クラブの歴史に埋もれた偉大なるレジェンド「パコ・ロドリ」の功績とマラドーナ獲得を最初に推薦したスカウティング秘話

ロドリ・エルナンデスが今夏バルサのユニフォームを身にまとったことで、バルサの歴史上における「もう一人のロドリ」、すなわちクラブ史における比類なき忠誠の象徴である「パコ・ロドリ(Francesc Rodriguez)」ことフランセスク・ロドリゲス氏(1934-2022)の高潔なキャリアが改めて見直されています。

1934年にバルセロナのサンツ地区で生まれたパコ・ロドリは、カンテラから昇格してエレニオ・エレーラ監督にその卓越した空中戦の強さと冷徹なマーク能力を見出され、1950年代後半のバルサの伝説的な守備の絶対的柱としてリーグ連覇に大きく貢献しました。

現役引退後も彼は一貫してバルサの裏方としてクラブを支え続けました。下部組織やアマチュア部門の監督を務める傍ら、技術秘書として欧州全域のスカウティングレポートを担当。

実は、若き日のディエゴ・アルマンド・マラドーナの卓越した才能を見抜き、クラブに対して『何が何でも、すぐにこのアルゼンチンの真珠を獲得すべきだ』という内容の、世界で最初のスカウティング推薦レポートに署名したのが、他ならぬパコ・ロドリでした。

それだけでなく、彼はミゲリやキケ・コスタス、デ・ラ・クルス、アラン・シモンセン、およびビクトル・ムニョスといった、後にバルサの黄金期を築くことになる数々の名手たちの獲得を決定づけた数万枚のプロファイルレポートを書き上げました。

ピッチ上で神のように君臨するロドリ・エルナンデスが中盤のゲームを完璧に支配する存在であるならば、1930年代から2020年代までバルサ一筋でその生涯を全うしたパコ・ロドリは、クラブが窮地にあるときも常に裏から支え続けた「最も美しいバルサの魂」そのものです。 (via SPORT)

パリSG指揮官ルイス・エンリケが語る、2000年10月に宿敵マドリードの一員としてキャンプ・ノウに帰還したルイ・フィーゴへの『恐怖すら覚える狂気的エネルギー』の記憶

かつてスポルティングからレアル・マドリードを経てバルセロナへと渡るという、フットボール界で最も稀有なキャリアを歩んだ名将ルイス・エンリケ監督(現PSG指揮官)が、バルサの歴史の中で今なお「最悪の裏切り」としてサポーターの記憶に刻まれている、2000年10月21日のルイ・フィーゴの宿敵マドリードの一員としてのカンプ・ノウ帰還の日について、当時のスタジアムを包み込んでいた凄まじいピッチ外の裏事情を語りました。

エンリケ監督は、新作ドキュメンタリー番組『El Camp Nou: Bienvenidos al estadio』の中で、あの狂気に満ちた夜の様子を次のように振り返っています。

『カンプ・ノウというスタジアムは、空っぽの状態でも見る者を圧倒する凄まじい威厳を持っています。しかし、私がバルサで過ごした8年間の中で、あの夜ほど恐ろしい雰囲気を感じた試合は他には存在しません。フィーゴは、ピッチの上では我々にとって本当に、本物の兄弟のような大切なチームメイトであり、最高のプレイヤーでした。しかし、彼はマドリードの白いユニフォームを選んで去ってしまったのです』。

その日、スタジアムに渦巻いていたエネルギーは完全に常軌を逸していました。

『通常、カンプ・ノウのサポーターはキックオフの間際になるまで席に就きません。しかしあの日は、キックオフの45分前、我々がウォーミングアップのためにピッチに足を踏み入れた瞬間には、スタンドはすでに入り切らないほど満員に膨れ上がっていました。あまりの地鳴りのような大ブーイングで、ピッチの上でペップやアベラルドと会話をしようとしても、お互いの声が1ミリも聞こえない状態でした。その瞬間、私は二人に、今日の試合、何が何でも、誰がピッチに立とうが絶対に負けるわけがないと叫びました。スタジアム全体から、文字通り恐怖すら覚えるほどの、強烈なエネルギーがピッチに降り注いでいたからです』。

試合は、若き日のカルレス・プジョルが怪物のようなマークでフィーゴを完璧に封じ込め、ルイス・エンリケ自身の先制弾とシマオのゴールにより、バルサが2-0で宿敵に完勝。伝説の「豚の頭の投げ込み」事件を筆頭に、あの夜の狂熱はスペインフットボールの歴史に不滅の足跡として残り続けています。 (via SPORT)

テレビキャスターのフアン・カルロス・リベロが放った『バルサのスポーツディレクターはデ・ラ・フエンテだ』というコメントがSNSで大炎上したピッチ外の論争

スペインテレビ局(TVE)の人気フットボールキャスターであり、その辛口な論評で知られるフアン・カルロス・リベロ氏が、ライブ番組のTwitchチャットにおいて放ったある皮肉めいた発言が、スペイン全土のサポーターやメディアの間で激しい賛否両論の嵐を巻き起こしています。

リベロ氏は番組の討論において、バルサのここ最近のリクルーティング戦略(補強方針)を痛烈に皮肉り、次のように言い放ちました。

『私が時折感じているのは、バルセロナというクラブの実質的なスポーツディレクターは、実は誰も気付かないうちに、現スペイン代表監督のルイス・デ・ラ・フエンテ氏が務めているのではないか、という点です。なぜなら、デ・ラ・フエンテ監督がスペイン代表のチームにおいて自ら指導し、ピッチの上でその能力とバリューを劇的に引き上げた(改善させた)すべての代表インターナショナルたちを、バルサは常に後ろから追いかけて、まるで義務であるかのように次々と獲得しているからです』。

この「バルサは代表でのデ・ラ・フエンテの成果を横取りしているだけだ」とも受け取れる極めて過激で挑発的なコメントは、瞬く間にSNS上で拡散。

バルサのサポーターからは『ラ・マシアからこれほど多くの若き代表プレイヤーたちを輩出している事実を完全に無視した、不当極まりない侮辱だ』と激しい怒りの抗議が殺到する一方、マドリード寄りのファンからは『的確な真実を突いている。バルサの補強は代表での活躍という出来上がった素材の獲得に依存している』と賛同する声が上がるなど、移籍市場の閉幕を前にピッチ外での論争が過熱しています。 (via MARCA)