会長キット・リムの現地入りとNou Mestalla視察、そして補強資金に下りたグリーンライト

バレンシアCFの会長であるキット・リム(大株主ピーター・リムの息子)が、バレンシアの街に到着し、極めて精力的なクラブ視察とフロント業務を開始しました。7月下旬にはピーター・リム氏自身が7年ぶりにバレンシアを訪問したばかりですが、今回新たに現地入りした息子のキット・リム会長は、名実ともにクラブの最高権力者として精力的なリーダーシップを発揮しています。

金曜日の午前中、キット・リム会長はジェネラルディレクターのハビエル・ソリス、フットボールCEOのロン・グーレイとともに、男女のファーストチームを率いてバレンシアの守護聖人である「デサムパラッツの聖母(Mare de Deu dels Desamparats)」を祀るリアル・バシリカを伝統的な表敬訪問。新シーズンへの安全と成功を祈り、メンズチームキャプテンのホセ・ルイス・ガヤとレディースチームのパウレタ・サンチョが代表して献花を行いました。

その後、キット・リム会長は選手やコーチングスタッフ、幹部たちとともに、現在建設が進められている新スタジアム「Nou Mestalla」の建設現場を視察しました。建設は現在新たな段階に入っており、屋根を支えるための圧縮リングの設置や、頑丈なS355スチール製ピラー50本の設置工事が完了。スペインで最も持続可能で革新的な最新鋭スタジアムとしての全貌が徐々に現れつつあります。キット・リム会長は視察の場でサポーターや熱狂的なメディアのいない落ち着いた環境を活かし、選手たちへ向けて直々にスピーチを行いました。

また、この視察と並行して、シンガポールのオーナー本部から、コルベラン監督が今夏の最大の補強優先事項として強く求めている「右サイドバック」の獲得へ向けた具体的な投資へのゴーサインが下されました。最優先ターゲットは、ジローナの右サイドバックでキャプテンを務める23歳、元ユーススペイン代表のアルナウ・マルティネスです。ジローナが昨季に2部へ降格したことにより、比較的安価な金額での獲得が可能となっていますが、それでも他クラブとの競合は避けられず、獲得交渉は非常に難航しています。ジローナ側は売却を急いでおらず、金曜日に行われたサバデルとの親善試合でもマルティネスは先発し、キャプテンマークを巻いてプレーしました。バレンシアはすでに木曜日に最初の公式オファーを提示しており、アルナウ・マルティネス自身もメスタージャでの挑戦とプロジェクトに非常に強い関心を示しているため、交渉が急ピッチで進められています。

もしアルナウの獲得が難航した場合に備え、クラブはアスレティック・ビルバオでエディン・テルジッチ新監督の構想外となり放出リストに載っているアンドニ・ゴロサベルにも注目していますが、彼の高額な給与が最大の障害となっています。さらに別の代替オプションとしてチリーノの動向も追っており、リーグ開幕まで残り15日と迫る中、守備の要となる右サイドバックの緊急確保に向けて活発な対話が続けられています。なお、キット・リム会長が今週末のニューカッスルとのプレシーズンマッチをスタンドから直接観戦し、会長として初めてメスタージャのピッチにその姿を現すかどうかが注目されています。(via ElDesmarque / SPORT)