試合結果・ハイライト
ラ・リーガ最終節、エスタディオ・デ・ラ・セラミカに18,682人の観客を集めて行われた一戦は、ビジャレアルがアトレティコ・マドリードを5-1で粉砕しました。
前半29分、ニコラ・ペペが相手GKムッソに倒されて得たPKをダニ・パレホが沈めて先制します。続く33分には左サイドを突破したアルフォンソ・ペドラサのクロスから、相手のクリアミスを拾ったアジョセ・ペレスが追加点を奪いました。
攻撃の手を緩めないチームは40分、カウンターからアジョセ・ペレスのパスを受けたギオルギ・ミカウタゼが相手DFのラングレをかわして3点目を記録します。前半終了間際の43分にコーナーキックから1点を返されましたが、45分にはニコラ・ペペのパスからパプ・ゲイェがペナルティエリア手前から左足で美しいミドルシュートを右上隅に突き刺しました。
さらに後半開始後の54分、再びニコラ・ペペの鮮やかなアシストから抜け出したアジョセ・ペレスが、アウトサイドで美しいカーブをかけたシュートを沈めてこの日2点目をマークし、ゴールラッシュを締めくくりました。(via Mundo Deportivo)
順位確定と経済的効果
この大勝により、ビジャレアルはラ・リーガの3位を確定させました。クラブの歴史上初めて、2年連続でのチャンピオンズリーグ出場権獲得という歴史的な偉業を成し遂げています。
また、3位でフィニッシュしたことによる経済的な恩恵も非常に大きなものです。TV放映権料の順位ボーナス分配において、4位の11%ではなく3位の13%となったことで、クラブには約4200万ユーロがもたらされます。これは4位のアトレティコ・マドリードと比較して約600万ユーロも多い金額であり、クラブの財政にとって非常に重要な追加収入となりました。(via ElDesmarque)
功労者たちの感動的な別れ
この試合は、2020-21シーズンのヨーロッパリーグ優勝の立役者でありクラブの歴史に名を刻んだダニ・パレホ、アルフォンソ・ペドラサ、そしてマルセリーノ・ガルシア・トラル監督にとってのラストマッチとなりました。
試合前、スタジアムに到着したバスをフェルナンド・ロッチ会長とネゲロレスCEOが出迎え、マルセリーノ監督に最初の賛辞を贈りました。監督は家族が見守る中、クラブの「パセチ・グロク(名声の壁)」に設置された自身の記念タイルをお披露目しています。タイルには、2期合わせて7シーズン指揮を執り、クラブ史上最多となる146勝を挙げた功績が刻まれており、その名は不滅のものとなりました。
試合中、64分にパレホとペドラサがベンチに退く際には、スタジアムに配布された2万本の黄色い小旗が振られ、ファンやチームメイトから万雷の拍手が送られました。試合後には両選手がヨーロッパリーグの優勝トロフィーと家族と共に記念撮影を行っています。
さらに、チャンピオンズリーグのアンセムが鳴り響く中、涙をこらえきれないマルセリーノ監督がスタジアムを一周してファンからの愛情を受け取りました。最後は街の守護聖人の祭りに合わせて花火が打ち上げられ、華やかな祝祭でシーズンが締めくくられました。(via MARCA)
試合前後のコメント集
退団するダニ・パレホは試合後、『素晴らしい6年間だった。クラブの最も成功した時代をここで過ごし、重要な役割を果たせたと思う。すべての人々に感謝したい。このユニフォームを着るたびに全てを捧げてきたし、忘れられない夜や瞬間を持って去るよ』と語りました。2年連続のCL出場については『クラブの歴史上初めてのことであり、クラブは確実に成長している。愛情を持って取り組めば実を結ぶものだ』と喜びを表し、自身の去就については『状態はいいのでプレーは続けたいが、今はゆっくりと考えて急いで決断したくない。妻や家族と話し合って決めるよ』と述べています。
マルセリーノ監督は試合前に『ここでの最後の試合であり、様々な感情が入り混じっている。7シーズンは私の中に深く刻まれている』と語り、記念タイルの設置に対しては『理事会の会長に深く感謝したい』と述べました。また、目標達成後のチームの気の緩みについては『課題を終えた途端、これまでとは違うチームになってしまった。「もう達成した」という雰囲気になるのは理解できるし、ワールドカップを控える代表選手が多いことも影響している』と率直に分析していました。
フェルナンド・ロッチ会長は『2年連続のチャンピオンズリーグ出場は祝うべきことだ。我々はラ・リーガで4、5番目の予算規模でありながら最大のクラブと競い合っている。来年もこれを繰り返せるよう努力する』と語り、マルセリーノ監督について『クラブがセグンダやプリメーラで困難な状況にある時に引き受けてくれ、共に多くの目標を達成できた』と感謝を口にしました。
途中出場したセルジ・カルドナは、『今日は別れの日であり、素晴らしい試合で締めくくりたかった。3位になることは我々にとって良いインセンティブだったし、目標を達成して最高の気分だ』と喜びを語りました。
ハーフタイムには若手のパウ・ナバーロが『望んでいた通りに試合が進んでおり、後半もこのまま続けなければならない』とコメントしていました。
また、対戦相手のアトレティコ・マドリード側からも賛辞が送られており、コケはパレホに対して『ダニはスペインサッカーの歴史的な選手であり、素晴らしいキャリアを築いてきた。きっとこれからも活躍するだろう』と語り、ディエゴ・シメオネ監督は『ビジャレアルは素晴らしいシーズンを過ごした。彼らは見事な試合をした』とチームを称えました。(via SPORT)
スタメン・負傷者情報
この試合の先発メンバーは、GKにアルナウ・テナス、DF陣はモウリーニョ、パウ・ナバーロ、ラファ・マリン、そして退団するペドラサが左サイドバックに入りました。中盤はペペ、パレホ、ゲイェ、モレイロが並び、前線はアジョセとミカウタゼの強力な2トップで臨んでいます。
ベンチには、ルイス・ジュニオール、コスタ、フリーマン、カンブワラ、アルフォン、レナト・ヴェイガ、ブキャナン、オルワセジ、カルドナ、カバネス、マシア、ディアタが名を連ねました。
後半には、退団するペドラサとパレホに代わってアラサンとカルドナがピッチに入り、その後ロガン・コスタやパウ・カバネスも出場しました。
しかし、86分過ぎにミカウタゼが太ももを痛めて倒れ込み、筋肉の負傷が疑われる状態でカルロス・マシアと交代するアクシデントが発生しています。
また、この試合ではサンティ・コメサニャ、ジェラール・モレノ、フアン・フォイスが負傷等の理由で欠場しました。(via AS)
クラブ運営・新監督人事
フェルナンド・ロッチ会長は来季に向けての展望も語っています。『まずは来年もプリメーラにいること。最初に44ポイントを獲得し、その後で訪れるすべてを諦めないことだ』と堅実な目標を掲げました。
さらに、マルセリーノ監督の後任となる新監督人事については、『物事には順序がある。6月の3日か4日頃に公式に発表するつもりだ』と明言しており、新体制への移行がすでに大詰めを迎えていることを示唆しています。(via MARCA)
【本日の総括】
アトレティコ・マドリードに5-1で圧勝し、クラブ史上初の2年連続チャンピオンズリーグ出場と3位を確定させました。パレホ、ペドラサ、マルセリーノ監督との感動的な別れを経て、クラブは6月上旬の新監督発表とともに新たな時代へと歩みを進めます。