チェルシーの若き大器ママドゥ・サールをレンタルで獲得へ、シャビ・アロンソ監督の助言が決め手に
レアル・ソシエダは、チェルシー所属の20歳のセネガル代表センターバック、ママドゥ・サールの獲得に向けて、チェルシーおよび選手本人と完全な合意に達しました。移籍形態は1年間の期限付き移籍(レンタル)であり、買い取りオプションは付帯していません。
ママドゥ・サールはフランスのマルティーグ出身で、1.94メートルの長身と高い身体能力、そして両足を巧みに操る高い技術を兼ね備えた、プレミアリーグでも将来を嘱望される若きタレントです。昨シーズン前半はチェルシーと同じグループ傘下のフランス・ストラスブールにレンタルされて主力として活躍。その優れたパフォーマンスから2月にチェルシーに復帰したものの、分厚い選手層(ウェズレイ・フォファナやコルウィルらの存在)や今夏の大型補強、欧州カップ戦がない状況から出場機会が限られることが予想されていました。
この移籍において決定的な役割を果たしたのが、現在チェルシーを率いるズビエタ(ソシエダの下部組織)出身のレジェンド、シャビ・アロンソ監督です。アロンソ監督はサールに対し、『成長のために出場機会を得ることが最善である』と説き、自身がよく知るサン・セバスチャンへの移籍を強く勧めました。
サールは本日行われたチェルシーのフルハム戦の招集メンバーから外れており、移籍手続きのために間もなく現地に到着し、メディカルチェックと書類交換を済めて正式に加入する予定です。かつてレ・ノルマンやミケル・メリーノが退団したことで低下していたチームの「空中戦や高さの不足」を補う存在として、マタラッツォ監督も彼の加入を強く熱望していました。(via Estadio Deportivo / via DiarioVasco / via ElDesmarque / via Mundo Deportivo / via Noticias de Gipuzkoa / via MARCA)
ブラジルのジョナタン・ジェズス交渉破談とアゲルド獲得見送りの真相、そしてヘクター・フォートへのアプローチ
ソシエダのフロント(アペリバイ会長とブレトススポーツディレクター)は、今夏のセンターバック補強に向けていくつかの大きな動きを見せていましたが、その裏側が明らかになりました。
まず、ブラジルのクルゼイロに所属する22歳のセンターバック、ジョナタン・ジェズスの獲得に向けて、首脳陣はブラジルへ直接渡航し、1300万ユーロでパスの70%を買い取るという非常に高額なオファーを提示しました。しかし、クルゼイロ側は財政的に安定している(新興富裕クラブである)ことを理由に、売却交渉そのものを頑なに拒絶し、この商談は完全に破談となりました。
また、一時は加入寸前と報道されたウェストハムのモロッコ代表DFナイエフ・アゲルドについて、マタラッツォ監督がその真相を明かしました。監督は『アゲルドとは10日ほど前には意思が一致し、非常に良い話し合いができていた。しかし、実際にメディカルチェックを行った結果、ドクターたちのレポートにグレーな領域が存在した。クラブとしてこのリスクを抱えて獲得を進めることは適切ではないと慎重に判断し、見送る決定をした』と語っています。
さらに、ソシエダはバルセロナ所属の20歳サイドバック、ヘクター・フォートの獲得に向けて新たな移籍フォーミュラを模索しています。フォートはバルセロナで構想外となっており、移籍先を求めています。バルセロナ側は彼の価値を1500万から2000万ユーロと見積もっていますが、将来的な買戻しオプションや権利の50%を保持することを条件に移籍金を下げる可能性もあります。ただし、ドイツのボルシア・ドルトムントも獲得に向けて非常に強い関心を示しており、厳しい争奪戦が展開されています。(via Noticias de Gipuzkoa / via DiarioVasco / via Mundo Deportivo / via MARCA)
負傷者・コンディション最新情報
開幕戦のベティス戦で手痛い敗戦を喫したチームですが、今週水曜日のレアル・マドリード戦に向けて、負傷者に関する最新の状況が報告されています。
ベティス戦でふくらはぎを激しく打撲し、後半55分にピッチを退いていたアンデル・バレネチェアは、月曜日の全体練習への参加を予防的措置で見送ったものの、状態は深刻ではなく、マドリード戦の招集メンバーに入る見込みです。
一方で、パブロ・マリンはロンドンでの親善試合で痛めた怪我から依然として回復しておらず、マドリード戦への同行は完全に不可能であることが確定しました。
明るい材料としては、同じくコンディションを落としていたゴンサロ・ゲデスとジョン・ゴロチャテギが、先週後半から月曜日にかけて全体練習に完全合流したことが挙げられます。ただし、マドリード戦のような非常に要求値の高い一戦での即時起用はリスクがあるため、指揮官は慎重に適応させる構えです。
また、ベティス戦で足を痛めていたアラムブルも月曜日の練習に参加して問題ないことが確認されました。
現在もオドリオソラとパブロ・マリンは別メニューで調整を続けており、指揮官は下部組織サンセからイバイ・アギーレ、レバルビエ、カレラ、マルシャル、ベリティア、フラガといった若いタレントたちを引き続き全体練習に参加させ、過密日程のスカッドを補強しています。(via DiarioVasco / via Mundo Deportivo)
スタッフ契約更新
レアル・ソシエダのスタッフ陣において、非常に重要な一枚であるジョン・マイサーノアシスタントコーチが、クラブとの契約を更新しました。マイサーノ氏の新たな契約期間は、マタラッツォ監督の現行契約と同じく2028年までとなります。
オーストラリア出身のマイサーノ氏は、スペイン語を流暢に操ることから、ドイツ人であるマタラッツォ監督の就任当初からチーム内におけるコミュニケーションの最大の懸け橋として機能してきました。今回のコーチ陣の再編に伴い、彼はセットプレーの構築や指導においてもさらに大きな権限を与えられ、チーム戦術の構築において不可欠な存在となっています。
マイサーノコーチは自身のSNSを通じて、以下のように喜びと感謝を語っています。
『レアル・ソシエダという素晴らしいクラブ、素晴らしい人々、そして情熱的なサポーターとともに、この先も歩みを続けられる契約更新に心から感謝しています。今シーズンはラ・リーガ、コパ・デル・レイ、スーペルコパ、およびヨーロッパリーグという4つの過酷なコンペティションが控えており、今から興奮が止まりません』(via Mundo Deportivo / via Noticias de Gipuzkoa)
英雄エミリオ・ヌスエ現役引退
かつてレアル・ソシエダの1部昇格に大きく貢献した元選手、エミリオ・ヌスエ(36歳)が、CFインターシティでのプレーを最後に、20年以上に及ぶ現役プロキャリアに幕を閉じることを正式に発表しました。
ヌスエは2009-2010年、クラブの創設100周年にあたる記念すべきシーズンに、マジョルカからの期限付き移籍でサン・セバスチャンへとやってきました。当時、セグンダで苦しんでいたチームにおいて、卓越したフィジカルと複数のポジションをこなす万能性を発揮し、34試合に出場して5得点を記録。その5得点のうち4得点がヘディングによるもので、コルドバ戦やセルタ戦、ヘラクレス戦といった勝ち点に直結する決定的なゴールばかりでした。
ピッチ外での最も美しいエピソードとして、当時まだ若く、フランス訛りのカンテラーノだったアントワーヌ・グリーズマンと、サン・セバスチャンの自宅で6ヶ月間にわたって同居生活を送っていたことが明かされています。二人は同じ家で食事を作り、パソコンやプレステで遊び、一緒に練習へ通うなど、実の兄弟のような深い絆で結ばれていました。ヌスエは当時から『アントワーヌはその卓越したメンタリティと才能から、必ず世界的な選手になると確信していた』と振り返っています。
その後、ヌスエはマジョルカに復帰し、イングランドのミドルズブラでのプレミア昇格貢献、キプロスでのタイトル獲得、そして父親の祖国であるギニアエキアトリアル代表での輝かしい実績を残しました。しかし、彼にとって昇格を勝ち取ったあの100周年のソシエダでの日々は、今でも心に深く刻まれた忘れられない特別な旅路です。(via DiarioVasco)
EL会員パス(Bono Europa)値上げ論争
レアル・ソシエダは、2026/27シーズンのヨーロッパリーグ(EL)のホームゲームをスタジアムで観戦するための追加パス「Bono Europa」の販売・課金プランを正式に発表しました。
この追加パスは8月31日に引き落とされ、不要な場合は9月6日までに返金申請を行うことでキャンセルが可能となっています。このパスは最低4試合のリーグフェーズ、およびトーナメント勝ち進み時の最大8試合(準決勝まで)をカバーしています。
しかし、今回の発表において、設定された価格が例年に比べて大幅に値上げされたことが明らかとなり、サポーターの間で大きな不満と議論を呼んでいます。
クラブ側は『席の位置、年齢、一般会費の価格推移などを考慮し、最低基本料金を設定した結果である』と説明していますが、例えば28歳の家族プラン(Grada Zabaleta席)の会員の場合、今回のパス価格は90ユーロに設定されました。これは、その会員の通常年会費のなんと約42%に相当する金額です。2年前の欧州カップ戦(2024年)においては、このボーナス・ヨーロッパの負担割合は平均して年会費の30%前後にとどまっており、同じ席の26歳時の45ユーロから比較すると、わずか数年で価格が倍増していることになります。毎年のように通常会費も値上げされる中で、今回の突然の価格引き上げは、熱心なサポーターの家計を直撃する手痛い決定となっています。(via Noticias de Gipuzkoa / via Mundo Deportivo)
EL抽選会と予選の行方
レアル・ソシエダにとって、新フォーマットとなるヨーロッパリーグ(EL)の戦いに向けた重要な一週間が始まりました。
今週火曜日から木曜日にかけて、チャンピオンズリーグおよびヨーロッパリーグの予選プレーオフが完了し、本大会に臨む全36クラブの顔ぶれが決定します。現時点で、ソシエダのほかにクリスタル・パレス、サンダーランド、ボーンマス、ACミラン、セルタ・デ・ビーゴ、ユベントス、トレンセ、ホッフェンハイム、AZ、レバークーゼン、マルセイユ、レンヌ、オリンピアコス、ユニオンSG、シュトゥルム・グラーツ、スパルタ・プラハの計16チームの出場が確定しています。
そして、今週金曜日の13:00(現地時間)より、モナコにて本大会(リーグフェーズ)の組み合わせ抽選会が開催されます。
ソシエダはこれまでの輝かしい実績により、最上位の「ポッド1」に配置されることがすでに決定しています。しかし、今シーズンから導入された新フォーマットにおいては、ポッドによる有利不利は少なくなります。なぜなら、すべてのチームがポッド1からポッド4までの各ポッドから2チームずつ(合計8チーム、ホーム4試合・アウェイ4試合)と対戦するレギュレーションに変更されたからです。同国制限により、同じくポッド1にいるCeltaとの対戦は避けられるものの、同じポッド4の中であっても、実力に差があるチーム(ポルトガルの2部トレンセと、VlahovicやTrossardといった大物を擁するベシクタシュが同じポッド4になる予測があるなど)が存在するため、どのライバルを引き当てるかが、新大会での成否を大きく左右することになります。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
レアル・ソシエダは、ピッチ上での厳しい開幕ベティス戦の敗戦を乗り越えるべく、移籍市場最終盤に非常に大きな一歩を踏み出しました。アペリバイ会長らの電撃渡航によるブラジルのジェズス獲得交渉破談や、アゲルドのメディカル問題による見送りといった紆余曲折を経て、ついにチェルシーから20歳の期待の大型センターバック、ママドゥ・サールの獲得(レンタル、買取なし)に合意。レ・ノルマンらが抜けた守備陣の「高さ」を補う大きなピースを手にしました。
さらに、ピッチ外ではマタラッツォ監督の右腕ジョン・マイサーノ氏の2028年までの契約延長、かつて昇格を支えた英雄エミリオ・ヌスエの現役引退、そしてヨーロッパリーグ用の追加パス「Bono Europa」の大幅な値上げを巡るサポーター間の議論など、多くの注目トピックが交錯しています。今週水曜日のレアル・マドリード戦、そして金曜日のヨーロッパリーグ抽選会に向け、チームは新たな団結と戦力再編の真っ只中にいます。
