カンテラ売却ラッシュで稼ぎ出すマドリーとハコボ・オルテガの歴史的移籍

💰 今夏のマドリーはカンテラ(下部組織ラ・ファブリカ)を非常に有益な資金源として活用しており、売却益は1億9000万ユーロに迫り、ニコ・パスやマリオ・ヒラ、フラン・ガルシアなどの売却も含めると総額は2億ユーロを突破しています。その中でも最も驚異的かつ歴史的な取引が、20歳のFWハコボ・オルテガのストラスブールへの移籍です。ストラスブールは彼の保有権の70%を獲得するために1000万ユーロを支払うことで合意が間近に迫っています。オルテガはトップチームで1分も公式戦に出場しておらず、プロリーグでの経験も皆無であるため、プロデビュー前に1000万ユーロで売却されるというのはカンテラ史上最高額の歴史的売却劇となります。マドリーは将来のコントロールを失わないために、30%の共同保有権を保持する賢明な取引を選択しました。

🇫🇷 オルテガは昨シーズン、セグンダ・フェデラシオン(4部リーグ)のレアル・マドリードCでプレーし、29試合で8ゴールを記録してチームの3部降格を食い止めました。そして何より、UEFAユースリーグの決勝ブルージュ戦でゴールを決め、クラブ史上2度目のユースリーグ制覇に大きく貢献しました。その活躍が認められてカスティージャへと昇格し、わずか10試合で6ゴールを挙げる大活躍を見せました。昇格プレーオフではサバデルに敗れてセグンダ昇格は逃したものの、そのセンセーショナルな成長ぶりがフランスのストラスブールの目に留まり、この歴史的な売却へと繋がりました。(via SPORT)

唯一トップチーム帯同を勝ち取った18歳チアゴ・ピタルチの現状と期待

🌟 過酷なカンテラーノ売却ラッシュの中で、唯一マドリーに残りトップチームの戦力としてモウリーニョ監督の「お墨付き」を得たのが、18歳の天才MFチアゴ・ピタルチです。昨シーズンは背番号45を着用し、トップチームで公式戦16試合に出場。リーガで10試合(596分、スタメン8試合、2アシスト)、チャンピオンズリーグで6試合(218分、スタメン3試合)に出場しました。特にCLのマンチェスター・シティ戦でのパフォーマンスが彼の評価を決定づけました。アウェーのシティ戦でアルベロアにスタメンとして抜擢され、34本中32本のパスを成功させ成功率94%を記録、エリア内での痛恨のロストでクルトワに救われる場面もありましたが、18歳220日というスペイン人史上最年生でのCL決勝トーナメント先発出場というラウルの記録を塗り替える金字塔を打ち立てました。

🇪🇸 今夏はアルベロア率いるフルハムへの移籍の噂もあり、すでにフルハムはゴンサロやパラシオスを獲得していましたが、モウリーニョはピタルチを手元に残すことを決断しました。背番号はカンテラ登録のまま27となりましたが、実質的にはファーストチームのダイナミクスに組み込まれており、練習もトップチームと共に行っています。プレシーズン初日に膝の外側側副靭帯を負傷し、現在もリハビリを続けているため、モウリーニョ監督はまだ彼をピッチ上で直接評価できていませんが、回復次第中盤の強力な選択肢として起用する考えです。(via SPORT)

巨大GKイリア・ボロシンの戦争を乗り越えた奇跡のキャリアとトップ帯同

🇺🇦 日曜日のシャルケ04戦に向けたマドリーの遠征メンバーに第3GKとして招集されたのが、2007年ウクライナのサマール生まれのイリア・ボロシンです。身長2.02メートルという圧倒的な体躯を持つこの19歳の若き守護神のキャリアは、サッカー以上の困難に満ちていました。2022年春、激しい戦火にさらされていたドニプロから、最愛の母親と離れてスペインへの避難を余儀なくされました。スペイン語も分からないままアリカンテのノベルダという町に身を寄せ、現地のサッカークラブで頭角を現すと、その並外れたサイズがスカウトの目に留まりラージョ・マハダオンダに引き抜かれました。その後すぐにマドリーがその才能を逃さず獲得し、Valdebebasで急成長を遂げました。

🏆 ボロシンのキャリアの最初の頂点は今年4月、スイスのローザンヌで開催されたUEFAユースリーグ決勝で、Álvaro López 率いるジュニアAの一員として見事にヨーロッパ王者に輝いた瞬間でした。ウクライナからの戦火を逃れ、すべてを失った少年が白いユニフォームを着てヨーロッパの頂点に立ったのです。シャルケ戦への遠征メンバー選出は彼にとって偉大な一歩であり、同じウクライナ出身でマドリーのゴールを守るルニンが歩んだ道を強く彷彿とさせます。困難を乗り越えてトップチームの舞台にたどり着いた彼にとって、この招集はフットボール以上の大きな意味を持っています。(via MARCA)