フリアン・アルバレスを巡るバルセロナとの全面戦争と移籍の行方
アトレティコ・マドリードとFCバルセロナの間で、フリアン・アルバレスの移籍を巡る激しい対立が勃発している。選手本人はバルセロナ移籍を強く望んでおり、アルゼンチンのラジオ局ではすでにバルセロナと5年契約で個人合意に達したとの情報が流れた。クラブ間交渉はまだ結着していないものの、1億2000万から1億2500万ユーロの規模で取引がまとまる可能性があると報じられた。
しかし、アトレティコ側の公式な立場は徹底抗戦だ。エンリケ・セレソ会長は公の場で『フリアンはアトレティコの選手であり、今後何年もそうあり続けるだろう』と断言。バルセロナから提示されたとされる1億ユーロのオファーも即座に拒否した。
アトレティコは、バルセロナの強引な引き抜き工作に激怒している。クラブの公式SNSを通じてバルセロナを痛烈に皮肉る投稿を行い、ペドリ、ハフィーニャ、ラミン・ヤマルを獲得したと冗談の発表を行った上で、『ここ数ヶ月、我々の選手の一人に対する執拗な嫌がらせキャンペーンの被害に遭っている。意図的な情報漏洩、フェイクニュース、絶え間ない敬意の欠如、バルサ側の機械が作り出す作り話、直接対決前の電話だ』と怒りのメッセージを発信した。
これに対し、あるテレビ番組のコメンテーターは『アトレティコがこんなメッセージを出せるのは、フリアン・アルバレスをバルサに絶対に売らないという100%の確信があるからだ。もし売ったら全員辞任すべきだ。こんなことはトップクラブとして許されない』とクラブの異例の対応を非難している。
現在、アトレティコはバルセロナへの扉を完全に閉ざし、「5億ユーロの違約金満額か、ゼロか」という強硬な姿勢を崩していない。一方で、パリ・サンジェルマン(PSG)やアーセナルが代理人と接触を開始している。アトレティコは、約1億5000万ユーロの移籍金を支払う経済力を持つこれら国外クラブからのオファーを期待している。特にアーセナルについては、アトレティコを知り尽くすアンドレア・ベルタ(スポーツディレクター)が、アルバレスがプレミアリーグでどのような活躍ができるかを理解しており、今後の動向が注目されている。(via SPORT / AS / Mundo Deportivo)
激化するアルバレス問題、背景に新オーナー層の存在か
フリアン・アルバレスを巡る問題がここまでこじれた背景には、アトレティコ内部の変化が影響しているとみられる。クラブは週初めの段階では非公式に1億5000万ユーロを要求し、条件次第では選手の退団を容認するような姿勢を見せていた。しかし、わずか数日で「絶対にバルセロナには売らない」という強硬な公式見解へと態度を急変させた。
この急激な方針転換には、アポロ(Apollo)をはじめとする新たなオーナー層の意向が働いていると指摘されている。また、クラブが公式SNSを使って自クラブの選手を大々的な論争の矢面に立たせたことで、選手との関係修復は困難な状況に陥っている。アトレティコがこのまま強気な姿勢を貫けるのか、そしてアルバレスが来季もチームに留まることができるのか、先行きは極めて不透明だ。(via ElDesmarque)