ワールドカップの英雄フェラン・トーレスが故郷フォイオスで大歓迎を受けバレンシア州公式大使に就任

スペイン代表としてワールドカップを制覇し、アルゼンチンとの決勝戦で劇的な決勝ゴールを挙げたフェラン・トーレスが、数週間にわたる祝賀行事や公的行事を終え、ついに故郷のフォイオスに凱旋しました。地元フォイオスの夕方の猛暑の中、数千人の住民が詰めかけ、英雄となったトーレスを熱烈に歓迎しました。イベント会場は17時に開場し、1時間半後に式典がスタート。トーレスは祖父母をはじめとする最愛の家族に囲まれ、地元の人気音楽グループであるBombaiの演奏が祝福に花を添えました。

トーレスは式典の中で、決勝戦前のエピソードを振り返り、『試合の日の朝、友人や家族とのグループチャットに写真を送ったんです。みんなが僕以上に緊張しているのが分かっていたので、今日の決勝では自分が主役になる予感がする、と伝えたんですよ』と笑顔で明かしました。その予感は見事に現実となり、スペインに2つ目の世界王者の星をもたらす歴史的なゴールとなりました。さらに、まだここ数週間の出来事を完全には消化しきれていない様子で、『すべてを消化するには、まだ少し時間が必要になりそうです』とも語り、空港に到着して以来注がれ続けているファンからの愛情に深く感謝しました。フォイオスでの式典の最後には、市議会からトーレスをフォイオスの「お気に入りの息子」として宣言されることも公表され、彼は涙ぐみながら『どこへ行っても私はフォイオス出身だと誇りを持って言っています。フォイオスは完璧な村であり、いつでも戻ってこられることは光栄ですし、今日これほど多くの人々が自分のために集まってくれたことはこの上ない誉れです』と故郷への深い愛を表現しました。

また、この凱旋に先立ち、トーレスはバレンシアのパラウ・デ・ラ・ジェネラリタを訪れ、バレンシア自治州政府のフアンフラン・ペレス・リョルカ首相から公式なレセプションを受けました。ここで、トーレスがバレンシア州のイメージアップを担う公式な「親善大使」に無償で就任するコラボレーション合意が交わされました。この取り組みは、国内外に向けてバレンシアの文化的、スポーツ的、社会的な魅力を発信することを目的としており、トーレス自身は『すべてのバレンシアの人々に、これらの栄誉に感謝を伝えたいです。このワールドカップの喜びを皆さんと分かち合えることを、とても誇りに思っています。バレンシアは私の故郷であり、ここには私の生活と家族があり、そこで決してあきらめない価値観や約束を学んだのです』と喜びを語りました。さらに、過去に起きた水害(DANA)の犠牲者への追悼の意を込めて、『豪雨災害とすべての犠牲者の方々に思いを捧げます。私のあのゴールは、すべてのスペイン人のためのものであり、私たちの土地の不屈の精神を示す証でもあります』とバレンシアの力強い復興への想いを表現。大使としての仕事を通じて『若者たちのためのプロジェクトが動き出し、バレンシアの人々にポジティブな価値観をもたらすことが、今回の提携の目的です』『私たちのバレンシア州を、さらに高い場所へと引き上げていきたいです』と力強い抱負を語りました。なお、トーレスは10月9日のバレンシア州の日に、同じく世界王者となったアレハンドロ・グリマルドとともにバレンシア州最高栄誉賞を授与されることが決定しています。(via SPORT)

セルタの介入で急展開を見せるアンドレ・アルメイダの移籍騒動とクラブの不満

バレンシアの中盤を務めるポルトガル人MFアンドレ・アルメイダの去就をめぐり、移籍市場で非常に奇妙な駆け引きが展開されています。アルメイダは新天地での出場機会を求めてバレンシアと退団の方向性で合意しており、イングランド2部チャンピオンシップのスワンジー・シティから届いた移籍金350万ユーロ+ボーナスという極めて魅力的なオファーに対し、バレンシアはすでに合意していました。しかし、アルメイダ本人が2部リーグでのプレーに難色を示していた中、ラ・リーガのセルタ・ビゴが獲得に関心を示して接触。セルタ側から交渉を進めるための時間を少し与えてほしいと要請されたアルメイダは、来季ヨーロッパリーグに出場し、スペイン1部リーグに留まれるセルタへの移籍を熱望するようになり、スワンジーへの移籍手続きを急遽ストップさせました。

この一連の動きに対し、バレンシアのフロントはセルタとアルメイダの態度に激しい不満と憤りを抱いています。クラブはこれまでアルメイダに対し、給与アップを伴う契約更新を提示し、背番号「10番」の栄誉を与え、多くの出場機会を提供して手厚くサポートしてきたと考えており、クラブが財政的な整理のために売却を必要としたこの重要な局面で、誠意ある対応が得られなかったと感じています。これは、同じく放出候補に挙がりながら模索に協力的な姿勢を見せているバプティスタ・サンタマリアやジェンク・エズカジャルといった選手たちの真摯な態度とは大きく異なるとフロントは捉えています。

さらに、バレンシア側は今後の交渉条件を完全に変更する姿勢を示しています。シンガポールのオーナー陣から、他選手の放出を挟まずとも直接補強資金を投入できるという認可が下りたため、バレンシアには移籍金を安売りする財務的な焦りが一切なくなりました。そのため、クラブはセルタに対して「スワンジーが提示した350万ユーロを上回る金額」での買い取りを絶対条件として突きつける方針です。また、バレンシアにとってセルタは欧州カップ戦出場権を争う直接のライバルであり、特に8月22日のラ・リーガ開幕戦(メスタージャでのセルタ戦)で、アルメイダが相手チームの青いユニフォームを着てピッチに立つようなシナリオは絶対に避けたい考えです。

アルメイダは移籍交渉のために3日間にわたり別メニューでの調整を行っていましたが、スワンジー移籍の破談に伴い、グループ練習へと復帰しました。カルロス・コルベラン監督は彼を今季の構想外とする方針を変えていません。セルタはイライクス・モリバやマティアス・ベシーノの退団プロセスが完了するまでアルメイダへの正式なオファーを出す動きを見せておらず、スワンジーはすでに他の獲得候補の模索に切り替えています。アルメイダはこの週末にメスタージャで行われるニューカッスルとのトロフェオ・ナランハでお披露目の場に立つ予定ですが、スタンドのサポーターからどのような反応を受けるか注目されています。(via SPORT / ElDesmarque)

会長キット・リムの現地入りとNou Mestalla視察、そして補強資金に下りたグリーンライト

バレンシアCFの会長であるキット・リム(大株主ピーター・リムの息子)が、バレンシアの街に到着し、極めて精力的なクラブ視察とフロント業務を開始しました。7月下旬にはピーター・リム氏自身が7年ぶりにバレンシアを訪問したばかりですが、今回新たに現地入りした息子のキット・リム会長は、名実ともにクラブの最高権力者として精力的なリーダーシップを発揮しています。

金曜日の午前中、キット・リム会長はジェネラルディレクターのハビエル・ソリス、フットボールCEOのロン・グーレイとともに、男女のファーストチームを率いてバレンシアの守護聖人である「デサムパラッツの聖母(Mare de Deu dels Desamparats)」を祀るリアル・バシリカを伝統的な表敬訪問。新シーズンへの安全と成功を祈り、メンズチームキャプテンのホセ・ルイス・ガヤとレディースチームのパウレタ・サンチョが代表して献花を行いました。

その後、キット・リム会長は選手やコーチングスタッフ、幹部たちとともに、現在建設が進められている新スタジアム「Nou Mestalla」の建設現場を視察しました。建設は現在新たな段階に入っており、屋根を支えるための圧縮リングの設置や、頑丈なS355スチール製ピラー50本の設置工事が完了。スペインで最も持続可能で革新的な最新鋭スタジアムとしての全貌が徐々に現れつつあります。キット・リム会長は視察の場でサポーターや熱狂的なメディアのいない落ち着いた環境を活かし、選手たちへ向けて直々にスピーチを行いました。

また、この視察と並行して、シンガポールのオーナー本部から、コルベラン監督が今夏の最大の補強優先事項として強く求めている「右サイドバック」の獲得へ向けた具体的な投資へのゴーサインが下されました。最優先ターゲットは、ジローナの右サイドバックでキャプテンを務める23歳、元ユーススペイン代表のアルナウ・マルティネスです。ジローナが昨季に2部へ降格したことにより、比較的安価な金額での獲得が可能となっていますが、それでも他クラブとの競合は避けられず、獲得交渉は非常に難航しています。ジローナ側は売却を急いでおらず、金曜日に行われたサバデルとの親善試合でもマルティネスは先発し、キャプテンマークを巻いてプレーしました。バレンシアはすでに木曜日に最初の公式オファーを提示しており、アルナウ・マルティネス自身もメスタージャでの挑戦とプロジェクトに非常に強い関心を示しているため、交渉が急ピッチで進められています。

もしアルナウの獲得が難航した場合に備え、クラブはアスレティック・ビルバオでエディン・テルジッチ新監督の構想外となり放出リストに載っているアンドニ・ゴロサベルにも注目していますが、彼の高額な給与が最大の障害となっています。さらに別の代替オプションとしてチリーノの動向も追っており、リーグ開幕まで残り15日と迫る中、守備の要となる右サイドバックの緊急確保に向けて活発な対話が続けられています。なお、キット・リム会長が今週末のニューカッスルとのプレシーズンマッチをスタンドから直接観戦し、会長として初めてメスタージャのピッチにその姿を現すかどうかが注目されています。(via ElDesmarque / SPORT)

凡庸な補強と経営不振にレジェンドのカニサレス氏が激怒!オーナーのピーター・リムを痛烈に批判

バレンシアCFは今夏の移籍市場において、すでに佐藤(Sato)、ユスティン・デ・ハース、アリウ・ディエンらの獲得を完了し、さらなる新戦力の模索を急いでいます。しかし、かつてバレンシアのゴールマウスを守り、クラブに数々の黄金期をもたらした偉大なレジェンドGK、サンティ・カニサレス氏が、ラジオ番組のEl Partidazo de Copeに登場し、現在のバレンシアのピッチ外の惨状とオーナーであるピーター・リムの極めて怠慢なクラブ経営に対し、極めて強烈な言葉で怒りと不満をぶちまけました。

カニサレス氏はまず、今夏の移籍市場での消極的な動きと、獲得した選手たちのレベルの低さについて落胆を露わにし、『バレンシアのファンには申し訳ないが、これは私にすべてを与えてくれたクラブや、現在暮らし、一人のバレンシア人として過ごしているこの街への敬意を欠いているわけではありません。ただ、現在のバレンシアの移籍市場には全く希望を感じられず、獲得した選手たちの名前すらほとんど覚えていないほどでした』と率直に胸の内を明かしました。

さらに、すべての不振の根源であるシンガポールの大株主ピーター・リムによる長年のワンマン経営に対し、以下のように怒りを爆発させました。

『ピーター・リムとその経営に対しては、一切の信頼を置いていません。クラブ経営のあり方こそがチームを大きくするものだと確信していますが、私の中でリムへの信頼は完全に尽き果てています。彼は市場を任せる人物を次々と変えてきましたが、今のバレンシアにはしっかりとした組織構造がありません。目標や目指すべきゴールが定まっていないため、選手が最高のレベルを発揮できるような環境ではないのです』

名門バレンシアがこのようにかつての威厳を失い、目標なきチームへと没落してしまったことに対して深い悲しみを示し、以下のように発言を締めくくりました。

『バレンシアについてこのように話すのは本当に胸が痛みますし、苦痛を伴います。本当は良いことについて語りたいのです。しかし、ここではサッカーの最も醜い側面が露呈しています。クラブが関心も能力もないような人間に売却されてしまったとき、その影響は悲惨なものになります。経営陣に全く熱意がなく、ここに来る選手たちも誰からもプレッシャーをかけられず、目標すら設定されていないと感じてしまうのです』(via ElDesmarque)

【本日の総括】

バレンシアCFは、フェラン・トーレスの世界一凱旋やキット・リム会長の来州、新スタジアムNou Mestalla建設の進展、そして右サイドバック補強資金へのゴーサインなど、一見するとポジティブなニュースに溢れています。しかしその内情は、アンドレ・アルメイダをめぐるセルタとの泥沼の引き抜き劇や、レジェンドであるカニサレス氏によるピーター・リム体制への極めて凄まじい大批判に象徴されるように、目標を失ったクラブの深い混沌と財政的な停滞がピッチ外で浮き彫りとなっています。

📊 アルナウ・マルティネスがもし加入した場合、コルベラン監督の描く新布陣がどのように変化するのか、詳しい戦術シミュレーションを構築して視覚化することもできますよ。