AD セウタ FC
セウタのアルフォンソ・ムルーベで行われた第7節で、ADセウタFCがレアル・ソシエダB(サンセ)を3-1で下し、今季開幕から7試合目にして待望の今季初勝利を挙げた。街全体が過酷な社会情勢に直面する中、土壇場での逆転劇によりチームとファンは歓喜に包まれた。
試合は前半からセウタがペースを握り、アレックス・カマッチョらが相手ゴールを脅かした。前半33分に相手選手が退場して有利な状況に立ったセウタだったが、後半開始直後の後半3分に先制を許す苦しい展開となった。しかし後半6分、セウタはコーナーキックからカルロス・エルナンデスが頭で合わせてゴールネットを揺らした。
この場面でスタジアムの混乱を招いたのが、半自動オフサイド技術(SAOT)のシステム障害だった。審判団がVARチェックを実施した際、エリア内に多数の選手が密集したことでSAOTのスケルトン設定に不具合が生じ、自動でオフサイドラインを引けない事態が発生した。これにより手動バックアップシステムでのライン引き直しが行われ、チェックに約5分間もの中断を余儀なくされた。最終的に位置的オフサイドが認められゴールは取り消されたものの、技術的トラブルが浮き彫りとなった。
それでもセウタの猛攻は止まらず、後半21分に相手が2人目の退場者を出すと完全に試合を支配した。後半22分、アルナ・コネのクロスからカルロス・エルナンデスが再びヘディングで叩き込み、今度は認められて1-1の同点に追いついた。さらに後半36分、カルロス・エルナンデスがまたしてもアルナ・コネからのクロスを遠いサイドで合わせて圧巻のヘディング2打目を決め、2-1と逆転に成功した。アディショナルタイム99分には、途中出場のホルディ・エスコバルがカウンターからダメ押しとなる3点目を奪い、3-1で勝利を決定づけた。
試合後、セウタのホセ・フアン・ロメロ監督は街の混乱や市民の忍耐強さに触れるとともに、9月30日にセウタで開催予定だったU-20スペイン代表対メキシコ代表の国際親善試合が治安面を理由に中止されたことに対して怒りを露わにした。ロメロ監督は『セウタがハイペルモーションの公式戦を問題なく開催できているのに、U-20代表の試合は危険だからと中止になるのは何のギャグだ。「主観的な不安全さ」などと発言した大臣らをここに連れてきて街を歩かせてやりたい。ここは警察や軍のおかげで世界一安全な街だ』と痛烈に批判した。前節のバジャドリード戦での引分けに続く勝点獲得により、セウタは残留への大きな推進力を手に入れた。(via Estadio Deportivo)