スペインの禁煙法とイギリス人パニック
スペイン政府が現在国会での審議を進めている、より厳格な「新たな禁煙法」の anteproyecto(下案)に対し、イギリスのメディアが大々的に報道を開始し、観光客の間でパニックが発生しています。イギリスはスペインにとって年間1900万人以上の観光客を送り出し、230億ユーロ以上の観光消費をもたらす最大の顧客です。
イギリスの新聞「Express」などは、新しい法律によってバルやレストランの屋外テラス席、公共の広場、そしてすべてのビーチでの喫煙・電子タバコ・VAPEの使用が全面禁止され、違反した場合は最大2000ユーロの罰金が科される可能性があると警告。『スペインのビーチでタバコを吸うと高額な罰金が科される!』というセンセーショナルなニュースが拡散され、夏の休暇を控えたイギリス人観光客の間で大きな警戒感が広がっています。(via Mundo Deportivo)
アスファルトを白く塗るCoolSeal計画
スペイン各地で最高気温が45度を超える猛烈な酷暑が続く中、都市のヒートアイランド現象を抑制するための画期的な手法として、アメリカのロサンゼルスで実施されている「CoolSeal(クールシール)プロジェクト」が科学メディアなどで議論を呼んでいます。このプロジェクトは、アスファルトの表面に白い特殊なコーティング塗装を施すことで、太陽光を反射させて路面温度を5度近く低下させる試みです。
しかし、この白い塗装には多額のコストがかかり、都市全体の道路を塗装するためには約13億ドルという天文学的な予算が必要になります。さらに、狭い路地では太陽光が届かないため効果が薄く、反射した熱が周囲の建物に吸収されてエアコンの稼働率が上がってしまうという perjudicial(有害な)副作用も指摘されています。実際にフランスのリヨンでも同様のテストが行われましたが、コストの高さから最終的に中止され、代わりに『木を植えたほうがはるかに安くて効果的だ』という結論に達したエピソードが紹介されています。(via MARCA)
滞納者への共同プール立ち入り禁止お仕置き
スペイン各地の大型の共同住宅やマンション(Urbanización)の管理組合において、毎月の管理費や修繕積立金を滞納している住民に対し、夏の時期に「共同プールの立ち入り・使用を禁止する」という合法的かつ極めて実用的な『お仕置き』措置が大きな効果を上げています。
管理組合連合の María Dolores García Bernal によれば、この措置は『滞納額を回収するための最も成功している手段』であり、普段は管理費の支払いを無視している滞納者も、夏の厳しい暑さの中で自分や子供たちがプールに入れないことを知ると、こぞって滞納分の全額を支払いに来ると明かしました。プールの出入り口には電子ロックキーを導入したり、プールの監視員に毎週最新の滞納者リストを渡して厳格に立ち入りを規制するなどのプロの手法が取られています。(via MARCA)
【本日の総括】
今週のスペインフットボール周辺および社会のピッチ外の話題は、メガスターたちの肖像権や新スポンサーを巡る巨額の交渉、さらに家族や子供たちにまつわる感動的なピッチ外の裏話など、多岐にわたるトピックに満ちていました。スタジアム周辺のウルトラスの暴力事件や、バレンシアのガヤによる危険なタックルといった不穏な事件の一方で、猛暑対策の白い道路塗装やスパム電話の「400」義務化といった、市民生活に直結する非常に興味深い社会ニュースも大きな関心を集めた一日となりました。