フリアン・アルバレスの去就騒動:レアル・マドリードの巨額オファーとバルサの動向
フリアン・アルバレスの移籍問題が、夏の移籍市場で最大の関心事となっている。昨シーズンのリーグ戦で8ゴールにとどまった同選手は、より高い目標を狙えるクラブへの移籍を強く希望しており、アトレティコ・マドリードからの契約延長オファーを拒否している。クラブ首脳陣も、本人が望むのであれば移籍を容易にすると伝えており、退団は既定路線とみられている。
FCバルセロナが獲得を狙って最大1億ユーロを支払う準備があるものの、アトレティコ側はこの金額を不十分とみなしている。両クラブの関係が現在最良ではないことに加え、フリアン自身が先週バルセロナを揶揄するツイートをしたことで、バルサへの移籍はさらに複雑な状況に陥っている。バルセロナ側はオークション戦に巻き込まれるつもりはなく、1億ユーロのオファーを維持したまま、選手が直接監督に直訴するか公の場で発言するなど、明確な退団の意思を示すのを待っている状態だ。
そんな中、ドイツのSky Sportsのパトリック・ベルガー記者の情報として、レアル・マドリードがフロレンティーノ・ペレス会長の目玉補強として、フリアン・アルバレスに対して1億5000万ユーロの巨額オファーを準備しているというニュースが駆け巡った。アトレティコはフリアンの契約解除金として5億ユーロをタテにしているものの、1億5000万ユーロ前後のオファーが届けば放出交渉に応じる構えだ。しかし、永遠の宿敵であるレアル・マドリードにエースを売却することは、オーナー陣にとってもファンにとっても非常に受け入れがたいシナリオであり、クラブはPSGやアーセナルといった他国のクラブへの売却を望んでいる。
この噂に対し、アトレティコのファンの間では大きな議論が巻き起こっている。『宿敵の鹿ども(レアル・マドリードのファンの蔑称)には水一滴すらやるな』と猛反発するサポーターがいる一方で、『バルサに売るくらいなら白いユニフォームを着るのを見る方がマシだ』『1億5000万ユーロなら良い取引だ』と容認する声もあり、意見は真っ二つに割れている。
騒動が過熱する中、フリアンの代理人を務めるフェルナンド・イダルゴは事態の火消しに走り、『フリアンがレアル・マドリードの”銀河系”の補強になる? その件に関して我々には何の情報もないし、誰も我々に接触してきていない』と断言し、レアル・マドリードとの交渉を完全に否定した。
アトレティコのレジェンドであるキコ・ナルバエスは、この件に関して『アトレティコ・マドリードのスタンスとしては、超大型オファーでなければならない。マンチェスター・シティの控え選手に9500万ユーロを提示するというリスクを取って成功したのだから。彼を売却することはアトレティコにとって一歩後退になる。なぜなら彼はプロジェクト構築の柱だからだ。もし本人が去りたがっているなら交渉しなければならないが、1億5000万ユーロからスタートすべきだ。それは良いオファーだからね。私なら、ラ・リーガにいないチームに彼を売却するだろう』と持論を展開し、さらに『その後、アトレティコに来たがるストライカーを新たに見つけなければならない』と指摘している。
また、元アトレティコのディエゴ・フォルランも『もし彼が去らなければならない、去りたいと望むのなら、それは大金であるべきだ。確実にそうなるだろう』と述べ、クラブと選手双方が得をする状況になるべきだと主張。『いつも言っているように、ウルグアイ代表、スペイン、マドリード、バルセロナ、そして組織はどんな選手や個人よりも上にある』『過去にもアトレティコ・マドリードの歴史に名を刻む偉大なストライカーたちがやって来ており、クラブは成長し続けている』とクラブの偉大さを強調した。さらに『プロのサッカー選手の立場はとてもよく擁護する。自分自身も経験してきたからだ。ファンにとって、選手が去りたいと思うことが裏切りに映るかもしれないことは理解している。両方にいい顔をしたいわけではなく、クラブの立場も、選手の立場も完全に理解している』と選手とファンの心理を代弁した。
現在フリアン・アルバレスはアルゼンチン代表としてW杯に完全に集中しており、将来についての最終的な決断は大会終了後に下される見込みだ。 (via MARCA) (via SPORT) (via ElDesmarque)
グリーズマン退団と攻撃陣の完全リニューアル計画
アントワーヌ・グリーズマンがフリーでMLS(メジャーリーグサッカー)へ移籍することが決定し、クラブに移籍金は一切残らないことになった。グリーズマン、フリアン・アルバレス、そしてアレクサンデル・セルロートの退団が重なり、ディエゴ・シメオネ監督のチームは前線の全面的な再建を余儀なくされている。
マテウ・アレマニーは、限られた予算の中でトップレベルのフォワードを最低3人獲得しなければならないという非常に困難なタスクを抱えている。セルロートとフリアンの売却が実現すれば、最大で1億7500万ユーロの資金を得る計算になるが、レアル・マドリードやバルセロナのような強大な資金力を持たないアトレティコにとって、給与面でのバランスを含めて慎重な立ち回りが求められる。
クラブは最低でもシーズン20ゴールを保証する純粋な「9番」を探し出さなければならない。今季控えの役割で20ゴールを挙げたセルロートの穴を埋めるため、ドゥシャン・ブラホビッチやビクター・オシムヘンの名前が候補として挙がっているが、彼らはフリアン・アルバレスよりもセルロートの代役に適したプロフィールだと評価されている。そして最も困難なのがグリーズマンの代役探しであり、フリアンも去るとなれば、新たなプロジェクトの絶対的な核となるスター選手との契約が不可欠となる。
また、スポーツ部門は攻撃陣だけでなく、左サイドバック、センターバック、そして中盤の若返りを図るミッドフィルダーの補強も並行して進めている。チャンピオンズリーグの決勝に肉薄しながらも国内リーグのタイトル争いに絡めなかったチームは、半ば強制的な形で小規模な再建を断行しなければならない状況にある。(via ElDesmarque)
アレクサンデル・セルロート、別れのメッセージとユベントス移籍
アレクサンデル・セルロートのユベントス移籍が秒読み段階に入っている。現在、ノルウェー代表としてW杯に向けた合宿に参加中のセルロートだが、自身のInstagramに過去2シーズンのアトレティコでのベストゴール集の動画を投稿し、『ここ2シーズンの私のお気に入りのいくつか。ところで、ワールドカップに完全に集中する前に、いくつかエキサイティングなニュースがあります。だから、今後の情報に注目していてください!』というメッセージを添えた。この投稿は、アトレティコ・マドリードへの事実上の別れの挨拶として受け取られている。
セルロートはすでにユベントスと個人合意に達しており、数日中にイタリアへ移籍する可能性が高い。ただし、アトレティコ・マドリードとユベントスの間でのクラブ間合意はまだ成立しておらず、アトレティコ側は約2500万ユーロの移籍金を要求して交渉を続けている。
2024年の夏にビジャレアルから3200万ユーロで加入して以来、公式戦107試合に出場し44ゴールを記録してきた30歳のストライカーは、2028年までの契約を残しながらも、今夏でクラブを去ることが確実視されている。(via ElDesmarque)
移籍市場のメインターゲット:マルク・ククレジャとベルナルド・シウバ
今後数ヶ月で激しい移籍市場を迎えることを目指しているアトレティコ・マドリードだが、数多くの名前が浮上する中で、主要な補強ターゲットはチェルシーのマルク・ククレジャとマンチェスター・シティのベルナルド・シウバの2人に絞られている。
特に左サイドバックの強化は急務であり、ククレジャがメインターゲットとしてリストアップされている。一方、ベルナルド・シウバの獲得に向けても大きく前進している。アトレティコは同選手に対し、多額の契約金と絶対的なスタメンを約束する3年契約という非常に魅力的なオファーを提示して交渉を進めている。
ベルナルド・シウバはFCバルセロナへの移籍にも関心を示しており、バルサ側も獲得に動いていたが、選手本人がヨーロッパの各クラブからの金銭的に好条件なオファーを比較検討し、最終的な決断を7月のW杯終了後まで先延ばしにする姿勢を見せた。このため、バルセロナ側は彼を獲得する熱を冷ましつつあり、現在ではバルセロナよりもアトレティコ・マドリードへの移籍の方がより現実的で近い状況にあると分析されている。(via SPORT) (via Esport3) (via MARCA)
アルゼンチン代表W杯メンバーにアトレティコから6名が選出
W杯連覇を目指すアルゼンチン代表のリオネル・スカローニ監督が発表した登録メンバー26名の中に、アトレティコ・マドリードから最多となる6名の選手が選出された。
選ばれたのは、GKのフアン・ムッソ、DFのナウエル・モリーナ、MFのティアゴ・アルマダ、ジュリアーノ・シメオネ、ニコラス・ゴンサレス、そしてFWのフリアン・アルバレスである。王者防衛に向けたスカローニ監督の基本フォーメーションにおいて、アトレティコの選手たちが重要な役割を担うことになる。(via Estadio Deportivo)
下部組織の逸材アルナウ・オルティスに国内外からオファー殺到
アトレティコ・マドリードのBチーム(アトレティコ・マドリレーニョ)で今季23ゴール6アシストという驚異的な記録を残した24歳の左ウインガー、アルナウ・オルティスの去就に大きな注目が集まっている。
彼の活躍は多くのクラブの目を引き、RCDエスパニョール、ラシン・サンタンデール、ジローナ、マジョルカといった国内の1部および2部クラブに加え、イタリアの複数クラブからもオファーが殺到している。
オルティスはアトレティコと2028年6月までの契約を結んでおり、クラブが交渉の主導権を完全に握っている。しかし、年齢的にU-23枠の適用外であるため、クラブ内で彼の今後の扱いについて議論が交わされている。昨年の9月1日に移籍金を支払って獲得した選手であるため、クラブは彼を安売りするつもりは全くない。ディエゴ・パブロ・シメオネ監督からトップチームのプレシーズン合宿への招集がかかるのを待つ一方で、国内トップリーグでの経験を積ませるためのレンタル移籍という選択肢も現実味を帯びている。(via ElDesmarque)
W杯の影響によるLaLiga第1節の試合延期可能性
LaLigaとスペインサッカー選手協会(AFE)の間の調停により、2026-27シーズンのLaLiga開幕日が8月15日および16日の週末になることが正式に決定した。しかし、今夏開催されるW杯の影響で、アトレティコ・マドリードの開幕戦のスケジュールが変更される可能性が高まっている。
W杯の準決勝および決勝まで進出した選手を多く抱えるクラブに対しては、選手の健康保護の観点から3週間の連続した休暇と十分なプレシーズン期間を与えることが推奨されている。アトレティコ・マドリードは該当するクラブの一つ(他にはレアル・マドリードやバルセロナなど)に指定されており、対象選手が多い場合、第1節の試合は当初の週末から8月25日(火)、26日(水)、27日(木)の平日に延期されるか、クラブの要請があれば8月18日から20日の間に後ろ倒しで組み込まれる対応が取られる予定だ。(via ElDesmarque) (via Estadio Deportivo)
アトレティコ・マドリレーニョ、昇格プレーオフで敗退
LaLiga Hypermotion(2部)への昇格を目指していたアトレティコ・マドリードの下部組織、アトレティコ・マドリレーニョは、昇格プレーオフのラウンドでポンフェラディーナに敗れ、惜しくも昇格の夢を絶たれた。(via Estadio Deportivo)
クラブ運営:マドリード州から「Madrid Excelente」品質保証マークを受賞
アトレティコ・マドリードは、マドリード州におけるリーダーシップ、持続可能性、そして経済的・社会的な好影響が評価され、同州から「Madrid Excelente」品質保証マークを授与された。
エンリケ・セレソ会長は、マドリード州のロシオ・アルベルト経済・財務・雇用担当顧問からこの名誉ある賞を直接受け取り、次のようにスピーチを行った。
『Madrid Excelenteのマークは単なる表彰以上のものであり、質、革新、透明性、そして社会へのコミットメントに基づいたマドリード州の経営基準モデルです。アトレティコ・マドリードでは、持続可能性と卓越性は不可分の概念であると理解しています。結果だけでなく、私たちが環境に与えるインパクトを考慮した基準を経営に統合しなければ、リーダーを目指すことはできません。私たちの責任はスポーツの領域をはるかに超えていると確信して引き受けています』と、クラブの社会的な責任と今後の展望について語った。(via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
本日のアトレティコ・マドリードは、フリアン・アルバレスの去就やセルロートの退団示唆、グリーズマンの移籍による攻撃陣の完全再建という、激動の移籍市場に関するニュースが中心となりました。ククレジャやベルナルド・シウバの獲得への動きも加速しており、新シーズンに向けたマテウ・アレマニーの手腕が問われます。また、W杯に臨むアルゼンチン代表にクラブから6名が選出されるという誇らしい話題や、クラブ運営面での名誉ある受賞など、ピッチ内外で動きの多い一日でした。