スカウト責任者ジョアン・アマラルが語るバルサの補強哲学とロッキの教訓

バルセロナのスカウティング責任者を務めるジョアン・アマラル氏が、クラブの選手獲得における根幹の哲学とプロセスを明かしました。

現代サッカーにおいてデータアナリティクスが過剰に重視される風潮に対し、アマラル氏は『データや数値に頼りすぎると、生で試合を観戦した時に感じる直感や素晴らしい感覚を見失ってしまう』と警告しています。スカウト陣には、現地で試合を観戦した際に『この選手には特別な何かがある』と心から感じた場合、それを明確に評価レポートへ記載するよう求めています。

また、従来使用していた『0から10までの数値評価』はあまりにも主観的で曖昧であるため撤撤廃され、現在はフィジカル、テクニック、タクティクスに関する定性的な詳細記述レポート形式へと移行しました。補強プロセスはスポーツディレクターのデコ氏とフリック監督が求めるチームのニーズを定義することから始まり、データインテリジェンス部門が第1フィルターをかけた後、スカウトが直接現地へ足を運びます。

最終段階では、選手のパフォーマンスだけでなく、SNSでの発言、家族環境、パーソナリティまで徹底的に調査されます。これは選手単体ではなく、街やロッカーの環境に適応できる人間を獲得するためです。

さらに過去の教訓として、ブラジル人FWヴィトール・ロッキの獲得ケースを挙げました。プレースタイル自体は適していたものの、シーズン途中の1月という過酷なタイミングでの加入となったことで、即座に結果と先発定着を求められる過剰なプレッシャーに晒されたことを反省点として挙げており、今後の移籍タイミング判断の重要な教材にしていると語っています。(via Mundo Deportivo)