ヴォジーニャの悲喜こもごも
スペイン代表を相手に好セーブを連発し、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたカーボベルデ代表の40歳GKヴォジーニャ。ポルトガル2部のシャヴェスに所属し、市場価値は5万ユーロにも満たない彼だが、この試合を機にSNSのフォロワーが4万人からわずか24時間以内で800万人へと激増した。アメリカへ向かう飛行機の中では、機長から直々に挨拶を求められるほどの熱狂的な人気を集めている。
しかし、その栄光の裏で彼は深い悲しみを抱えていた。アメリカの厳格なビザ規定と高額な手数料の壁に阻まれ、彼が最も愛する母親と兄弟をアトランタのスタジアムに招待することができなかったのである。試合後、すでに他界している祖父母の思い出を胸に、ヴォジーニャは涙ながらに語った。『アメリカのルールが変わり、母や兄弟を連れてくるために多額の費用を払わなければならず、手続きが間に合わなかった。最後の試合には来られるかどうか。私は祖父母と共に育ってきたから、彼らが生きてこの瞬間を見てほしかった。これは私のキャリアにおける最大の成果だ』
(via MARCA)
ティム・ペインのバイラル現象
ニュージーランド代表の右サイドバック、ティム・ペイン(32歳)の周囲が異常な盛り上がりを見せている。オーストラリアリーグのウェリントン・フェニックスでプレーする彼は、大会前はSNSのフォロワーが5000人にも満たない無名選手だった。しかし、アルゼンチンのインフルエンサーであるバレン・スカルシーニ(通称エル・スカルソ)が、「今大会で最も無名な選手をバズらせよう」という企画を立ち上げたことで事態は一変。数日のうちに彼のフォロワーは580万人を突破し、ニュージーランドの総人口(約530万人)を超える規模にまで膨れ上がった。
この異常なバイラル現象に目をつけたクラブが早くも動き出している。パラグアイの名門オリンピアが彼の獲得に乗り出し、公式SNSでニュージーランド国旗を投稿して匂わせを行った。さらに、アルゼンチンのデポルティーボ・リエストラからは、18回払いで総額35万ドル(月額約19,444ドル)という具体的なオファーが提示されたことが暴露されている。
(via MARCA)
ラファ・ミルとアセンシオの裁判
スペインフットボール界を揺るがす2つの裁判が大きな局面を迎えた。
バレンシア県ベテラの自宅で発生した性的暴行事件により、セビージャからエルチェに期限付き移籍中のラファ・ミルに対し、バレンシア地方裁判所は懲役8年半の有罪判決を下した。さらに被害者への64,000ユーロの賠償と、10年間の500m接近禁止命令が言い渡された。同席していた友人のパブロ・ハラにも懲役2年が科されている。判決後、ミルはSNSで『判決には全く同意できない。数日中に控訴する。私は司法を信じている』と徹底抗戦の構えを見せた。
これに対し、保有元のセビージャは声明を発表し、あらゆる暴力や性的暴行を強く非難した上で、懲戒解雇や契約の一次停止、さらには損害賠償請求など、あらゆる法的シナリオを検討している。エルチェは5万ユーロの買い取りオプションの行使を見送る方針を固めた。スペインサッカー連盟の規律規定に基づき、ミルには2年から5年のライセンス停止処分が下る可能性も浮上している。なお、被害者側は控訴審が終わるまで刑務所収監などの予防措置は求めない方針を示している。
一方で、未成年者を含む性的動画を同意なく拡散した疑いで起訴されているレアル・マドリードのDFラウル・アセンシオについては、カナリア諸島検察が求刑していた懲役2年半を取り下げる方針を示した。その条件は、裁判の場でアセンシオが被害者2名に対して直接謝罪を行うことである。被害者側はすでに賠償金を受け取っており、アセンシオへの告発を取り下げている。共に起訴されているフェラン・ルイスら他の3選手に対しては、動画の撮影と拡散を主導したとして懲役4年7ヶ月の厳しい求刑が維持されている。
(via ElDesmarque)
パーティのカナダ入国拒否
ガーナ代表のトーマス・パーティ(ビジャレアル)が、W杯に向けたカナダへの入国ビザを拒否されるという前代未聞の事態が発生した。理由は、彼がイギリスで2020年から2022年にかけて4人の女性から性的暴行で告発され、2027年に裁判を控えているためである。本人は無罪を主張している。
ガーナ代表はトロントで行われるパナマ戦に向け、アメリカのロードアイランド州のキャンプ地から移動したが、パーティはこれに帯同できなかった。この決定に対し、ガーナ政府と外務省は激怒。『カナダ当局の決定は極めて不公平で横暴だ。国際法およびカナダの法律に基づいて利用可能なすべての外交的、法的、行政的手段を尽くし、正当な手続きを保証させる』と強く非難し、カナダの連邦裁判所に提訴を行った。
(via SPORT)