アントニー・ゴードンのバルサ加入の裏側:ハンバーガーと流暢なスペイン語
アントニー・ゴードンのFCバルセロナ加入の公式発表は、ジャーナリストたちにとって忍耐を試される異例の長丁場となった。当初13時30分に予定されていた記者会見は、書類上の不備やニューカッスル側の官僚的な手続きにより大幅に遅延した。報道陣は「1時間かもしれないし、3時間かもしれない」と告げられたまま待ち続けることになり、午後にはジョアン・ラポルタ会長やラファ・ユステ副会長が昼食のために会長の自宅へ向かう姿が目撃されたことで、長引くことが確定的となった。クラブ側は待機する60人近い記者たちを気遣い、飲み物やコーヒー、ハムとコシードのコロッケ、さらにはチーズバーガーを振る舞って場をもたせた。
一方、ゴードン本人は滞在先のホテル「トーレ・メリーナ・グラン・メリア」で家族や代理人とともに静かに待機していた。バルセロナの夜の街に繰り出す誘惑に駆られることもなく、景色の良いホテルのテラスバー「エントレシエロス」にさえ足を運ばず、夕食もホテルのロビーで済ませるという落ち着きぶりだった。
午後9時過ぎにようやく姿を現したゴードンは、流暢なスペイン語を披露して報道陣を驚かせた。『子供の頃からバルサでプレーすると思っていたので、スペイン語を学びました。ニューカッスルにはスペイン語を話す理学療法士がいて、毎日彼と練習していたんです。信じるかどうかは別として、本当にいつかバルサでプレーしたかったんです』と、完璧なスペイン語習得の秘密を明かした。さらに、幼い頃からスペインの沿岸部で家族と夏休みを過ごしていた経験も、語学力向上に一役買っていた。
また、古巣となったニューカッスルも粋な対応を見せた。エースを引き抜かれたにもかかわらず、公式アカウントに感動的な別れのビデオを投稿し、『行って、バルセロナで大活躍してこい、アンソニー・ゴードン』というメッセージを送った。動画内でゴードンは『人生で少し迷っていたとき、このクラブに多くを負いました。帰属意識とアイデンティティを与えてくれ、決してリラックスできない文化が私を成長させてくれました』と感謝の言葉を述べている。(via SPORT, Mundo Deportivo, ElDesmarque, MARCA)
アトレティコのSNSが爆発:バルサへの痛烈な皮肉とネグレイラ事件への言及
フリアン・アルバレスのバルセロナ移籍の噂をめぐり、アトレティコ・マドリードの公式SNSが前代未聞の爆発を見せた。バルサが1億ユーロ規模のオファーを出したというファブリツィオ・ロマーノ氏の報道などに激怒したアトレティコは、公式X(旧Twitter)上でロマーノ氏の決めゼリフ「HERE WE GO!」を真似て、バルサの選手たちへの架空のオファーを次々と投稿した。
まずラミン・ヤマルに対して『バッド・バニーの明日のコンサートチケット4枚、ABCの年間購読、ひまわりの種1袋をオファーしました』と投稿。続いてペドリには『明日のチケットが売り切れたので、日曜のコンサートチケット6枚に提案を改善しました』と続け、ハフィーニャにはエンリケ・セレソ会長の過去の迷言を引用し『トム・フォードとスミスを買い取りオプションなしで1シーズンレンタルで放出します』とジョークを重ねた。さらにデコSDについても『ブラジル市場のスカウトチームに加わるようオファーしたという噂はきっぱりと否定します』と皮肉った。
ボルシア・ドルトムントの公式アカウントまでがこの騒動に便乗し、『何を見逃したんだ?』とVARのジェスチャーのGIFを投稿し、自チームのマスコットであるエマについて『Here we don't go』と投稿して悪乗りに加わった。
しかし、アトレティコの真の狙いはジョークではなく、強烈な批判だった。アトレティコはInstagramで『この嘘を作るのに5分しかかかっていません。バルサに関する情報、特に目にするものは信じないでください』と警告した後、Xで次のような痛烈な声明を発表した。『我々はこのようなことは絶対にしません。しかし、ここ数ヶ月、我々の選手の一人に対する執拗な攻撃、意図的なリーク、フェイクニュース、継続的な無礼、直接対決前の電話などを受けています。もちろん、我々は審判の副会長を雇ったり、選手登録(ダニ・オルモやパウ・ビクトル)のために政治的な便宜を図ってもらうようなことは決して考えません。リスペクトと価値観』
この事態に対し、主将のコケはラ・リーガのイベントで『彼が来てからずっとバルセロナやあちこちに売られていると報じられています。本人が違うと言わない限りはアトレティコでプレーします。私は妻とメノルカ島にいて携帯の電源を切っていました』と不快感を露わにした。一方でCOPEのダニ・セナブレ記者は『アトレティコのすごい泣き言だ。去年のビルバオとニコ・ウィリアムズの時と同じだ。文句があるなら来たいと言っている選手に怒るべきだ』と痛烈に批判している。(via SPORT, Mundo Deportivo, ElDesmarque, MARCA)