UDラス・パルマス

フアン・マヌエル暫定体制の3試合を通じて、クラブ内で最も劇的な立場逆転を果たしたのが19歳のボランチ、アブ・バシンガだ。

昨季のADセウタFCへのレンタルから復帰した今夏、クラブから構想外とみなされ移籍先を探していたものの残留。デ・ラ・バレーラ前監督の下では公式戦出場ゼロ分と完全に不遇の時を過ごしていた。しかしフアン・マヌエル監督は就任初日からバシンガの潜在能力を見抜き、カステリョン戦でなんと本職ではない「左ウイングバック」として電撃起用。続くソシエダB戦では途中出場で流れを変え、国王杯アルカラ戦では本来の「6番(ボランチ)」として先発フル出場を果たし、中盤で抜群の安定感を発揮した。

現在チームはセルヒオ・ルイスやイニャキ・ゴンサレスの負傷欠場、さらにエンゾ・ロイディスの不振により中盤の層が薄くなっていたが、バシンガの台頭により見事な穴埋めに成功した。2年前に1部のセヴィージャFC戦でトップデビューして以来、遠ざかっていた若き才能が突如としてチームのキーマンへと変貌を遂げた。

さらにフアン・マヌエル監督は、今夏島へ復帰しながら出番のなかったGKアドリ・スアレスを国王杯アルカラ戦で公式戦初先発デビューさせ、堅実なセービングを披露させた。また、コンディション不足が懸念されていたオポクも先発抜擢して実戦感覚を取り戻させた。出番を失っていたマヌ・フステルもアルカラ戦でダメ押しゴールを決めるなど、退任する老将は新指揮官アルバート・サンチェスに対し、完璧に整理され活気づいた分厚い戦力を書き遺して去っていった。(via SPORT)