ミケル・オヤルサバル復活とチェルシー戦への招集決定、久保建英らメンバー入り
チームの絶対的な象徴であり、スペイン代表として世界一に輝いたストライカー、ミケル・オヤルサバルが、ついにチームへと合流を果たしました。オヤルサバルはバカンスを終えて戻って以降、ペレグリーノ・マタラッツォ監督のもとで全体練習をこなしたのはわずか1回のみという状況ですが、その圧倒的な存在感を示すように、夏のプレシーズン最終戦となるチェルシー戦の招集メンバーに電撃的に名を連ねました。
今回のロンドン遠征は、かつてレアル・ソシエダで育ち、現在はチェルシーを率いるシャビ・アロンソ監督との素晴らしい再会の場となります。かつてBチーム(サンセ)の監督も務めていたシャビ・アロンソ氏との一戦は、チームにとって非常に特別な親善試合です。オヤルサバルは、自身とクラブとの深い絆について、
『私はドノスティア(サン・セバスティアン)で生まれたわけではないけれど、ここは私にとって紛れもない我が家だ』
と語り、我が家への帰還に対する強い情熱を表現しました。
このリーダーの復活に加え、怪我を乗り越えて無事に復帰を果たしたパブロ・マリンとミケル・ゴティの2名も招集メンバーに含まれました。さらに、日本のファンにとっても最大の注目点である日本代表の久保建英もしっかりとメンバーに名を連ねており、新シーズンの開幕を前に、プレミアリーグの強豪を相手にどのような高いパフォーマンスを披露してくれるか大きな期待が集まっています。
一方で、残念な欠場者も複数名出ています。フォワードのゴンサロ・ゲデスは個人的な事情に伴う外科手術を受けたために戦列を離脱。ホン・ゴロチャテギは恥骨の慢性的なトラブル、ホン・パチェコもフィジカル面の不調により遠征を回避しました。また、移籍に向けて最終調整を行っているハビ・ロペスも招集外となっています。
チェルシー戦に臨む全22名のロンドン遠征メンバーは以下の通りです。
GK:レミロ、マレーロ
DF:フォルガド、アランブル、アイヘン、スベルディア、ホン・マルティン、ルペレス、ベイティア、ルバルビエ、マルシャル
MF:バレンネチェア、トゥリエンテス、ヤンゲル・エレーラ、マリン、セルヒオ・ゴメス、ソレール、ザハルヤン、スチッチ、オチエン
FW:オスカルソン、オヤルサバル、久保建英 (via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo)
ナイフ・アゲルドの獲得交渉が直前で電撃決裂、ロッカールームの確執の噂も
レアル・ソシエダへの待望の電撃復帰が確実視されていたモロッコ代表センターバック、ナイフ・アゲルドの移籍手続きが、公式発表の直前になって急転直下、完全に決裂するという衝撃的な事態を迎えました。クラブは所属元のオリンピック・マルセイユとの間で、ローンおよび完全移籍に関する全ての交渉を完了させており、選手本人もマドリードにおいて詳細なメディカルチェックを済ませ、サン・セバスティアンへの帰還手続きを全て進めていた段階でした。
この前代未聞の交渉決裂を巡っては、2つの全く異なる理由がメディアを通じて囁かれており、周囲を混乱させています。スペイン国内の情報では、アゲルドがメディカルチェックの段階でクラブの厳格な身体基準を満たさず、肉体的なリスクのために契約が立ち消えになったと報じられています。一方で、フランス国内の最新情報によると、アゲルドはメディカルチェックを問題なく通過したものの、マタラッツォ監督との直接の会話(話し合い)の中で生じたチーム内での役割や戦術を巡る不一致が原因となり、不満を抱いた選手本人がサインを直前で拒否して新たな移籍先を模索するために去って行ったと主張されています。
さらに、アゲルドが2シーズン前にソシエダに在籍していた際(ウェストハムからの期限付き移籍で公式戦36試合に出場)に、ロッカールームで燻っていた一部のチームメイトとの確執の噂も影を落としています。アゲルドは当時、前半戦こそ圧倒的な活躍を見せたものの、後半戦は軽微な怪我や筋肉の違和感を理由に数多くの試合を欠場していました。これに対し、一部の選手たちの間で『彼は重要度の低い小規模な試合をあえて回避(ボイコット)し、自らの評価に繋がるヨーロッパカップ戦などの重要度の高い大舞台にだけ照準を合わせて出場しているのではないか』という不信感が生じており、この当時のギクシャクしたロッカールームの空気が、今回の復帰プロジェクトを阻む大きな引き金になったのではないかと推測されています。 (via ElDesmarque)
アゲルド破談に伴うセンターバック補強の代替案、クレイチとゼゼの再リストアップ
アゲルドの補強が完全に消滅したことを受け、エリック・ブレトススポーツディレクター率いる強化部は、ディフェンスラインの深刻な人員不足を解消するための次なるターゲット確保に向けて、早急にプランBへの移行を強いられています。現在のチームは、アリツ・エルストンドが契約満了を迎え、ドゥイェ・チャレタ=ツァルもレンタル期間終了によりリヨンへと戻ったため、中央の守備陣の層が極めて薄くなっています。
ブレトスSDは、以前から密かに追跡していた2人の実力派センターバックの名前を再びリストの最上位に引き上げ、交渉の可能性を模索し始めました。
1人目のターゲットは、イングランドのウルヴァーハンプトン(ウルヴズ)に所属するチェコ代表の27歳DF、ラディスラフ・クレイチ(Ladislav Krejci)です。クレイチは2024/2025シーズンにジローナの主軸として大活躍し、スペインリーグの適応力は完全に実証済みです。チームの降格に伴いトップリーグへの移籍を熱望しており、ウルヴズ側は昨年夏に彼を獲得した際の総額3000万ユーロの投資を少しでも回収するため、約2000万ユーロの移籍金を要求しています。クレイチの最大の武器は、チェコ代表を実に20年ぶりのワールドカップへと導いたその傑出したリーダーシップであり、若い守備陣を統率する精神的柱として完璧なピースとなります。
2人目のターゲットは、フランスのナントから昨夏にサウジアラビアのNEOMへと2000万ユーロで完全移籍した21歳の若き俊英、ナタン・ゼゼ(Nathan Zézé)です。ゼゼは1.90メートルを超える驚異的な体躯と高い戦闘能力を兼ね備えており、獲得に成功すれば下部組織出身のホン・マルティンと長期にわたって最強のセンターバックコンビを築くことができるという、クラブの将来プランに完全に合致する魅力があります。しかし、NEOMが昨年投じた2000万ユーロと同額の投資が必要なことや、中東で彼が現在得ている超高額なサラリーの壁が、財政上限の厳しいソシエダにとって極めて大きな障壁となっています。 (via ElDesmarque)
ハビ・ロペスのフェイエノールトへの期限付き移籍が合意、左サイドバック飽和により容認
クラブは、24歳の有望な左サイドバック、ハビ・ロペス(Javi López)が、オランダの名門フェイエノールトへと期限付き移籍することで口頭での完全合意に達しました。ハビ・ロペスは近くロッテルダムへと赴き、メディカルチェックを通過した後に正式な契約書への署名を行う予定です。契約フォーマットは、将来的な完全移籍を見据えた買い取りオプション付きのローン(期限付き移籍)となります。
ハビ・ロペスは昨シーズン、期限付き移籍したレアル・オビエドにおいてレギュラーとして素晴らしい成長を遂げ、自信を深めて今夏にチームへと戻ってきました。マタラッツォ監督も、彼のプレシーズンでのコンディションや戦術的な適応度をキャンプから注意深く観察していました。
しかし、現在のソシエダのスカッドにおいては、左サイドバックのポジションに数多くの実力者がひしめき合っており、極端な飽和状態(オーバーブッキング)が発生しています。この現実を考慮したマタラッツォ監督は、十分な出場機会を確保することが難しいハビ・ロペスの成長を阻まないため、他クラブへの移籍を容認。ブレトスSDに対して放出の青信号を出しました。ハビ・ロペスはソシエダと2030年までの長期契約を維持しているため、オランダでの挑戦を通じてさらなる飛躍を遂げることが期待されています。 (via ElDesmarque)
レアル・ソシエダB(サンセ)がカステジョンとの開幕戦で0-1の黒星発進
ラ・リーガ・ハイパモーション(2部リーグ)の待望の新シーズンがいよいよ開幕を迎えました。ヨン・アンソテギ監督率いるレアル・ソシエダB(サンセ)は、本拠地ズビエタ(Zubieta)に強豪カステジョンを迎えましたが、不運な展開が重なり0-1での手痛い黒星スタートとなりました。
サンセは開幕戦を迎えるにあたり、極めて過酷な主力不足の試練を突きつけられていました。本日午後にロンドンで行われるトップチームのチェルシー戦に向けた大抜擢プログラムの一回として、ベイティア、ルバルビエ、マルシャル、そしてチームの心臓であるオチエンの若き主力5名がマタラッツォ監督によって直接ファーストチームの遠征メンバーへと引き抜かれてしまったためです。
アンソテギ監督は、この極めて大幅に弱体化したスクランブル体制の中で、本日午後までトップチームの全体練習に参加していたイバイ・アギーレとゴルカ・カレラの2人を急遽ピッチに立たせる決断を下しました。試合で最も目覚ましい輝きを放ったのは、カンテラ出身の若き攻撃的ミッドフィールダー、ダニ・ディアス(Dani Díaz)でした。
しかし試合は開始わずか6分、カステジョンのエース、カマラに正確な低いクロスを合わされて0-1と先制を許す苦しい立ち上がりとなります。サンセは失点後、得意のポゼッションと素早い desmarque (マークを外す動き)を駆使して反撃を開始。前半、アゴテのセンタリングからカレラが美しいシュートを決めて同点に追いついたかに見えましたが、パスの起点となったガロが極めて僅かながらオフサイドポジションにいたため、無情にもゴールは取り消されました。
後半もサンセの不運は続きます。後半73分、交代出場したマリエスクレナの鋭い突破から、アゴテの完璧なスルーパスを再びゴルカ・カレラが流し込んでネットを揺らしました。しかし、今度はカレラ自身の膝(ひざ)のポジションがミリ単位で相手ディフェンダーより前に出ていたとして、またしても非情なオフサイド判定によりゴールが無効化されました。試合終了間際にも、アスティアサランのラストパスからカレラが決定的な同点機を迎えましたが、相手GKマティスの神がかり的なセーブに防がれ、そのまま0-1でタイムアップ。不運な判定に泣かされ、内容ではカステジョンと互角以上に渡り合いながらも、開幕戦を勝ち点で飾ることはできませんでした。
この試合のサンセのスタメンは、GK Fraga、DF Kita、Garro、Calderon、Gorosabel、MF Carbonell、Aguirre、Díaz、Carrera、Astiazarán、Agoteという並びでした。途中でMariezkurrena、Eceizabarrena、Balda、Soroeta、Orobengoaがピッチに送り出されました。 (via SPORT / Mundo Deportivo)
【本日の総括】
レアル・ソシエダは、プレシーズン最後の大きなテストマッチとなるチェルシー戦に向けて、精神的支柱オヤルサバルの復帰や日本代表・久保建英の招集という最高の熱気に包まれています。
しかしその一方で、移籍市場においては、マルセイユと合意完了していたアゲルドの獲得が直前のメディカル不合格や不仲説の噂によって破談となる大誤算が発生。エリック・ブレトスSDは急ピッチでクレイチらの代替獲得交渉を進め、左サイドバックの飽和に伴うハビ・ロペスのフェイエノールトへのローン移籍合意など、急激なスカッド整備を余儀なくされています。
Bチームのサンセが主力の引き抜きによる弱体化とミリ単位のオフサイド判定に泣いて開幕戦を0-1の黒星で落とすなど、21日のベティスとのリーグ開幕戦を目前にして、ピッチ内外で極めて目まぐるしく緊迫した試練が続いています。
