CEサバデル

サバデルは、2年連続の奇跡的な昇格を果たし、セグンダ(LaLiga Hypermotion)へ華々しい凱旋を飾った。

SDのルーカス・ビアレ(Lucas Viale)は、プレシーズンや開幕戦での凄まじいパフォーマンスを受け、

『他チームから違約金を全額支払われて主力を強奪される「クラウスラッソ(clausulazo)」の恐怖に怯えていたが、誰一人失わずに無事に移籍市場が閉じたことで、本当に安心している』と、張り詰めていた胸の内を吐露した。

今夏のサバデルの編成チームは、227本の個別選手レポート、67回の直接面談、55回の交渉を重ね、16名の新戦力を迎え入れるという、徹底したスカウティングを遂行。現在も1枠の空きがあり、さらなる補強(クオリティジャンプ)に向けた「3つの異なるシナリオ」を水面下で検証中である。

ビアレSDは、レンタルを2名に留めて完全移籍(14名)での選手確保を優先し、カンテラから這い上がってトップ昇格と2029年までの契約を結んだ20歳のユシフ・オウスや、ポーランドから加入した25歳の実力派ウインガー、エンジェル・バエナといった若きタレントたちとの長期契約を次々と結び、クラブの持続可能でブレないプロジェクトに強い自信を示している。

(via SPORT)

レアル・サラゴサ

創設100周年を6年後に控えながら、3部リーグ(Primera RFEF)に降格するという「クラブ史上最悪の暗黒期」を迎えているサラゴサは、一刻も早くプロサッカー界(セグンダ)への復帰を果たすため、今夏は白紙状態からの狂気的な大再建に打って出た。

SDラロ・アランテギが主導した移籍市場では、33名の放出、15人以上の獲得(合計50の動き)という、狂気とすら言える大刷新を実行。

アンデル・エレーラが15年ぶりに我が家に奇跡の復帰を果たし、大きな感動を呼んだ一方、地元ファンに最も愛された生え抜きのMFフランチョ・セラーノの退団(ヘタフェへの移籍)という、痛みを伴う別れもあった。

しかし、プレシーズン中に新たな国際投資プラットフォーム「A.GAIN」(ベンチャーキャピタル)がクラブの筆頭株主に参入したことで、潮目が一変した。A.GAINは「緊縮(austeridad)」と「経済的な持続可能性(sostenibilidad)」を掲げ、すでに合意に達していたディエゴ・ゴンサレスやルベン・イランソの獲得計画を一時的に凍結させたり遅らせたりするなど、スポーツ部門の計画に容赦なく介入。そのため、サラゴサは本来獲得できたはずの補強をすべて実行できたわけではなく、「新オーナーが許可した範囲内」での補強に留まり、一部のバックアップポジションを欠いたまま、マルコ・サンガリの獲得で市場をクローズするという、計画の歪みが生じた。

イバイ・ゴメス新監督は、新オーナーの緊縮方針に対抗するため、カンテラ(パウ・サンス、ルーカス・テレール、ウゴ・ピニージャ、マルコス・クエンカ、ディエゴ・モンソン、イケル・バディージョ、ハイメ・トバハス、ウゴ・バラチーナ、ハビエル・ベルデホなど)をフル活用し、プロリーグ復帰へ挑むが、開幕戦での敗北からスタートしており、厳しい船出となっている。

(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

2026年9月4日現在、LALIGA Hypermotion(スペイン2部リーグ)の勢力図は、今夏の移籍市場の締めくくりを経て、非常に興味深く刺激的な局面へと突入した。

ユーロ王者のスペイン代表主将モラタを電撃獲得し、謙虚さと圧倒的スター性を注入されたCDレガネスが無敗街道(勝ち点7)を走る一方、宮代大聖という強力な日本のピースを得たUDラス・パルマスがそれを迎え撃つ構図は、昇格争いの最大の火種となるだろう。さらに、バルサから至宝ギジェ・フェルナンデスを獲得した降格組RCDマジョルカの野心や、Orlegiグループの資本増資で過去最高の1,340万ユーロの予算を誇り「1:1ルール」の経済的強者となったスポルティング・ヒホンも昇格候補の筆頭として牙を研ぐ。

また、16人補強を断行しながらも、最高給イリッチの30分契約解除など財政管理に走ったオビエドや、330万ユーロを投じて「昇格への本気度」を証明したCDカステリョン、そして他クラブによる強奪の恐怖を乗り越え16人をフリー・完全移籍で獲得してプロジェクトの自立を証明したCEサバデルの躍進も見逃せない。その一方で、3部に降格しプロサッカー(2部)復帰を目指すレアル・サラゴサが、50の動きに及ぶ狂気の大刷新を行いながらも、新オーナーの緊縮方針に振り回され、カンテラに活路を見出す姿は、セグンダ復帰がいかに過酷な戦いであるかを物語っている。超緊縮財政と巨額投資、そしてスター選手の謙虚な魂が織り成す今季のセグンダは、近年稀に見る大混戦が約束されている。