プレシーズン始動と欧州カップ戦出場への目標設定
バレンシアCFは、木曜日から始まった2026-2027シーズンに向けたメディカルチェック、分析、およびストレステストを土曜日に完了させました。カルロス・コルベラン監督率いる選手たちは、数日間に分けて医療センターとパテルナのシウダ・デポルティーバ(練習場)を訪れており、月曜日からの本格的なフィールドワーク開始に備えています。クラブ周辺では今季の目標をヨーロッパの大会出場権争いに据えるべきかどうかが大きな話題となっており、ペペルが目標として設定すると発言したのを皮切りに、ホセ・ルイス・ガヤ、ルイス・リオハ、ウーゴ・ドゥロも同調しています。また、新加入のジャスティン・デ・ハースも入団会見でこの件について直接質問を受けています。(via ElDesmarque)
新加入ジャスティン・デ・ハース、2030年までの契約で合意
オランダ人DFジャスティン・デ・ハース(26歳)がポルトガルのFCファマリカンから完全移籍で加入し、2030年までの契約を結びました。ザーンダム出身の彼は、2023年にファマリカンに加入して以来、守備の要としてチームに定着していました。194cmの長身を活かした圧倒的なフィジカルに加え、後方からのビルドアップ能力と守備の効率性が高く評価されています。今シーズンはスタメンとして33試合に出場し、6ゴールを記録する活躍を見せていました。(via SPORT)
ギド・ロドリゲスと2028年までの契約で合意
クラブは、アルゼンチン人MFギド・ロドリゲスとの契約合意を取り付けました。昨シーズンの後半戦からバレンシアでプレーしていた彼は、コルベラン監督の下で17試合に出場して4ゴールを挙げるなど、チームに個性とバランス、そして安定感をもたらす重要なピースとして活躍しました。新たな契約は2028年までの2シーズンとなり、さらに1年の契約延長オプションが付帯しています。2022年W杯王者であり、コパ・アメリカを2度制した経験豊富なミッドフィルダーの慰留に成功しました。(via SPORT)
カンテラからトップチーム昇格を狙う9人の若手候補生たち
コルベラン監督は就任以来カンテラの起用が少ないとされていますが、トップチームへの定着を目指す9人の若手がプレシーズンに参加しています。
・GK陣: ラウール・ヒメネスとビセント・アブリル。将来を嘱望されていますが、今季は経験を積むためにレンタル放出される計画です。トップチームはストレ・ディミトリエフスキが正GKを務め、新戦力が第2GKになる予定です。
・右サイドバック陣: ティエリー・レンダルの退団とディミトリ・フルキエの負傷により空きがあり、トーマス・ムニエの加入が有力視されています。ルボ・イランソは昨季オファーを断って残留したものの出場ゼロに終わりました。ミゲル・モンフェレールはオスカル・サンチェス監督の元でフベニールAの主将を務め、ビルドアップに優れています。超攻撃的なSBへと成長中のロドリゴ・ガモンはコルベラン監督の直接のアピール対象となっています。
・ダブルボランチ陣: アリウ・ディエングのトップ昇格やバティスト・サンタマリアの退団の可能性がある中、VCFメスタージャで活躍したルーカス・ヌニェスとアーロン・マジョルがローテーション入りを狙っています。
・攻撃陣: 魔法をもたらすビクトル・ジュニオール。ウイングはラルジ・ラマザニの退団やアルナウト・ダンジュマの構想外、ディエゴ・ロペスが2027年まで長期離脱となっているため、スプリント力のあるダビド・オトルビにチャンスが巡ってくる可能性が高いです。FWでは、メスタージャで記録的な活躍をして契約更新したマリオ・ドミンゲスが、トップチームの9番が現状2人しかいない状況を利用して第3FWの座を狙っています。(via SPORT)
ビクトル・フェルナンデスJr.の買い取りとレンタル移籍
クラブは、昨シーズンにレバンテUDからレンタル加入し、VCFメスタージャで最高の選手として活躍したビクトル・フェルナンデスJr.の10万ユーロの買い取りオプションを行使し、2029年までの契約を結びました。彼はかつてプリメーラで活躍した伝説のストライカー、ビクトル・フェルナンデスの息子です。当初はプレシーズンをトップチームで過ごす予定でしたが、エリートレベルへの成長を促すために出場機会を求め、彼の故郷であり最初のステップを踏んだクラブでもあるセグンダのレアル・バジャドリードへレンタル移籍することで合意に達しました。VCFメスタージャでは手狭になっており、複数のセグンダのクラブが彼を追っていました。(via ElDesmarque / SPORT)
登録枠の圧迫問題とクリスティアン・リベロへの退団勧告
トップチームは現在、選手の登録枠において深刻なオーバーブッキングの問題を抱えています。ロン・ガーレイCEOとコルベラン監督が望む新戦力を登録するスペースが不足していますが、ダニ・ラバなどの放出候補が退団を望まないため、オペレーションが停滞しています。
クラブは解決策として、トップチームの規律下にありながらU-23枠で登録する選手を少なくとも3人設ける方針で、リョウノスケ・サトウがその代表例となっています。また、長期離脱中や合流が遅れているディエゴ・ロペス、セルジ・カノス、ディミトリ・フルキエ、ホセ・コペテの4人もトップチームの25人枠に含める予定です。
このような状況の中、第3GKのクリスティアン・リベロが犠牲となる見込みです。10歳でクラブに加入し、今年に入って2027年6月まで契約を1年延長したばかりのリベロですが、給与は最も低い部類ながら枠を占有しているため、クラブは彼に新たな所属先を探すよう促しています。彼は2020年の国王杯テラッサ戦でトップデビューを果たしましたが、ほとんど出場機会を得られていません。(via ElDesmarque)
サディク・ウマルが新シーズンへの決意を語る
1月にバレンシアに加入し、クラブで初めてのフルシーズンを迎えるナイジェリア人FWサディク・ウマルは、土曜日の朝一番で病院でのメディカルテストに参加しました。このテストには前述のアーロン・マジョル、ミゲル・モンフェレール、ビセント・アブリル、ラウール・ヒメネスといった若手選手たちも同行していました。テストを終えて出てきたサディクはメディアに対し、『今シーズンはゴールを決めたい』と語りました。また、ヨーロッパの大会でプレーできる自信があるかという問いには、『そうなってほしいと願っている』と意欲を見せています。(via ElDesmarque)
元所属選手たちの動向
・ルーカス・ベルトラン: 昨シーズン、フィオレンティーナからのレンタルでバレンシアに在籍し、30試合で3ゴールを記録したストライカーが、母国アルゼンチンのリーベル・プレートへ移籍することが決定しました。700万ユーロの買い取り義務付きのレンタル移籍となり、2028年までの契約を結んでいます。
・オマル・アルデレーテ: 開催中のW杯において、パラグアイ代表の3バックの一角として負傷を乗り越え先発メンバーに復帰し、フランス戦に臨んでいます。
・アルゼンチン代表のレジェンドたち: アルゼンチン代表のコーチ陣として、バレンシアの黄金期を支えたパブロ・アイマールとロベルト・ファビアン・アジャラがスカローニ監督の主要アシスタントとしてW杯でチームを牽引しています。アイマールは2001年に当時の35億ペセタでクラブへ加入し、アジャラとともにクーペルやベニテス監督の下でリーグ優勝2回やUEFAカップ制覇などを成し遂げました。また、同代表には2014-15シーズンにバレンシアでプレーしたニコラス・オタメンディも名を連ねています。(via SPORT / ElDesmarque)
【本日の総括】
コルベラン体制で迎える新シーズンに向けて、プレシーズンが本格始動しました。ヨーロッパの舞台復帰を明確な目標に掲げ、新戦力のデ・ハースやギド・ロドリゲスとの契約など着実に歩みを進めています。一方で、登録枠のオーバーブッキングによりリベロに退団を促すなど編成面での課題も浮き彫りになっています。サディクの爆発やカンテラ若手陣の台頭に期待がかかる重要な夏となりそうです。