レアル・ソシエダ戦はドロー決着

最終節のレアル・ソシエダ戦は、RCDEスタジアムに28,012人の観客を集めて行われ、1-1の引き分けで終了しました。前節エル・サダルでのオサスナ戦の勝利(1-2)で1部残留を確定させていたエスパニョールは、カンファレンスリーグ出場というヨーロッパ進出の奇跡的な可能性を残してこの試合に臨みました。しかし、エスパニョール自身の勝利に加え、他会場の結果(ヘタフェ、バレンシア、ラージョの勝利とアスレティックの敗北)という複雑な条件が必要だったため、目標は達成されませんでした。最終的にエスパニョールは勝ち点46でレアル・ソシエダと並び、11位で今シーズンを終えました。(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / SPORT)

若手のデビューと試合のハイライト

マノロ・ゴンサレス監督は前節からスタメンを7人変更し、トップチームでの出場がなかったGKアンヘル・フォルトゥーニョを先発に抜擢する実力主義を見せました。試合は前半14分、ロベルト・フェルナンデスが相手GKとの1対1でループシュートを狙うも阻まれます。その後フォルトゥーニョもオスカルソンのシュートを防ぐ好セーブを見せましたが、28分にセルヒオ・ゴメスのクロスからオスカルソンに先制点を許しました。

後半開始からドランとペレ・ミジャを投入。54分にはジョフレのクロスからドランがネットを揺らし、ピッチを滑って喜んだものの、VARの介入により直前のセルヒオ・ゴメスに対するファウルが取られ、幻のゴールとなりました。しかし65分、ペレ・ミジャのパスを受けたロベルト・フェルナンデスがついに同点ゴールを記録します。

終盤の70分過ぎには、身長164cmの21歳、リュック・カステイもトップチームデビューを果たしました。86分にはGKフォルトゥーニョがスチッチのシュートを防ぐ決定的なセーブを見せ、スタジアムから大きな拍手を浴びました。また、ルベン・サンチェスがゴールライン上でシュートをクリアする決定的な守備も見せています。(via Estadio Deportivo / Mundo Deportivo / ElDesmarque)

カルロス・ロメロへの感動的な別れ

ビジャレアルからレンタル移籍で加入していたカルロス・ロメロにとって、この試合がエスパニョールでのラストマッチとなりました。彼はこの日も素晴らしいパフォーマンスを見せ、最初のチャンスを演出しました。勝利を目指す展開だったため、交代によるスタンディングオベーションを受ける機会はありませんでしたが、試合終了後、スタジアム全体から「ロメロ、ロメロ、ロメロ」というチャントと盛大な拍手が送られました。彼は今季の前半戦においてラ・リーガ最高の左サイドバックの一人として活躍し、後半戦はチームとともに調子を落としたものの、ディフェンダーでありながら6ゴール3アシストという見事な記録を残しました。(via SPORT / ElDesmarque)

マノロ・ゴンサレス監督、ファンとスタンドで熱唱

試合終了後、残留という目標を達成したマノロ・ゴンサレス監督は、喜びを爆発させてファンが陣取る「カニト・スタンド」のステージに登り、サポーターたちと直接喜びを分かち合いました。ファンからは「マノロはラ・クルバの仲間」「マノロ、残って」という熱烈なチャントが送られました。さらに「踊らないやつはアスルグラナ(バルセロナのチームカラー)」というチャントが始まると、監督自らがそれに合わせて踊り出し、ゴールエリアからその様子を見ていた選手たちも思わず笑顔を見せました。後にカルロス・ロメロもスタンドに上がり、ファンからの称賛を浴びています。(via SPORT / Mundo Deportivo)

マノロ・ゴンサレス監督の去就とクラブの動き

18試合連続未勝利というどん底の時期もありましたが、新体制のモンチとアラン・ペイスはマノロ・ゴンサレス監督を最後まで信頼し続けました。結果的にアスレティック・クラブ戦とオサスナ戦での連勝により、3節を残して残留を達成。この残留により、監督の契約は自動的に2027年まで延長されました。スタンドのファンが来季の監督として彼を熱望していることは明白ですが、最終的な決定権はモンチとアラン・ペイスらスポーツディレクター陣の手に委ねられています。監督自身は団結の象徴であり続ける意志を明確にしています。(via SPORT / Mundo Deportivo)

監督コメント「エスパニョールは眠れる巨人」

試合後の記者会見やファンへ向けたスピーチで、マノロ・ゴンサレス監督は熱のこもった言葉を語りました。

自身の去就とファンへの感謝について:

『人々が望む限り、私はここにずっといたい。クラブに問題を起こすつもりはないし、クラブはマノロ・ゴンサレスよりも上にある存在だ。私は団結の場でありたい。私には契約があり、クラブがすべての人のために最適だと判断したことに従う。明日か明後日には話し合いを持ち、エスパニョールにとって最善の道を探るが、私は残りたい。』

『シーズン中のすべてのサポートに感謝します。あなたたちなしでは不可能でした。そして何より、エスパニョールを1部に残留させるために命を懸けてくれたチームに心から感謝します。』

スタンドに上がった理由について:

『我々はベンチ側にいて、ファンのことを忘れがちになってしまう。だが、彼らは一年中そこにいてくれたのだから、ファンと共にいるのは何も難しいことではないし、心の底からそうしたいからやっているんだ。人々も喜んでくれたし、我々も人々に恩返しをしなければならない。』

今シーズンの評価と学びについて:

『通常の軌道なら8点をつけられる。だが、後半戦がシーズンの大部分を汚してしまった。前半戦で勝ち点34を取れる内容でもなかったし、後半戦であんなことが起こる内容でもなかった。チームのシーズンには大きな価値があるが、同じ過ちを繰り返さないようにしなければならない。』

『困難は常に存在し、進み続けなければならないということを学んだ。デ・ルーカスと話していて、彼のようなキャリアのある選手に、我々が経験したことを乗り越えたのは素晴らしいと言われ、感謝している。今年ほどサッカーのことで苦しんだことはない。唯一学ばなければならないのは、もし今年のような前半戦を再び送れたとしても、油断せずにこの方向に進み続けることだ。何が起こり得るかを考え、少し先を見据えなければ、結局問題を抱えることになる。』

クラブの未来と改善点について:

『良いものになると考えたい。一歩前進して改善しなければならない。チームが1部に留まり、同じ方向に前進し続けるように。チームが全員の望むような振る舞いをするように。』

『仕事のレベルなど、すべての面で改善しなければならない。サッカーは毎日変わるし、これは育成の問題でもある。私はセグンダBで始めた頃と同じではない。我々が従うべき進化の問題であり、クラブは後押しし、我々は毎日改善するための措置を講じなければならない。遠征の仕方まで改善し、より良いクラブにならなければならない。』

ジローナとマジョルカの降格について:

『とんでもないことだ。他のリーグとは勝ち点の基準が全く違う。だからこそ、まず毎年残留することが第一だと言っている。そこから他のことを見る。一歩前進し、毎年こんな状況にならないように改善しなければならない。』

そして最後にクラブのポテンシャルについて、力強くこう言い放ちました:

『エスパニョールは眠れる巨人だ。いい加減に目を覚まさせようじゃないか。そしてそれは、要求し続けることによってのみ目を覚ますんだ。』(via SPORT / Mundo Deportivo)

スタンドのファン、ジローナの2部降格に歓喜

自分たちの試合結果よりも、スタンドのファンを大いに喜ばせたのは他会場の出来事でした。エスパニョールがビハインドを背負っている時間帯にもかかわらず、エルチェがジローナに対してゴールを決めると、スタンドは大きな歓声に包まれました。ファンは「セグンダへ、オエ」「来年はジローナ対サバデル(サバデルの昇格とジローナの降格を皮肉ったもの)」といったチャントを大合唱しました。この背景には、1年余り前にエスパニョールがモンティリビでジローナに1-4で敗れ、降格圏に沈んだ際に、ジローナファンから降格を願うチャントを浴びせられた過去の遺恨がありました。(via SPORT)

ヤンヘル・エレーラへの激しいブーイング

かつてエスパニョールでプレーし、その後ジローナでもプレーした経歴を持つレアル・ソシエダのヤンヘル・エレーラは、この試合でホームファンの怒りの的となりました。ボールを持つたびに激しいブーイングを浴び、前半23分にはイエローカードを提示されています。(via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)

【本日の総括】

エスパニョールは最終節をドローで終え、11位でフィニッシュ。欧州進出こそ逃したものの、マノロ・ゴンサレス監督とファンの強い絆が証明される感動的な1日となりました。カルロス・ロメロの素晴らしい功績にも感謝の拍手が送られ、クラブは来季へ向けた新たなステップを踏み出します。