劇的な逆転白星スタート!ラージョとの激闘とガルシア・プラザ監督の戦術修正
セビージャFCは、ホームのサンチェス・ピスフアンで行われたラージョ・バジェカーノとの今季開幕戦を2-1の劇的な逆転勝利で飾りました。しかし、試合の滑り出しは最悪でした。前半3分にアロウナ・サンガンテの痛恨のミスから、ラージョのアルバロ・ガルシアに先制ゴールを許してしまいます。ラージョの予想外のプレッシングモデルに戸惑ったセビージャは、当初4-1-4-1のシステムで挑んだものの、18歳のニコ・ギジェンが適応できず機能不全に陥りました。
ハーフタイムを挟み、ルイス・ガルシア・プラザ監督は大胆な戦術修正を決断しました。ルシアン・アグメをアンカーとしてシステム中央の低い位置に固定し、中盤のヨン・グリディや後半から入ったペケ・フェルナンデスをインサイドで近づけることでビルドアップの安定化に成功しました。これにより、後半はセビージャが完全にゲームを掌握。キケ・サラスの一発退場により残り時間を10人で戦う窮地に立たされながらも、アディショナルタイムに劇的な決勝点を挙げて執念の勝ち点3をもぎ取りました。ガルシア・プラザ監督は試合後に『初戦で悪い流れを断ち切れたのは大きい。これで残留のために必要な目標とされる勝ち点まで、残り40ポイントとなった』と安堵の表情を見せました。(via ElDesmarque / via Mundo Deportivo)
物議を醸した決勝ペナルティ!ロビー・ウレへの接触判定と専門家の見解
後半アディショナルタイムにセビージャが逆転した決勝PKの場面は、対戦相手のラージョ・バジェカーノ陣営で大きな波紋を呼んでいます。エリア内でラージョのDFフロリアン・ルジューヌが、セビージャの若きFWロビー・ウレを後ろから倒したという判定に対し、ラージョのベニャット・サン・ホセ監督は『もし主審がモニターを直接見て検証していれば、接触はなかったとして判定を覆していただろう』と不満を爆発させました。
この一件は審判の専門家の間でも議論が白熱しています。元国際審判員のイトゥラルデ・ゴンサレス氏は、中継の第一印象として『ウレが自ら転んで痛がっている。シミュレーションでウレにイエローカードを提示すべきシーンだ』と激怒しました。しかし、別アングルの極小スローズーム映像を確認した直後、ウレの足元とルジューヌのブーツが実際に接触しているのを認めて『確かにわずかながら触れているかもしれない』と自らの意見をすぐに修正しました。また、別の審判分析エキスパートであるウクシオ・カアマニョ氏は『非常に微細なコンタクトだが、ウレが空中で足を地面に着く瞬間に当たっており、バランスを崩して倒れるには十分な力だった。もし足がしっかりと地についている時であればファウルにならなかっただろうが、今回の状況ではPKで正しい判定だ』との見解を示しました。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque)
新加入選手たちの躍動!ヨン・グリディのデビュー戦得点と若手の活躍
今夏に加入した31歳のベテランMFヨン・グリディが、後半の早い時間に貴重な同点PKを沈めて最高のデビューを飾りました。彼はセビージャのクラブ史上、21世紀以降の公式デビュー戦でゴールを記録した21人目の選手という栄誉あるリストに名を連ねることになりました。ソシエダの下部組織育ちで、かつてアラベス時代にガルシア・プラザ監督のもとでプレー経験があるグリディは、監督の戦術を完全に理解しており、試合中にピボーテからトップ下まで柔軟にポジションを変えてチームを支えています。
グリディは試合後に『私の移籍にサポーターたちが最初から大喜びしなかったことは分かっている。それでも、自分のラ・リーガでの経験と能力を信じ、チームに最大限貢献できる自信を持ってここに来た』と、強いメンタリティを明かしました。さらに後半頭から投入された19歳のFWロビー・ウレ(スウェーデンリーグから650万ユーロ固定+250万ユーロ変動で獲得)が前線で強烈な存在感を放ち、終了間際の決勝PKを奪取して見せました。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque)
激震!ルシアン・アグメにサウジアラビアから3000万ユーロの超巨額オファー
中盤の要として確固たる地位を築きつつある24歳のフランス・カメルーン国籍MFルシアン・アグメに対し、サウジアラビアのクラブから想像を絶する高額オファーが舞い込みました。その額は固定の移籍金2500万ユーロに達し、さらにインセンティブや変動オプションを含めると最大3000万ユーロに上ると報じられています。
セビージャは現在、彼を合計800万ユーロ(10%の売却益取り分をインテル・ミランに残す形)で獲得しているため、もしこの移籍が成立すれば、諸経費やインテルへの手数料を差し引いても約1700万ユーロに及ぶ巨額の純売却益が発生します。この資金があれば、クラブの経営状態は劇的に改善され、LaLigaの厳しいサラリー制限規定において、再び収入と同等の額を市場で使える1:1ルールを適用できるようになります。そのため、クラブフロントにとっては「天からの恵み」とも言える打診です。しかし、選手本人はサウジアラビアへの移籍に全く乗り気ではなく、まだ24歳と若いためヨーロッパのトップリーグでの成長を続けたいと考えています。現在、アグメの代理人であるジブリル・ニアング氏がセビージャに到着し、今後の進路についてクラブ幹部と慌ただしく会談を重ねています。(via MARCA / via Estadio Deportivo)
補強候補リストの全貌!ジョージア代表コチョラシュヴィリ獲得間近と複数のターゲット
スポーツディレクターのホセ・イグナシオ・ナバロ氏は、夏の移籍期限となる 8月31日までに、少なくとも中盤に2名、前線にウイング1名とFW1名の計4名の即戦力を迎え入れたいと考えています。もしアグメがサウジへ売却された場合、中盤の補強は3名必要となり、さらにリストの更新が急務となります。
現在、獲得交渉が最も前進しているのがSporting CPに所属するジョージア代表MFギオルギ・コチョラシュヴィリ(27歳)です。選手自身はすでにセビージャへの移籍を熱望しており、先週末のポルトガルリーグ開幕戦も移籍を前提に招集外となりました。セビージャは「500万ユーロの買い取りオプション付き1シーズンレンタル」を打診していますが、Sporting側が要求する550万ユーロの移籍評価額を満たすため、変動インセンティブを組み込んだ妥協案で数日中の正式合意を目指しています。
また、中盤強化の代替案として、ノルウェー代表でボド/グリムトの主将を務める28歳のMFパトリック・ベルグ(市場価値1200万ユーロ)への関心や、レンジャーズ所属のコナー・バロンへの問い合わせも行われました。ジローナとの契約が満了してフリーとなっている37歳のベテラン、アクセル・ヴィツェルにもコンタクトを図りましたが、ヴィツェル自身はフランスのニースとの1年契約(INEOSグループの承認待ち)が最終段階にあり、セビージャは取引が決裂した場合のバックアップという状況です。(via SPORT / via Estadio Deportivo)
DF陣の去就動向!マルコンらの退団見込みとペドロサの移籍交渉
セビージャは、限られた予算の枠内でチームの顔ぶれを入れ替えるため、余剰戦力の整理を精力的に進めています。その筆頭が、度重なる負傷に苦しむブラジル人CBマルコンです。現在は左足スカフォイド骨の複雑な負傷からの復帰プログラム中であり、右大腿四頭肌のエデマも抱えています。自身がこの先セビージャでほとんど出番を得られないことを理解しているマルコンは、母国ブラジルからの打診を含めた複数の移籍提案を真剣に検討し始めています。また、同様に構想外の通告を受けているポルトガル人DFファビオ・カルドーゾも登録手続きは済んだものの、退団へ向けた交渉が進められています。
さらに、左サイドバックのアドリア・ペドロサは、先週まで合意に近づいていたラージョ・バジェカーノとの交渉が決裂したため、現在はRCDマジョルカへの期限付き移籍に針路を切りました。マジョルカのルイス・ガルシア監督はかつてエスパニョールでペドロサを指導しており、再会を歓迎しています。セビージャはペドロサのローン売却によって浮く給与枠を使い、ルベン・ドゥアルテ(Pumas所属)やマジョルカの34歳CBアントニオ・ライージョといった、左利きの実力派センターバックを新たに補強するための交渉スペースを確保する方針です。(via Estadio Deportivo / via ElDesmarque)
エジュケの現状と若手カンテラーノの台頭!マヌ・ブエノへの厚い信頼
プレシーズン中に去就が騒がれ、コルドバでのトレーニングマッチやオランダ遠征の招集メンバーから外されていたチデラ・エジュケ。彼への具体的なオファーが一時立ち消えとなったことでセビージャに残り、ラージョとの開幕戦では後半から出場して見事な快足とアグレッシブなプレーを披露しました。ガルシア・プラザ監督は『他チームへの移籍が決まるまでは、彼は私の選手であり、チャンスを与える』として実力を評価しています。
若手のカンテラーノたちも躍動しています。18歳のニコ・ギジェンが開幕スタメンとして出場しポテンシャルを示したほか、契約最終年を迎えている22歳のMFマヌ・ブエノがラージョ戦で途中出場し、圧巻の守備からの素早い繋ぎでロビー・ウレの決勝PKに繋がるカウンターを完璧に演出しました。ガルシア・プラザ監督は『ウレだけが騒がれているが、あの得点シーンの8割の功績はマヌ・ブエノの素晴らしいボール奪取とパス供給にある。彼の貢献を正当に評価してほしい』と会見で絶賛。クラブは移籍期限までに彼を放出する意志はなく、たとえBチーム契約のままであってもトップチームの重要な戦力として引き留めることを確定させています。(via ElDesmarque / via Estadio Deportivo)
5回の脳卒中を乗り越えて!75歳の熱狂的サポーターが示すセビージャ愛
ラージョ戦のキックオフを控えたサンチェス・ピスフアンのスタジアム周辺で、あるサポーターの驚くべき情熱が大きな感動を呼びました。セビージャの熱狂的な支持者である75歳のアントニアさんは、過去に5度も脳卒中(ictus cerebral)を経験しながらも、22年間欠かさず年間会員シート(abono 11.777)を保持し、今も変わらずゴール裏席(Gol Norte)から大声で声援を送り続けています。
医師や子供たちから体調を心配されながらも、クラブの新型アウェイユニフォームを身にまとったアントニアさんは『私にとってセビージャは人生そのもの。去年は2部に降格してしまわないか、神やあらゆる聖人たちに祈る毎日を過ごしていたけれど、今年は必ず少しは良くなるはずだと確信している』と満面の笑みで語り、クラブへの変わらぬ忠誠を誇らしく語りました。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
セビージャFCは劇的な2-1の逆転劇でラージョを下し、待望の今季リーグ戦白星スタートを切りました。新戦力グリディ、ウレ、ペケが決定的な仕事を果たしてピスフアンに歓喜をもたらした一方で、クラブにはアグメに対するサウジからの3000万ユーロの巨額オファーや、コチョラシュヴィリ獲得を巡るギリギリの交渉、さらにマルコンやペドロサの放出を前提としたディフェンスラインの再編など、残りの移籍期間を大きく左右する重要なトピックが山積しています。
