久保建英の去就と2026年W杯への期待

レアル・ソシエダは2026年ワールドカップに複数の選手を送り出すが、クラブが最も熱い視線を送っているのは日本代表の久保建英だ。久保のワールドカップでの好パフォーマンスは、間もなく本格化する夏の移籍市場での売却益に直結する可能性があり、クラブは大きな期待を寄せている。

今シーズンの久保は決して満足のいくものではなかった。1月に負った筋肉系の負傷が尾を引き、本来のベストなプレーを見せることができず、公式戦27試合(1746分)の出場で2ゴール4アシストにとどまった。かつてのシーズンと比較すると大きく成績を落としており、一つのサイクルの終わりを感じさせる不本意な1年となっている。

久保本人が移籍を見据えて数ヶ月前に代理人を変更し、退団を模索していたまさにこの夏に、自身の市場価値を下げてしまう結果となった。現在、イングランドのプレミアリーグやドイツのブンデスリーガのクラブから関心が寄せられているものの、レアル・ソシエダとしては、アジア最強国である日本代表の主力としてワールドカップで活躍してもらい、再び市場価値を高めてより高額な移籍金を引き出したいという明確な思惑がある。

久保とレアル・ソシエダの契約は2029年6月30日まで結ばれており、契約解除金は6000万ユーロに設定されている。さらに移籍への大きな障壁となっているのが、古巣のレアル・マドリードの存在だ。マドリードは依然として久保のキャピタルゲインの50%を受け取る権利を保持している。つまり、売却額からソシエダが2022年夏に獲得した際に支払った650万ユーロを差し引いた額の半分がマドリードに渡る仕組みとなっている。そのため、6000万ユーロの契約解除金を満額支払うクラブが現れる可能性は低く、ソシエダも決して安売りはしない構えだ。

クラブが要求を満たすオファーを受け取れなかった場合、来シーズンも久保をスカッドに留める可能性は十分に考えられる。来季のレアル・ソシエダは4つの公式戦を戦う過密日程が控えており、チームの貴重な戦力として引き続き重要な役割を担うことになりそうだ。

(via Estadio Deportivo)