【電撃合意
ベティスの未来を担うと評された22歳の有望ミッドフィールダー、ニャンゴロ・ブアレがラージョ・バジェカーノへ完全移籍することで合意に達しました。選手はすでにマドリードに入っており、メディカルチェックを受診して正式加入の契約を結ぶ段階にあります。(via El Chiringuito)
今夏のプレシーズン、ブアレはマヌエル・ペジェグリーニ監督の下でトップチームの練習や親善試合に参加し、アーセナル戦などで輝きを放ち、周囲に鮮烈な印象を与えていました。(via Estadio Deportivo)
しかし、ベティスとの間で2027年夏に満了する契約の更新を巡り、深刻な意見の対立が発生。選手側はラ・リーガ1部で戦うためにふさわしい「ファーストチームの背番号と年俸」を要求しましたが、ベティス側はあくまで「Bチーム(リザーブチーム)所属のまま、トップチームでの出場試合数(8試合)に応じたボーナスを付与する」という条件を提示したため、3年契約の条件面で合意に至りませんでした。(via SPORT)
この交渉決裂により、ブアレはプレシーズン最後のインター戦を最後にトップチームのグループから除外され、Bチームの練習や試合にも参加させてもらえないという、実質的な干し状態に陥っていました。ペジェグリーニ監督は会見で『他の若手選手たちと同様に、主力選手たちが戻ってきたために元の位置(Bチーム)に戻っただけ。ポジション争いの解決に時間がかかったため、長くトップチームに留まることができていた』と説明し、事態を穏便に収めようとしましたが、選手を巡る不穏な空気は隠しきれていませんでした。(via ElDesmarque)
この状況に対し、ベティスは残り1年となった契約をタダで失うリスクを避けるため、売却を決断。かつてラージョからベティス(その後ハル・シティへ移籍)に動いたノベル・メンディの取引に「ブアレの優先交渉権(50万ユーロ支払いで有効になる権利)」を組み込んでいたラージョが、優先的に交渉をまとめました。ラージョは約50万ユーロを支払って彼の権利の50%を獲得し、ベティスは将来の売却益の50%を保持する形で、移籍がコストゼロのような形で着地することとなりました。これにより、選手自身が強く求めていた1部での挑戦が実現することになります。(via SPORT) (via Estadio Deportivo)
ブアレはマリにルーツを持つ22歳で、2025年冬にポリ・エヒドからベティスに加入後、レンタル先のアトレティコ・サンルケーニョや昨季のベティスBで30試合2ゴールを挙げるなど大活躍した実力派。バジェカスの中盤に新たなダイナミズムをもたらすことが期待されます。(via Estadio Deportivo)
【左SB補強の深層
今夏の移籍市場閉幕が1週間に迫る中、ラージョの左サイドバック補強が最終局面を迎えています。この動きの背景には、昨季左サイドを支えたペップ・チャバリアが電撃的にチェルシーへ移籍したことで、補強が絶対的な急務となった事情があります。(via Mundo Deportivo)
クラブは当初、かつてバジェカスで躍動したアレックス・モレノを電撃復帰させることを第一希望として動いていましたが、この交渉が破談。そこで、セビージャのルイス・ガルシア・プラサ監督の下で構想外となっていたアドリア・ペドロサの獲得に向けて急速に舵を切りました。(via Mundo Deportivo) (via Estadio Deportivo)
ペドロサを巡っては、モヒカをヘタフェに放出したマジョルカも獲得を狙っていました。セビージャ側が「完全移籍」または「年俸の全額か大部分を負担するレンタル」を要求したのに対し、マジョルカは合意できず、最終的にマジョルカがアルベルト・モレノを公式に獲得したことで、ペドロサのマジョルカ移籍は消滅。これにより、ラ・リーガ1部でのプレーを熱望するペドロサにとって、再度アプローチを強めたラージョが唯一無二の受け皿となりました。ジャーナリストのマッテオ・モレット氏によれば、数時間以内にも移籍へのゴーサインが出る見込みです。(via Mundo Deportivo) (via Estadio Deportivo)
セビージャにとっても、この取引は財務上きわめて重要です。現在セビージャの左サイドバックにはチリ代表のガブリエル・スアソが定着しており、さらにアトレティコ・マドリードから獲得した若手のフリオ・ディアスや、オソなどが控えており、ペドロサの居場所はありません。かつて名SDモンチがアストン・ヴィラへ去る直前にフリーで獲得したペドロサは、現在のチームで高額な年俸を受け取っており、セビージャは彼の放出によってこの給与負担を削減したいという強い意向を持っています。(via Mundo Deportivo) (via Estadio Deportivo)
エスパニョールからセビージャに加入したペドロサは、通算75試合3ゴール5アシストを記録し、昨季レンタルされたエルチェでは30試合1ゴール2アシストをマーク。確かな実績を持つ実力者がチャバリアの穴を埋める準備を進めています。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
チャバリアの電撃退団という大きな痛手を負ったものの、実力派ペドロサ獲得が目前に迫り、さらにベティスから将来有望なMFブアレを「実質コストゼロ」に近い有利な条件で引き抜くなど、移籍市場最終盤のラージョは非常に素早く、かつ戦略的に動いています。中盤と左サイドの弱点を確実に埋め、新戦力たちがチームの起爆剤となるか注目です。
