ブライス・メンデスがMLSコロンバス・クルーへ完全移籍
レアル・ソシエダは、ブライス・メンデスがアメリカ・MLSのコロンバス・クルー・サッカー・クラブへ完全移籍することを公式に発表しました。移籍はメディカルチェックの合格と労働許可の取得を条件として成立します。
移籍金は600万ユーロです。彼はセルタから1400万ユーロで加入し、2028年までの契約を残していましたが、獲得時の半分以下の価格での放出となりました。MLSのクラブは移籍金よりも選手への給与に資金を費やす傾向があることが影響しています。クラブにとっては、今回の放出によってサラリーキャップや選手登録枠に空きが生まれ、中盤のポジションも空くことに加え、移籍金収入も得られるため、今後の補強市場での動きを加速させる可能性があります。
ブライス・メンデスはラ・レアルでの4シーズンで公式戦166試合に出場し、33ゴールを記録しました。加入直後からイマノル・アルグアシル監督の戦術に完璧にフィットし、ミケル・オヤルサバルが負傷した際には、マルティン・スビメンディ、ミケル・メリノ、ダビド・シルバと共に魔法のような中盤のひし形を形成して、チームをチャンピオンズリーグ出場権獲得となる4位へと導きました。シルバの負傷後は4-3-3の攻撃的ミッドフィルダーとしてレギュラーに定着し、チャンピオンズリーグのグループステージではインテル、ベンフィカ、ザルツブルクからゴールを奪う活躍を見せました。また、オールド・トラッフォードでの歴史的な勝利やダービーマッチでもゴールを記録し、骨折や筋肉の怪我からも驚異的な回復力を見せてチームに貢献しました。
クラブは公式声明で次のように感謝の意を表しています。
『ブライス・メンデスは公式戦166試合出場、33ゴールの実績を残してチュリ・ウルディンを去ります。2022年の夏にドノスティアに到着し、我々の元で4つの成功したシーズンを全うしました。モスの出身である彼は、この間素晴らしいパフォーマンスを提供し、最近のクラブの成功の立役者の一人でした。到着してすぐにチームに貢献しました。チャンピオンズリーグでの彼のパフォーマンス、彼の魔法、そして選ばれし者だけが可能なそのラストパスを私たちはいつまでも覚えているでしょう。今、彼は新たなプロとしてのステージに乗り出します。彼の最大の幸運を祈っています。すべてに感謝します、ブライス』
一方で、今回の突然の移籍の背景には、彼のチーム内での序列低下があります。昨夏にはサウジアラビアから高額オファーがあったものの実現せず、それが彼にフラストレーションを与えていたと見られています。今シーズンは公式戦6ゴール2アシストに留まり、チーム全体の不調も相まってパフォーマンスが低下していました。セルヒオ・フランシスコ監督は彼を盲信して起用を続けましたが、期待に応えることはできず、後任のペレグリーノ・マタラッツォ監督の下では、ルカ・スチッチ、カルロス・ソレール、そして10番のポジションに下がったオヤルサバルとのポジション争いに敗れ、ベンチに追いやられる状況が続いていました。コパ・デル・レイの準決勝や決勝では出場機会がなく、リーグ戦の終盤7試合でもわずか2試合の出場にとどまり、いずれの試合でも戦術的理由から真っ先に交代させられていました。
退団にあたり、ブライス・メンデスは自身のSNSでファンやクラブへの別れの手紙を公開しました。
『やあ、みんな。今日、私は素晴らしい4年間を経てラ・レアルでの日々に終止符を打ちます。私たちは魔法のような瞬間、忘れられない夜を経験し、セビージャでの大団円を迎えました。私がドノスティアに到着した最初の瞬間から、皆さんは私を両手を広げて歓迎し、仲間の一人であると感じさせてくれました。この冒険が私に何をもたらすのか分からないまま到着しましたが、ドノスティが私にとって家であると常に感じさせてくれる2人のドノスティア生まれの子供たちと共に去ることになります』
『もしラ・レアルとドノスティが何かで際立っているとすれば、それは人々、ファン、サッカーの生き方、そして街に出るたびにかけられる励ましの言葉です。私にラ・レアルが何であるかを伝えてくれたすべての人に感謝します。皆さんはこれの不可欠な一部であり、皆さんがいなければ何も可能ではありませんでした』
『クラブのすべてのスタッフに感謝します。ふさわしい評価を得られていない人たちもいますが、彼らは私たちと同じかそれ以上に重要です。皆さんと一緒に過ごしたすべての瞬間と毎日に感謝します。それは素晴らしいものでした』
『最後に、最初から私と家族にすべてを簡単にしてくれて、良い時も悪い時も共有し、私たちをより強く結びつけてくれたチームメイトたちに感謝します。スビエタでの毎日、すべての旅行、合宿、試合について、これ以上ない旅の仲間たちでした。皆さんのそばでこれらすべてを経験できた私は非常に幸運だと思っています。本当にありがとう、そしてアウパ・レアル!』
(via Mundo Deportivo / MARCA / ElDesmarque)
オヤルサバルが語る両親の教えと溢れるラ・レアル愛
レアル・ソシエダのキャプテンであり、スペイン代表としても活躍を続けるミケル・オヤルサバルが、自身の原点やサッカー観について語りました。
エイバルで生まれた彼は、SDエイバルの下部組織で育った後、ラ・レアルの下部組織であるフベニルやサンセに加入しました。すべての育成カテゴリーを経てトップチームでデビューを果たし、現在ではクラブを代表するキャプテンへと成長しました。彼は自身の人間形成において両親からの教えが不可欠だったと振り返り、次のように語っています。
『両親は私に、才能があっても努力と苦労がなければ何の役にも立たないと教えてくれました』
また、ラジオ番組の企画で行われた一問一答テストでは、彼がいかにラ・レアルを愛しているかが如実に表れる回答を連発しました。サッカー選手の能力にまつわる様々なカテゴリーに対して名前を挙げていく形式で、彼が選んだのはほとんどがラ・レアルで苦楽を共にした仲間たちでした。
・最高の左足:ダビド・シルバ
・最高のヘディング:ミケル・メリノ
・最高のディフェンダー:ロビン・ル・ノルマン
・最高のゴール:アレクサンデル・イサク
さらに、キャプテンシーや静かなリーダーシップを象徴する特別な存在として、シャビ・プリエトの名前を挙げて惜しみない称賛を送りました。全回答の中で唯一ラ・レアル以外の選手として名前が挙がったのは、最高の右足と最高の頭脳の2部門で選出したセルヒオ・ブスケツのみでした。短い質問の中でもクラブやチームメイトへの深い愛情とリスペクトを欠かさない姿勢が、ファンから大きな反響を呼んでいます。
(via SPORT / ElDesmarque)
ポルトガル人FWファビオ・シルバの獲得レースに参戦
ボルシア・ドルトムントからの退団を希望している23歳のポルトガル人FW、ファビオ・シルバの獲得にレアル・ソシエダが関心を示しています。
彼はスペインのラ・リーガへの復帰を望んでおり、今シーズンからヨーロッパリーグに参戦するラ・レアルにとっては、攻撃陣の補強候補として魅力的な選択肢となっています。ただし獲得競争は激しく、同じくヨーロッパのコンペティションに出場するベティスやビジャレアル、さらにセルタやエスパニョールといったスペイン国内の複数クラブが彼をリストアップしており、移籍先の争奪戦に発展する見込みです。
(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
長年チームを支え、数々の魔法のようなプレーでファンを魅了してきたブライス・メンデスがアメリカへ旅立つことになりました。彼の功績に感謝しつつ、移籍によって生まれた枠と資金を活かした今後のクラブの動きに注目が集まります。また、キャプテンのオヤルサバルが見せた深いクラブ愛は、改めてファンとの絆を強くするものでした。ファビオ・シルバなどの新たな戦力候補の動向も含め、今後の展開から目が離せません。