ピーター・リム氏へのボイコット提唱
バレンシアのレジェンドであるマリオ・ケンペス氏が、クラブを長年苦しめているピーター・リム氏に対する過激な抗議活動を提唱しました。
かつての名選手である Santiago Cañizares(サンティアゴ・カニサレス)氏と並び、リム氏の経営姿勢に対して極めて批判的な立場をとってきたケンペス氏は、サポーターに向けてメスタージャ・スタジアムへ足を運ばないこと、そして年間シートを一切購入しないことを呼びかけています。
開幕から3試合を終えてわずか勝ち点1(1分2敗)に留まり、早くも降格圏の境界線に位置する現状を受け、ケンペス氏は今シーズンの結末に強い懸念を示しました。
『何が起きているのか、そしてこれから何が起きようとしているのかを説明するのは容易ではありません。非常に危険な、真っ黒な嵐の雲が迫っているのを感じます。』と語り、チームを覆う暗雲に警告を発しています。
一方で、現場で戦うスタッフや選手たちへの配慮も口にしました。
『サポーターの皆さん、監督や選手、そしてスタッフを責めないでください。問題の本質はヘビの頭、つまりピーター・リム自身にあります。監督は選手補強を要求し、スポーツディレクターもそれに応えようとしたはずです。それにもかかわらず負けを重ねている現在のチームは、昨年や一昨年と同じメンバー、あるいはそれ以下の戦力なのです。』と分析しています。
苦しみ続けるサポーターの現状を憂い、これまでの抗議活動の限界を指摘した上で、スタジアムの完全なボイコットを提案しました。
『またしても苦しんでいるのはサポーターであり、バレンシアの人々です。しかし、ストライキを行おうが、鍋を叩いて抗議しようが、プラカードを掲げようが、シンガポールにいるあの男には痛くも痒くもありません。だからこそ、スタジアムに行くのをやめ、スタジアムが空っぽの状態で試合をさせてみてはどうかと考えています。彼がそれをどう感じるか見てみたいのです。もちろん、チームにとって良いことではないかもしれませんが。』
さらに、経済的なボイコットも強く促しています。
『彼が「バレンシアを強くするために資金を投資する」と表明するまでは、年間シートを1枚たりとも、半分すら買うべきではありません。』
現状の戦いぶりとクラブのガバナンスについても、絶望感を隠しません。
『2年前と全く同じです。私たちは間一髪のところで降格を回避し続けています。バレンシアが誰と対戦しようとも、常に苦痛が伴うでしょう。サポーターは紙切れやハンカチを振り、貴賓席を睨みつけるでしょうが、そこにいる者には何の権限もなく、シンガポールにいる男も何もしません。本当に悔しいことです。これが今シーズン、私たちが直面しなければならない現実です。私の不吉な予感が外れることを心から願っていますが、そうはならないでしょう。』
この痛烈なレジェンドからの提言は、クラブのロン・グーレイCEOが7ヶ月の沈黙を破って記者会見を行ったまさにそのタイミングと重なるようにして公開されました。 (via SPORT / Superdeporte)
バルセロナ戦最新プレビューと野戦病院の深刻化
日曜日にメスタージャで控える第4節バルセロナ戦(16:15開始)を前に、チームは極めて深刻な満身創痍の事態に直面しています。
今シーズンのバレンシアは開幕から1分2敗と最悪のスタートを切っています。セルタ戦での0-0の引き分けに始まり、ホームでのベティス戦での0-1の敗北、そして前節はアウェイでのデポルティーボ・ラ・コルーニャ戦(リアソル)での敗戦と、すでに降格圏を彷徨う窮地にあります。そこに首位を走るバルセロナを迎えることになります。
さらに追い打ちをかけるように、チームの野戦病院化は壊滅的なレベルに達しています。
コペテとディエゴ・ロペスの長期離脱に加え、直近の数日間でユスティン・デ・ハース、グイド・ロドリゲス、サディク・ウマルの3名が相次いで負傷離脱することが確定しました。さらに、ディエゴ・ロペスとセルジ・カノスの2名にいたっては「選手登録(sin ficha)」がなされていないため、物理的に試合へ出場できないという異常事態に陥っています。
そのほか、足首に違和感を抱えているルイス・リオハや、フルキエ、ケイン・ファン・オーフェレンの3名も出場が極めて不透明な状態です。
唯一の朗報は、全体練習に復帰したパブロ・マフェオが万全の状態で試合に臨めそうな点です。また、移籍最終日に加入した新戦力のイングランド代表MFハーヴェイ・エリオットも召集メンバーに名を連ねる予定で、デビューの可能性があります。なお、アンドレ・アルメイダはラシン・サンタンデールにレンタル移籍しているため、チームには帯同しません。
カルロス・コルベラン監督は、この極限状態を切り抜けるために5バック(ライン・オブ・5)のシステムを復活させることを計画しているとみられます。これは、ペペルを中盤(ボランチ)に配置してピッチ中央を安定させるための措置です。
前節デポルティーボ戦で惨敗したメンバーから大幅な変更を加えるのは困難ですが、サディクを欠く前線にはウーゴ・ドゥロ、あるいはアルノー・ダンジュマのいずれかがワントップに入ることになります。中盤のハビ・ゲラと佐藤(Sato)はスタメン確実の存在とみられています。
予想される最新の先発布陣は、GKにディミトリエフスキ、DFにガヤ(またはヘスス・バスケス)、ディアカビ、タレガ、アルナウ・マルティネス、マフェオ(またはリオハ)、中盤にペペル、ウグリニッチ、ハビ・ゲラ、佐藤、そして前線にダンジュマ(またはウーゴ・ドゥロ)という構成が有力視されています。
対戦相手であるバルセロナは、昨シーズンは前年王者としてメスタージャに乗り込んできたものの、バレンシアがホーム最終節で勝利を収め、リーグ戦でのメスタージャにおける対バルサ6年ぶりの勝利を達成しました。しかし今回は状況が全く異なり、主力メンバーを揃えた首位のバルサが立ちはだかります。
バルセロナもフレンキー・デ・ヨング(右膝内側側副靭帯断裂)やルーニー・バルドグジ、ジェッセ・ビシウらが欠場、ガビも膝の打撲からの回復プロセス中で出場は不透明ですが、ロドリが復帰傾向にあり、さらに最終日に急遽加入した新エースのガブリエル・ジェズスもすでに練習に合流しています。
メスタージャにおけるバルサの最近10試合の対戦成績はわずか2敗のみ。降格圏に喘ぐ現状を踏まえると、勝機を見出すには極めて困難な戦いが待っています。 (via SPORT / Superdeporte / Mundo Deportivo / ElDesmarque)
【本日の総括】
バレンシアのレジェンド、マリオ・ケンペス氏が、ピーター・リム氏による最悪のクラブ経営に対してスタジアムを空にするという極めて過激なボイコット活動を呼びかけました。チームは開幕から1分2敗と最悪のスタートを切っており、さらに今週末のバルセロナ戦を前に、怪我人と未登録選手による壊滅的な野戦病院状態に陥っています。指揮官は5バックへの変更などを画策していますが、首位バルサを相手に極限状態での戦いを強いられることになります。
![[ケンペス氏の激怒] ピーター・リムへの抗議としてスタジアムを空にするボイコットを提唱 のサムネイル画像](https://pub-fe5963afa07546768e1aa91a6ec422a3.r2.dev/og/valencia_2026-09-04_evening_20260904193358.jpg)