ペナルティ要求と「第3の道」の浮上

交渉の決裂により、セビージャの売却プロセスは新たな局面を迎えている。大株主側は、セルヒオ・ラモスと投資グループが提示した新条件は単なるオファーの変更ではなく、今年初めに交わされた合意に対する重大な契約違反であるとみなしている。そのため、大株主たちは近日中にラモス側に対し、50万ユーロのペナルティ支払いに加え、これまでの交渉に要した費用や専門家への報酬などの全額負担を求める法的手続きを開始する予定だ。

独占交渉期間が5月31日の日曜日に正式に終了した後、クラブの弁護士たちは6月1日の月曜日から、売却プロセスを急ピッチで進めるために他の関心を持つ投資家との接触を再開する。すでに4つの投資グループが改めて関心を示しており、監査法人によるデューデリジェンスも直近で完了しているため、手続きを早めることは可能だとされている。

その中で再び注目を集めているのが、アントニオ・ラッピとフェデ・キンテロが率いる、いわゆる「第3の道」と呼ばれる地元セビージャのグループだ。彼らは以前、3億2000万ユーロ(CVCからの融資などの負債を差し引いた実質的な額)のオファーを提示したが、ホセ・マリア・デル・ニド・ベナベンテら大株主によって「不十分」として却下されていた。しかし、ラモス側の提案が頓挫し、大株主側も売却価格の引き下げを余儀なくされる可能性が高い今、彼らのオファーが再びテーブルに載っている。

さらに、十分な資金力を持つとされる北米の投資ファンドも新たな候補として挙がっている。しかし、一から交渉をやり直せばさらに1ヶ月半から2ヶ月の時間を要するため、ラ・リーガのサラリーキャップ規制をクリアするための増資が夏の移籍市場に間に合わないという深刻な問題が生じる。現在、フリーで獲得したフアン・イグレシアスとアルナ・サンガンテすら選手登録できない状況にあり、クラブは売却プロセスがすでに開始されているという法的根拠を用いて、なんとかラ・リーガから選手登録の猶予を引き出そうと動いている。 (via ElDesmarque)