守護神バタジャの右脚脛骨骨折と長期離脱に伴う緊急の補強計画
ラージョ・バジェカーノにあまりにも重い激震が走りました。デポルティボ・アラベス戦の後半、相手のトニ・マルティネスの決定的なチャンスを阻止しようと猛烈な勢いで飛び出した守護神アウグスト・バタジャが、激しい接触により右脚脛骨を骨折する大怪我を負いました。バタジャはピッチ上で悶絶し、担架で搬送された後にそのまま救急車で病院へ直行。精密検査の結果、骨折が判明し、手術を受けることが決定しました。復帰までには数ヶ月を要する深刻な長期離脱となり、チームにとっては致命的な損失となります。
この大怪我を受け、アルゼンチン人守護神は自身のSNSを通じて、病院からファンに向けて非常に感動的でエモーショナルなメッセージを発信しました。
『避けられない一時停止となってしまいました。これは誰しもが人生で絶対に経験したくないような辛い瞬間ですが、今の私にできるのは、ただ前を向いて戦い続けるために、この過酷な状況の中からも物事のポジティブな側面を見出すことだけです。これからのリハビリの時間は、自分を見つめ直し、懸命に努力を重ね、多くのことを学ぶための大切な期間になるでしょう。数ヶ月後に皆さんとピッチで再び再会するときには、ここ数年間の自分よりもはるかに強く、指示を出し、そしてずっと進化した最高のバージョンになって戻ってくることを確信しています。温かいお見舞いのメッセージを届けてくれた一人ひとりに心から感謝します。このような本当に辛い時期において、皆さんからいただいた言葉こそが、私の胸を最も誇りで満たしてくれています。私の妻、子どもたち、両親、家族、そして友人たちは、これからの規律正しく、忍耐と犠牲を伴うリハビリの日々を支えてくれる不可欠な柱であり、彼らから進むべきすべてのエネルギーをもらっています。これからは自分がチームを助けられる場所から、全力を尽くして仲間をサポートしていきます。私はいつでも皆さんの味方であり、両腕を広げて温かい抱擁を交わし、この困難な1年を共に戦い抜くための励ましの言葉を送り続けます。私たちは必ずまた会いましょう』
この緊急事態に、クラブのスポーツディレクション部門は即座に市場での代役確保に動き出しました。ベニャト・サン・ホセ監督が最も獲得を熱望しているのが、セグンダのエイバルで不動の守護神を務めるヨンミ・マグナゴイティアです。マグナゴイティアはかつてエイバルでベニャト・サン・ホセ監督と1年半共闘した深い師弟関係にあり、お互いの戦術理解は完璧です。昨シーズンはセグンダで全試合にフル出場し、18回のクリーンシートを達成して「リーグで3番目に失点が少ないキーパー」となるなど抜群の安定感を誇りました。すでに最初の接触が行われているものの、エイバルは2月に自動延長オプションを適用して彼との契約をあと1年残しており、交渉は容易ではなく、合意にはまだ距離があります。今夏はアルメリアやマジョルカなども獲得を狙った人気銘柄だけに、引き抜きにはエイバルを納得させる提示が必要です。
また、ラージョはオサスナに所属するアイトール・フェルナンデスの状況についても調査を行っており、複数のプランを維持しています。当面は現在唯一のファーストチーム登録GKとなった控えのダニ・カルデナスがゴールマウスを守ることになりますが、カンテラからレンタルバックされたミゲル・アンヘル・モロや、Bチームのアドリアン・モリーナの起用も含め、ベニャト・サン・ホセ監督は非常に難しいやり繰りを強いられることになります。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque)
本拠地バジェカスの安全性が100%証明されず、更なる閉鎖延長の危機
ラージョのサポーターが我が家と愛してやまない本拠地エスタディオ・デ・バジェカスですが、予定されている復帰スケジュールに非常に暗い影を落とす、衝撃的な声明が発表されました。マドリード州政府の文化・観光・スポーツ担当顧問を務めるマリアーノ・デ・パコ氏が土曜日に語ったところによると、ラージョ側がスタジアムの安全性を証明するために提出した27件、1,000ページ以上に及ぶ大量の資料を精査しているものの、現時点では「スタジアムの安全性を100%証明するには到底不十分である」と冷徹に断言しました。
デ・パコ氏は、クラブ経営陣のこれまでの対応の遅さと無責任な姿勢を厳しく批判しています。
『これらの安全性に関する資料は、すでに6月12日の段階でクラブ側に正式に請求されていたものです。それにもかかわらず、彼らは提出すべき期日を大幅に過ぎ、すでに手遅れとなった段階になってようやく提出してきました。ラージョのフロントは、私たちが話しているのが数千人、数万人の人々の命の安全に関わる極めて重大なテーマであることを根本的に理解しなければなりません。提出された書類を専門家が詳細にチェックするには、それ相応の時間と手順が必要となります。これまでの会長や副会長の数々の言動は、あまりにも社会的責任を欠いたお粗末なものです。何より、今慌てて行っているすべての修繕や手続きは、シーズンが開幕するずっと前の段階でとっくに完了していなければならなかったものです。そこに対する真摯な自己批判と反省が、今の彼らには全く見られません』
州政府は、バジェカスへ戻るための絶対条件として、新しい第三者機関による厳格な監査を実施し、スタジアムのすべての構成要素に安全上の問題がないことが確認されるまで、使用許可を下さない方針を強調しました。次のホームゲームである9月5日のラシン・サンタンデール戦が、再び他スタジアムへの「追放」となる可能性が極めて濃厚となっており、クラブの杜撰な運営体制が改めて非難を浴びています。(via Mundo Deportivo)
レジェンドであるオスカル・トレホがプレサ会長ら現経営陣に激しい言葉で退陣を要求
バジェカスを愛するファン、選手、そしてクラブ経営陣の間の溝は、もはや修復不可能なレベルにまで達しています。昨シーズンにチームを歴史的なカンファレンスリーグ進出に導き、惜しまれつつもユニフォームを脱いだ伝説のキャプテン、オスカル・トレホが、自身のSNSを通じてラウル・マルティン・プレサ会長をはじめとするフロント陣に一歩も退かない姿勢で退陣を要求しました。
トレホは、15年間というあまりにも長い時間、クラブがサポーターや働く従業員たちを冷遇し、嘘でごまかし続けてきたことに対し、怒りを爆発させて以下のように告発しています。
『もうこれ以上は耐えられません。15年もの間、人々の信頼と誠実さを弄び続けることは、これ以上不可能です。これほど嘘が白日の下にさらされているにもかかわらず、平然と嘘を並べ立てて人々を騙そうとするのは今すぐやめてください。選手やスタッフ、そして長年にわたりクラブを無条件で支え続けてきた多くの人々は、すでに限界をとうに迎えています。彼らが踏み越えてはならない最後の一線は、かなり前に越えられてしまいました。これまでこのクラブのために血を流し、闘い、人生の一部を捧げてきたすべての人々に最低限の敬意を払うためにも、最も品格のある身の処し方として、今すぐあなたたちが一歩身を引いてクラブから立ち去るべきです。クラブが再び本来の姿を取り戻し、成長し、Vallecasの街とその素晴らしい人々が注いできた努力、夢、愛によって築かれた、あの謙虚で、勤勉で、下町気質あふれる誇り高きチームへと戻れるように、どうか道を開けてください。クラブは数人の特権階級の私物ではありません。クラブはそこに暮らす人々のものです。とそして、ファンはもう限界であり、これ以上あなたたちを容認することはできません』
トレホは現役時代の2023年10月1日にも、プレサ会長によるクラブ従業員やファンへの不当な扱いと運営手法に賛同できないとして、自らキャプテンの腕章を返上した強い信念の持ち主です。引退してなおクラブの魂を守るために最前線に立つレジェンドの言葉は、ファンを大きく奮い立たせています。(via ElDesmarque)
選手とファンの分断と自身の不甲斐なさに苦しむセルヒオ・カメーヨの悲痛な告白
アラベス戦で素晴らしい先制ゴールを決めながらも、試合後のインタビューに応じたFWセルヒオ・カメーヨの表情は重く、クラブを取り巻く過酷な社会的情勢に対する深い疲弊を吐露しました。
カメーヨは、バジェカスを奪われてブタルケでホームゲームを戦わざるを得なかった異常な状況と、それによって生じたクラブ内の深い分断について、次のように苦しい胸の内を明かしています。
『バジェカスこそが私たちの聖地であり我が家です。それ以外の場所でホームゲームを行うことなど全く考えられません。これは毎年、勝手に大きくなっていく不吉な雪だるまのようなもので、選手たちもこの理不尽な状況に精神的に疲れ果てています。このような混沌としたクラブの状況は、選手、フロント、とそしてファンの3つの立場をただ遠ざけて分断しているだけです。私たち選手一同は、どんなときでもサポーターの皆さんの隣に立ち、彼らと共に闘うことを誓います。私たちは小さく謙虚な集団ですが、物事の道理や正義を信じています。しかし、現在の状況は明らかにフェアではありません。周囲は誰も私たちを助けてはくれないのです。これほど不便で遠い場所での開催であったにもかかわらず、競技場に足を運んで応援してくれたファンの方々には感謝しかありません。新しい補強選手を連れてくるかどうかよりも、まずは今クラブが抱えているこの問題を一刻も早く根本から解決することこそが、チームが前に進むために何よりも必要な最大の補強になります』
さらにカメーヨは、自身のコンディション不良と、終盤のチームへの不甲斐ないパフォーマンスに対しても厳しい自己批判を突きつけました。
『今日の試合は、バタジャとイシという非常に重要な二人の怪我により、後半60分の段階で交代枠をすべて使い切るしかなく、それ以降はピッチに残されたメンバーだけで、命を削るようにして戦い抜くほかありませんでした。最後は完全にスタミナが切れてしまいました。私自身もケガからの復帰途中で、十分な練習量と出場時間が確保できておらず、脚が動かなくなるまで全力を尽くしました。しかし、後半60分を過ぎたあたりから体に明らかな違和感が出始め、そのせいで判断や動作がコンマ数秒遅くなり、軽率なボールロストを繰り返してチームに不必要な守備の負担をかけてしまいました。終盤の自分の無力さには深く失望しています。もっと脚の筋力を鍛え、練習を重ねて、最後の数分間まで高いパフォーマンスを維持できるタフな体を一刻も早く作り上げる必要があります』(via ElDesmarque)
構想外で今季リーグ未登録のFWラウル・デ・トマスが退団へ向け最終調整
ラージョにおいてクラブ史上最高額の移籍金(約1,000万ユーロ)を記録して加入したものの、大きな負債となってしまっていたFWラウル・デ・トマスの去就について、ついに決着の時が近づいています。
昨シーズンに完全に出場機会を失ったデ・トマスは、出場時間を求めてカタールのアル・ワクラへと期限付き移籍しました。しかし、中東の地でもわずか13試合に出場して3ゴール(先発は3試合)という不本意なパフォーマンスに終わり、さらに2026年初頭に負傷したことで契約は早期に解除されました。結果として、1月7日のアル・アラビ戦を最後に、7ヶ月以上もの間、公式戦の真剣勝負から完全に遠ざかっているのが現状です。
今夏にラージョへ帰還したものの、ベニャト・サン・ホセ監督の戦術プランに彼の名前はなく、今シーズンのラ・リーガ公式戦に向けた選手ライセンス登録リストからも完全に除外されています。プレシーズン中も完全にチームの全体練習からは隔離され、個人トレーニングを余儀なくされていました。
ベニャト・サン・ホセ監督は、公式記者会見においてデ・トマスの冷酷な現状を次のように率直に述べています。
『彼がこれまでに築き上げてきた華々しいフットボールのキャリアに対して、私は最大限の敬意を抱いています。しかし現在、クラブの幹部と選手自身が、今後の未来のために解決策を見出すべく直接話し合いを行っている最中であり、彼がこのチームでプレーすることはありません』
2022年にエスパニョールから鳴り物入りで復帰したものの、負傷や「一般的な病気」による長期離脱(過去には2ヶ月半の離脱も経験)が重なり、3シーズンでの合計スタッツはわずか50試合出場で6ゴールという極めて不本意なものに終わりました。第1期(2017-2019)に見せた66試合で38ゴールという圧倒的な全盛期の輝きはなく、契約を2027年まで残しながらも、移籍市場の終了に向けてクラブと選手は破談を避けるための最終の退団プロセスを急いでいます。(via ElDesmarque)
アラベス戦は不運な1-1ドロー、負傷者続出と60分での交代枠枯渇が招いた悪夢の終盤
ラ・リーガ第2節、デポルティボ・アラベスとの「ホーム開幕戦」に臨んだラージョですが、試合は最悪の巡り合わせと不運が重なり、開幕のセビージャ戦に続いて終盤に勝ち点を失う痛恨の1-1引き分けに終わりました。
バジェカスの安全基準違反による閉鎖を受け、レガネスのブタルケで開催されたこの一戦ですが、サポーターによる抗議のボイコット運動が直撃しました。15,000人近くを収容できるスタンドに駆けつけたラージョファンは、わずか4,280人という寂しい数字にとどまり、VIP席に姿を現したプレサ会長に向けては試合中、一斉に退陣を求める大ブーイングが吹き荒れました。
試合自体も、開始早々からチームの絶対的エースであるイシ・パラソンが前半15分に左太もも裏の痛みを訴えてプレー続行不可能となり、ンテカとの早期交代を強いられるという不吉なスタートを切りました。
前半の終盤には、セットプレーの混戦からペラヨのハンドの有無をめぐり、VARが決定を下すまでに3分近くという異例の長い時間をかけ、結果として先制ゴール(相手のオウンゴール)が取り消される不運もありました。
しかし後半開始わずか2分、セルヒオ・カメーヨがペナルティエリア手前で相手ディフェンダー3人を巧みに手玉に取るドリブル突破から、右足で鮮やかにゴール右隅へと沈めて待望の先制弾を奪い、1-0と試合を動かしました。
しかし、歓喜の余韻が冷めやらぬ後半54分、ベニャト・サン・ホセ監督がアルバロ・ガルシアとオスカル・バレンティンの二人を投入して交代枠を動かした直後の56分、信じられないアクシデントが発生します。相手のトニ・マルティネスの決定機を阻止しようと飛び出した守護神アウグスト・バタジャが右脚を激しく強打し、脛骨を骨折する大怪我を負ってピッチに倒れ込みました。
この怪我により、やむを得ずダニ・カルデナスを投入せざるを得なくなったことで、ラージョは後半60分という極めて早い段階において、ルールで定められた「3回の交代ウィンドウ」をすべて使い切ってしまいました。
選手交代による戦術変更や足の疲弊したアタッカーたちのリフレッシュが一切不可能となったラージョに対し、アラベスは猛攻を仕掛けました。とそして84分、右サイドバックを務めるラティウが、信じられないほど不用意で軽率なバックパスの処理ミスを犯し、これを相手のマリアーノ・ディアスに奪われて同点ゴールを許してしまいました。
終盤にはアラベスの決定的なチャンスに驚異的なセーブなどで命拾いしながら、疲弊した身体を引きずってなんとか勝ち点1を拾うのが精一杯という、悔しさと悲壮感に満ちた決着となりました。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
ラージョ・バジェカーノは、ホーム開幕戦となるアラベス戦をバジェカス使用禁止に伴い、ファンがボイコットを展開するブタルケで戦い、痛痛の1-1ドローで終えました。試合では先制しながらも、60分で交代枠が枯渇したことやイシの負傷、さらには守護神バタジャが脛骨骨折という大怪我で長期離脱となる極限の悲劇に見舞われています。ピッチ外でもトレホがプレサ会長をSNSで激しく告発し、カメーヨがクラブの分断に疲弊を語るなど、ベニャト・サン・ホセ監督が率いるチームは、深刻な戦力不足と精神的なプレッシャーの中で、次節以降の厳しい戦いに挑むことになります。
