公表し、ピーター・リム氏がオーナーに就任する前のバレンシアCFの元会長3名と元副会長1名が名を連ねていることが判明しました。
リストのトップに立つバレンシア関係者は、1994年から1997年まで会長を務めたパコ・ロイグ氏で、自身の企業名義で795万ユーロもの巨額の負債を抱えています。彼はロマーリオやクラウディオ・ロペス、ミヤトビッチなどを獲得し、リーガ2位という成績を残しましたが、タイトル獲得には至らず辞任しました。
次に名前があるのは、パコ・ロイグ氏の後任として1997年から2001年まで会長を務めたペドロ・コルテス氏で、107万5000ユーロの滞納があります。彼の時代にはコパ・デル・レイ優勝や2年連続のチャンピオンズリーグ決勝進出など、クラブの黄金期の始まりを築きました。
3人目は、2004年から2008年まで会長を務めたフアン・ソレール氏で、滞納額は98万6533ユーロです。彼は新メスタージャの建設を推進しましたが、不動産危機の煽りを受けて工事は頓挫し、クラブを深刻な財政難と組織的混乱に陥れました。
さらに、当時の元副会長であるフアン・アルミニャナ氏も120万ユーロの滞納でリスト入りしています。クラブの過去の激動の時代を牽引した面々が、現在このような形で名前を取り沙汰されています。(via ElDesmarque)
メスタージャの別れは第37節エルチェ戦に決定
2026-27シーズンのラ・リーガの日程が発表され、104年の歴史を誇るメスタージャでの最後の公式戦が、5月23日の週末に予定されている第37節のエルチェ戦になることが確定しました。バレンシアのシーズン最終戦(第38節)はアウェイでのオサスナ戦となります。
クラブが歴史的なスタジアムの最終戦をあえてシーズン最終節(ホームゲーム)に設定するようラ・リーガに要請しなかったのには、明確な理由があります。それは、テレビカメラの設備やスコアボードなど、現在のメスタージャから新スタジアムへ移設しなければならない設備が多数存在するため、物理的な引っ越し作業の時間を少しでも多く確保したかったからです。
メスタージャにどのように正式な別れを告げるかについては、まだ具体的な形は決まっておらず、クラブ内の複数の部門からなる委員会で決定される予定です。すべてが計画通りに進めば、バレンシアは2027-28シーズンから新メスタージャで新たな歴史をスタートさせます。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
本日はプレシーズンが正式に始動し、クリスティアン・リベロらの合流や、オランダ人CBジャスティン・デ・ハースの獲得公式発表など、チーム作りの本格化を感じさせる一日となりました。カルロス・コルベラン監督の下で欧州復帰を目指す一方で、バルサが狙うハビ・ゲラの引き留めやオズカジャルの放出作業など、フロントの腕の見せ所が続きます。新メスタージャへの移行を見据えた今季の日程や、過去の会長たちの不名誉なニュースなど、クラブの歴史と未来が交錯する話題も多い一日でした。