マラガCF
1部昇格プレーオフ決勝でアルメリアを破り、見事に1部(La Liga EA Sports)復帰を果たした。第1戦をスコアレスドローで終え、敵地での第2戦では53分にDFムリージョが負傷するアクシデントが発生したが、フアンフラン・フネス監督は守備固めではなくFWアドリアン・ニーニョを投入する強気の采配を見せた。その結果、ダビド・ラルビアとチュペのゴールで2-0とし、終盤のレオ・バチスタンの反撃を1点に抑えて2-1で勝利した。 (via SPORT)
11月の時点では15位と3部降格圏に沈んでいたが、セルヒオ・ペリチェル監督を解任してフネス監督を抜擢して以降、28試合で58ポイント(17勝7分4敗)を獲得してレギュラーシーズンを4位で終える快進撃を見せた。『ロス・ビチョス』の愛称で親しまれるチームは、前述のチュペ、ラルビアに加え、ダニ・ロレンソやイサン・メリーノなど14人ものカンテラ出身選手が主力として活躍している。 (via Mundo Deportivo)
試合翌日の朝7時には、ダニ・サンチェスやジュレン・ロベテなど複数の選手がテアティノス地区のフエンテ・デ・コロレスに集まり、徹夜でファンと自発的な祝賀会を開催した。その後、ラ・ロサレダを出発するオープントップバスでの公式パレードも実施される。 (via MARCA)
高所恐怖症のダビド・ラルビアは『1部でプレーするならパラシュートで飛ぶ』、フネス監督は『カンフー・パンダのタトゥーを入れる』という公約を掲げていた。 (via ElDesmarque)
今季45試合で25ゴール6アシストを記録し、セルヒオ・アリバスに次ぐセグンダの得点ランク2位となった21歳のFWチュペ(カルロス・ルイス・ルビオ)は、先月クラブと2029年まで契約を延長した。ブラガなどが獲得を狙っていたが、違約金は1000万ユーロから1部昇格により1400万ユーロ以上に引き上げられ、市場価値も600万ユーロまで高騰している。 (via Estadio Deportivo)
レアル・サラゴサ
クラブ史上最悪のシーズンを送り、Primera RFEF(3部リーグ)への降格が決定した。同グループには同じく降格したSDウエスカやCDテルエルなどが所属し、来季はレアル・ムルシアのホームであるエンリケ・ロカ・スタジアム(旧ヌエバ・コンドミーナ)などで試合を行う可能性が高い。 (via SPORT)
ピッチ外でも深刻な混乱が続いており、6月2日にフェルナンド・ロペスGD(ゼネラルディレクター)が辞任。現在は実権を握るマリアノ・アギラール役員が後任選びを主導している。ホルヘ・マス会長らによる2000万ユーロの増資が予定されているものの、具体的な条件は不透明なままである。 (via SPORT)
イバイ・ゴメス新監督の就任に伴い、ラロ・アランテギSDはアンデル・エレーラの復帰をほぼまとめつつあるほか、アドリアン・リソの放出やディエゴ・フオリの獲得を検討している。補強の最優先ターゲットとしてテネリフェのFWヘスス・デ・ミゲルをリストアップしているが、テネリフェ側が要求する移籍金と昇格ボーナス計7万5000ユーロの支払いを拒否し、1部昇格を条件とした支払いなどを提案しているため交渉は平行線を辿っている。 (via ElDesmarque)
デポルティボ・ラ・コルーニャ
セグンダからPrimera(1部)への歴史的な昇格を果たした。しかし、5月31日に行われたラス・パルマス戦の昇格祝賀において、ファンによるピッチへの大量乱入、発煙筒の使用、芝生の引き抜き、座席の破壊が発生した。さらに、許可されていないドローンがスタジアム内を飛行し、選手2名がウルトラス『リアソール・ブルース』の旗を掲げて場内を一周したことが問題視され、反暴力委員会はリアソール・スタジアムの1ヶ月間の閉鎖と8万ユーロの罰金を提案している。 (via MARCA)
アントニオ・イダルゴ監督とフェルナンド・ソリアーノSDは来季の1部に向けて、すでにオランダ人MFのトゥーン・ハイセルハルトを獲得した。さらに、GK(アルバロ・フェルジョ、ヘルマン・パレーニョと正GKを争う選手)、左SB、右SB、CB2人、守備的MF、右ウイング、FWの合計8人の補強を計画しており、守備的MFにはアルメリアのステファン・ジョディッチを高く評価している。 (via ElDesmarque)
ラシン・サンタンデール
セグンダのレギュラーシーズンを1位(82ポイント)で終え、デポルティボと共にPrimera(1部)への昇格を決めた。 (via Mundo Deportivo)
しかし、5月16日のバリャドリード戦で昇格を決めた際、ファンによるピッチ乱入と発煙筒の使用があり、スタジアム外から多数の人が押し寄せ雪崩や圧死の危険が生じた。警備員が意図的にゲートを開けてファンを招き入れた証拠映像も確認されており、反暴力委員会はエル・サルディネロ・スタジアムの2ヶ月間の閉鎖と20万ユーロの罰金を提案している。クラブにとっては2015-2016シーズン以来17回目の制裁提案となる深刻な事態である。 (via MARCA)
CEサバデル
1部RFEFからの昇格プレーオフ決勝でサモラを4-0(2戦合計4-1)で破り、5年ぶりにセグンダ(2部)への復帰を果たした。 (via ElDesmarque)
フェラン・コスタ監督率いるチームは市庁舎でパレードと祝賀会を実施したが、バルコニーでのスピーチ中にGKディエゴ・フオリがペドロ・サンチェス首相への侮辱チャントをファンに煽る一幕があり、大きな物議を醸した。フオリが『私が一つの言葉を言うので、皆さんは思い浮かんだことを答えてください。ペドロ・サンチェス…』と呼びかけ、ファンが侮辱の言葉を叫んだ。後日、フオリはSNSで『ここ数日の熱狂から来たもので、悪気のない冗談だった』と謝罪し、クラブも公式に遺憾の意を表明した。政府代表のカルロス・プリエトは謝罪を評価しつつも『首相本人にも直接謝罪すべきだ』と苦言を呈している。 (via MARCA)
CDエルデンセ
アトレティコ・マドリレーニョ戦でセグンダ(2部)への昇格を決めた。しかし、試合後にファンがピッチに乱入し、ウルトラスの1人がコーナーフラッグを引き抜いて相手選手を攻撃するという事件が発生した。 (via MARCA)
これを受け、反暴力委員会はヌエボ・ペピコ・アマト・スタジアムの1ヶ月間の閉鎖と1万ユーロの罰金を提案。暴力行為を行ったファンには1万ユーロの罰金と18ヶ月のスポーツ施設入場禁止が求められている。 (via MARCA)
UDアルメリア
ルビ監督率いるチームは、マラガとの1部昇格プレーオフ決勝で敗れ、1部復帰を逃した。第2戦のホームでレオ・バチスタンが1点を返したものの、逆転には至らなかった。 (via Mundo Deportivo)
この昇格失敗により、アルメリア商工会議所の試算によると、地域に約7100万ユーロ(アルメリア県のGDPの0.33%に相当)もの甚大な経済的損失をもたらしたとされている。この損失額には、クラブの予算増額分6000万ユーロや、アウェイファンの消費などが含まれている。 (via Mundo Deportivo)
CDカステリョン
今季のセグンダで1部昇格プレーオフまで進出したが、準決勝でマラガに敗退した。 (via Mundo Deportivo)
アスレティック・クラブからレンタルで加入していた23歳のMFベニャト・ゲレナバレナは、豊富な運動量と高い技術でプロの舞台に定着し、チームの躍進に大きく貢献した。彼は来季、アスレティックのプレシーズンに復帰する予定となっている。 (via ElDesmarque)
テネリフェ
Primera Federaciónからセグンダ(2部)への昇格を果たしたばかりである。 (via ElDesmarque)
昨夏にカステリョンから獲得したFWヘスス・デ・ミゲルは、今季チーム2位となる11ゴール7アシストを記録して活躍した。しかし、新シーズンに向けて構想外となっており、レアル・サラゴサが獲得を狙っている。クラブはカステリョンに対して昇格ボーナスを含む移籍金の支払いが残っており、それをサラゴサに肩代わりさせようと交渉している。 (via ElDesmarque)
スポルティング・デ・ヒホン
アスレティック・クラブで出場機会を減らしている33歳のMFミケル・ベスガに強い関心を示している。ベスガは2016/2017シーズンにスポルティングでプレーし、17試合で1ゴール1アシストを記録して主力として活躍した過去があり、クラブは彼の能力を高く評価している。 (via Estadio Deportivo)
また、ベティスが保有するウルグアイ人FWゴンサロ・ペティトのレンタル獲得にも興味を示している。 (via Estadio Deportivo)
バジャドリード / アルバセテ / ミランデス / グラナダ
ベティスが保有するウルグアイ人FWゴンサロ・ペティトのレンタル移籍先として、バジャドリードやアルバセテ、スポルティングが名乗りを上げている。バジャドリードのビクトル・オルタ副SDはすでにベティスに接触している。 (via Estadio Deportivo)
ペティトは今季、ミランデスとグラナダへレンタルされ、セグンダで37試合に出場して8ゴール(1755分間)を記録した。絶対的なレギュラーではなかったものの、その得点力からセグンダの複数のクラブが獲得を狙っている。 (via Estadio Deportivo)
アルバセテは、リザーブチームのアトレティコ・アルバセテがセグンダRFEF(4部)へ昇格を決めるなど、クラブ全体で飛躍のシーズンとなっている。 (via MARCA)
【本日の総括】
今季のセグンダ戦線は、マラガ、デポルティボ、ラシンといった名門クラブが揃って1部昇格を果たすという歴史的な結末を迎えた。彼らは下部リーグでの苦しい時期を乗り越え、特にマラガはカンテラ中心のチーム作りが実を結んだ形だ。一方で、レアル・サラゴサやウエスカといった実績あるクラブが3部へ降格するという衝撃の波乱も起きており、来季の勢力図は大きく様変わりする。各チームが補強と放出に動く中、ピッチ外でのファンの暴動によるスタジアム閉鎖処分など、運営面での深刻な課題も浮き彫りとなっている。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
マラガの昇格劇は、戦術的な柔軟性がもたらした成功例です。第2戦でDF負傷という緊急事態に、守備固めではなくFWを投入して攻勢を強めたフネス監督の采配は、チームの攻撃的なアイデンティティを象徴しています。カンテラ出身者が主力を担う構造は、個々の連携の質を高め、シーズン終盤の追い上げを支えました。一方で、昇格や降格が激しいセグンダでは、戦術的な完成度以上に、こうした局面での監督の決断力と、選手層の噛み合わせが結果を左右することを改めて示しています。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
昇格の歓喜と降格の絶望が交錯する中、ピッチ外での振る舞いがクラブの品格を問う事態が相次いでいます。特に昇格祝賀に伴うスタジアムでの暴動や、選手による政治的発言は、クラブの管理能力に対する厳しい視線を招いています。マラガがカンテラ主体の健全な成長でファンと一体感を生んだ一方で、一部クラブで見られる運営の混乱やサポーターの暴走は、来季の1部・2部リーグ運営において深刻なリスク要因となりかねません。クラブには、勝利の熱狂を制御するガバナンスの再構築が求められています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
昇格・降格に伴う編成の再編が本格化しています。マラガがエースのチュペと2029年まで契約を延長し、違約金を1400万ユーロ以上に引き上げたのは、将来的な資産価値を確保する賢明な判断です。対照的に、サラゴサは降格による財政的制約から、移籍金交渉で苦戦を強いられています。また、ベティス保有のペティトを巡る争奪戦のように、セグンダで実績を残した若手のレンタル移籍は、各クラブの補強戦略の要となります。今後は昇格ボーナスや保有権の整理が、編成の成否を分ける鍵となるでしょう。