最終節バルセロナ戦へ向けた欧州への切符を懸けた大一番

カルロス・コルベラン監督率いるバレンシアは、土曜日の21時に本拠地メスタージャでFCバルセロナと対戦し、カンファレンスリーグ出場権を懸けたシーズン最後の大一番に臨む。第37節終了時点でバレンシアは46ポイントを獲得し、9位につけている。カンファレンスリーグ出場ラインを争うラージョ・バジェカーノとは1ポイント差、ヘタフェとは2ポイント差となっており、ヨーロッパの舞台へ復帰するにはこの最終戦での勝利が必須条件となる。バレンシアの勝利に加え、ヘタフェとラージョ・バジェカーノが勝利を逃すことが条件となるため、同勝ち点で並ぶオサスナ(ヘタフェと対戦)の健闘がバレンシアにとっての大きな助けとなる。

今季はファンにとって不満の残るシーズンであったが、前節のレアル・ソシエダ戦では3-4で勝利を収めてシュートの精度を上げており、カンファレンスリーグ復帰の可能性に期待が寄せられている。対するバルセロナのハンジ・フリック監督はこの試合で大幅なローテーションを敷く予定だが、勝利以外の結果はバレンシアにとって失敗とみなされる雰囲気が漂っている。(via SPORT)

ウーゴ・ドゥロが語る欧州への野心とメスタージャへの想い

バレンシアの歴代得点ランキングでトップ25入りを果たしたウーゴ・ドゥロが、水曜日に103周年を迎えたメスタージャとバルセロナ戦への決意を語った。現在のスタジアムでプレーするのは来シーズンが最後となる。

ドゥロは現在の状況について、『選手、ファン、全員にとって非常に難しいシーズンだった。しかし、最終節でヨーロッパ進出のチャンスがある状況に立てたのだから、全力で挑み、それを活かさなければならない。来年はメスタージャでプレーする最後の年になる。103年の歴史を持つスタジアムにとって、ヨーロッパの舞台は大きなご褒美になるだろう』と意気込みを示した。

また、ファンへの感謝とスタジアムの力についても触れ、『メスタージャでプレーする時、ファンがすべてのプレーでプレッシャーをかけてくれるとプラスの力が湧いてくる。彼らの応援はとても助けになるし、彼らが思っている以上に試合に参加してくれている』と語った。

バルセロナ戦に向けては、『昨年はベルナベウで勝った。我々にとっては決勝戦であり、それをピッチで示さなければならない。メスタージャはラージョ戦のように熱気に包まれたスタジアムにならなければならない。過去に生きることはできないが、勝利への自信と落ち着きを持ちつつ、ナイフを口にくわえて臨まなければならない』と力強く語っている。

個人の記録については、『トップ25入りはとても誇りに思うが、もっと上を目指したい。数年後には選手としてだけでなく、人としてもみんなに覚えていてもらいたい』と野心を見せている。(via ElDesmarque)

サンティアゴ・カニサレスがクラブの現状と経営陣を痛烈批判

元バレンシアの守護神サンティアゴ・カニサレスが、ラジオ番組でピーター・リムとクラブの現状を厳しく批判した。

今季のラ・リーガ全体について、『私にとって、このリーグは全体的に本当に期待外れだった。チャンピオンズリーグの出場枠が5つあり、レアル・ソシエダ、アスレティック、セビージャといった直接のライバルのパフォーマンスが低かったのだから、大きなチャンスがあった。少しでもうまくマネジメントし、クラブの組織に対して少しでも厳しく接していれば、今日のバレンシアなら片足を引きずっていても5位になれたはずだ』と語り、フロントの怠慢を指摘した。

カンファレンスリーグ出場の可能性については、『カンファレンスリーグに行けたらとても嬉しい。バレンシアと共に生き、苦しんでいる人たちがいるからね。しかし、チームのパフォーマンスを見れば、このシーズンに満足できるはずがないと改めて言いたい』と複雑な心境を吐露した。

カルロス・コルベラン監督の去就については、『オーナーの信頼を得ており、このまま続くようなので、もはや議論の余地はない』と述べるにとどめたが、クラブのアイデンティティの欠如やワールドカップ出場選手がエライ・コメルトしかいない現状を嘆き、『ここでは、クラブの全般的なプロの構造の欠如から、100パーセントのパフォーマンスを発揮するのは非常に難しい。それが最大の悲劇だ』と断じた。また、バルセロナ戦の前にファン団体が予定している経営陣への抗議デモについては、『正当であり、必要だと思う』と支持を表明している。

さらに、現在トンドラでプレーする息子のルーカスについて問われると、『いつの日かバレンシアでプレーしてくれたらすごく嬉しいが、別のバレンシアであってほしい。このバレンシアでは彼は絶対にプレーしないだろう。私が彼の父親であり、このオーナーがいる限りはね。12歳の時には、バレンシアからは声がかからなかったが、マドリードとバルセロナから電話があったから決断しなさいと伝えたよ』とピーター・リム体制への強烈な拒絶反応を示した。(via ElDesmarque)

ウナイ・エメリがEL優勝後にバレンシア時代を回想

アストン・ヴィラを率いてヨーロッパリーグ(EL)で優勝を果たし、自身5度目のEL制覇を成し遂げたウナイ・エメリ監督が、歓喜の中でバレンシア時代を回想した。

エメリは、『バレンシアでヨーロッパとは何か、どう理解し、どう戦うかを学んだ。ただ、ヨーロッパリーグやチャンピオンズリーグで何かを達成する運はなかったけれどね』と語り、2008年から4シーズン指揮を執ったバレンシアでの経験が、現在の欧州での成功の土台になっていることを明かした。

彼のアストン・ヴィラでの成功を支えているのが、バレンシア時代に出会ったダミア・ビダガニの存在である。現在はアストン・ヴィラのサッカー部門CEOを務め、エメリの右腕としてクラブオーナーとの関係を管理し、彼が仕事に集中できる環境を整えている。また、バレンシアが獲得を狙っているとされる右サイドバックのアンドレス・ガルシアも、優勝したアストン・ヴィラの遠征メンバーに名を連ね、歓喜の輪に加わった。(via ElDesmarque)

ベルトランの移籍の噂と負傷、その他チームの負傷者情報

水曜日のトレーニングにおいて、膝の違和感を抱えるアルゼンチン人FWルーカス・ベルトランは引き続き不参加となった。過去4試合を欠場しており、土曜日のバルセロナ戦の出場も絶望的となっている。さらに、オランダ人アタッカーのアルナウト・ダンジュマも背中の問題により練習の一部しか参加できなかった。ダンジュマは前節のレアル・ソシエダ戦に帯同したものの、試合には欠場している。

カルロス・コルベラン監督率いるチームは、火曜日の午後に2グループに分かれて練習を再開し、水曜日には全体練習を実施した。長期離脱中で選手登録を外されているムクタル・ディアカビはチームメイトと共に通常メニューを消化しているが、ホセ・ルイス・ガヤ、レンソ・サラビア、ホセ・コペテ、ディミトリ・フルキエは負傷のため練習に参加していない。

ルーカス・ベルトランの去就については不透明な状況が続いている。コルベラン監督は彼を高く評価しているものの、バレンシアでのプレー継続は難しいと見られている。クラブはまだ具体的な動きを見せていないが、彼にはリーベル・プレートからの復帰オファーやエスパニョールからの関心が寄せられている。また、所属元のフィオレンティーナは彼の売却で資金を得たい意向を持っている。ベルトラン自身はバレンシア残留を望んでいたが、直近3ヶ月で7試合を欠場するなど膝の怪我が続いており、メスタージャのピッチで別れを告げることも叶わない見込みとなっている。(via ElDesmarque)

コルベラン監督の来季構想リスト提出を待つクラブ

土曜日の最終戦を前に残留を確定させたバレンシアは、メリトンの通常の手順に従い、来シーズンに向けた準備を開始している。ロン・ガーレイCEOは、来季のチームの方向性を決めるのはカルロス・コルベラン監督であると繰り返し強調しており、クラブのオーナーシップも監督を中心に安定したプロジェクトを構築する意向を示している。

クラブはコルベラン監督に対し、来シーズンの退団候補、残留選手、戦力外選手、レンタル選手の処遇などに関するリストの提出を求めている。しかし、監督は状況を見極めるために提出を何度も延期してきた。ガーレイCEOは監督に全幅の信頼を置いているため、現在の選手層に関する具体的な計画が示されるのを数週間にわたって待ち続けている。チームが数学的に残留を決めた今、来季の編成の遅れを避けるために本格的な作業に取り掛かる時期が来ている。今季は選手と監督の戦術が噛み合わず、結果的に期待外れのシーズンとなったため、チームの大幅な入れ替えは避けられない状況である。(via MARCA)

新スタジアム「ノウ・メスタージャ」のビジネスプラン詳細

2027年7月の稼働を目指す新スタジアム「ノウ・メスタージャ」への移転準備が、建設や会員管理、商業・レジャーの面で最終段階に入っている。Legends社と提携して実施されるビジネスプランは、スタジアム稼働直後から収益を3倍に引き上げることを目標としている。

コマーシャル&マーケティングディレクターのホルヘ・ガルシア、ゼネラルディレクターのハビエル・ソリスらはPodcast番組に出演し、その詳細を語った。ガルシアは、『投資する1ユーロごとに、我々が設定した3つの戦略的柱の少なくとも1つに役立つようにすると決めた。1つ目は、訪問者にとって忘れられない体験になること。2つ目は、ビジネス観光とホスピタリティの巨大なスペースとなり、365日活用できるようにすること。サッカーがない340日間も利益を生むようにすべてが考えられている。そして3つ目は、テクノロジーを駆使したスタジアムにすることだ。今ならテクノロジーがより身近で、より強力になっている』と新スタジアムの展望を明かした。

さらに、『我々には地中海のライフスタイルという、他とは異なるポジティブな要素がある。スペイン中部やイングランド北部のクラブには言えないことだ。我々の生き方、食べ方、お祭りの祝い方、建築様式は他とは違う。スタジアムにはこれを伝え、地中海のライフスタイルを反映させたい』と独自性を強調した。

Legends社との提携によるビジネス計画では10の柱を定義しており、年間シート保持者を現在の4万人から5万人に増やす計画だ。特にホスピタリティ部門での拡大が著しく、現在の1000席未満(販売は約500席)から6500席以上へと大幅に増加する。また、ネーミングライツ(命名権)についても言及し、『2027年に新しくてモダンなスタジアムをオープンする機会は、メスタージャと共にブランドを呼び込むチャンスでもある。「Nou」という言葉を消して、メスタージャの横にブランド名が残るようにするというアイデアだ』と構想を明かした。

スタジアム内には大型オフィシャルショップやツアー、ミュージアムも併設される。企業イベントの誘致も重要な柱であり、『新スタジアムにはイベント用に特化した8つ以上の部屋がある。年間25日間の記者会見を行う講堂もあるが、それ以外の日はプレスルームではなく、講堂として機能する』と説明。通りに面した商業スペースについては、『4つのうち3つは365日営業する地中海料理のレストランに、もう1つは我々のショップになる。商業スペースはすべてレジャーと飲食を目的としたものになり、スーパーマーケットなど体験というコンセプトに反するものは望んでいない』と語った。(via ElDesmarque)

【本日の総括】

最終節バルセロナ戦で欧州大会への切符を狙うバレンシア。カニサレスからの痛烈な批判や負傷者の多さ、ベルトランの退団濃厚といった不安定な要素を抱えながらも、ウーゴ・ドゥロを中心にチームはメスタージャでの勝利に燃えています。一方で来季の編成や「ノウ・メスタージャ」への移行ビジネスプランも着々と進行しており、クラブにとって大きな転換期を迎えています。