敵地カンプ・ノウでバルセロナに0対2で完敗、開幕2連敗で勝ち点ゼロの厳しいスタート
バルセロナとの一戦に臨みましたが、終始相手のペースに飲まれる形で0対2の完敗を喫しました。これでチームは開幕から2連敗となり、いまだ勝ち点を得られていない非常に重い滑り出しとなっています。
前半は高いインテンシティでのプレッシングからバルセロナに対抗し、いくつかのチャンスを演出しました。しかし、決定力に欠け、最後の局面での精度不足が重くのしかかります。逆に前半37分、ペドリの絶妙な縦パスに抜け出したラフィーニャに守護神ウナイ・シモンがかわされ、先制ゴールを許しました。
後半に入ると、ペドリが中盤を支配し、フェルミン・ロペスがスペースを見つけて侵入、ラフィーニャがディフェンスラインの裏を狙うバルセロナの攻撃に対し、アスレティックは主導権を完全に失いました。防戦一方となる中、数少ない好機としてオイハン・サンセが放った強烈なミドルシュートがポストを叩く場面もありましたが、ネットを揺らすには至りません。そして後半82分、アイメリク・ラポルトのクリアミスからボールがフェルミン・ロペスへと渡り、決定的な2点目を献上して勝負が決しました。
ウナイ・シモンが神がかり的なセーブを連発し、ラミン・ヤマルの決定的なシュートやその他の猛攻を何度も防いでいなければ、さらに大きな点差が開いていてもおかしくない厳しい戦況でした。(via MARCA)
選手たちが一丸となって試合後のメディア取材を全面ボイコット、チケット配布撤回問題を発端とする内部対立が浮き彫りに
バルセロナに敗れた直後、ピッチ外で大きな波紋を呼ぶ事態が発生しました。アスレティックの選手たちはテレビ放送局のインタビューや、ミックスゾーンでの記者会見を含む、試合後のすべてのメディア取材への協力を拒否し、沈黙を貫いたのです。
クラブの広報責任者は、エディン・テルジッチ監督の記者会見の前に「本日は選手たちがメディアに対応することはありません。これは彼らがクラブの内部問題に対する抗議措置として、自ら下した決定です」と説明しました。
この前代未聞のボイコット劇の背景には、数日前からくすぶっていた、アトレティコ・マドリード戦以降のホームゲームにおける、選手関係者や一部グループへの招待券(チケット)の撤回・配布削減決定に対する、選手団全体の激しい反発と抗議行動があると見られています。クラブ公式はいまだその詳細を公表していませんが、フロントと選手との間の深い溝が露呈する形となりました。(via Mundo Deportivo)
開幕2連敗に沈むテルジッチ監督、結果ビジネスにおける全責任を背負いつつも未来への確固たる自信を表明
開幕2連敗という最悪のスタートを切ったエディン・テルジッチ監督は、悔しさをにじませつつも、これからの巻き返しに強い決意を示しました。
指揮官は試合後の記者会見で、
『後半、私たちは試合のコントロールを失ってしまいました。ボールを追いかける時間が長くなり、一度奪ってもすぐに失ってしまった。それが前半との大きな違いです。サンセがシュートをポストに当てた場面は、試合の流れを変えることができたかもしれない絶好のチャンスでした。今日私たちに足りなかったのはゴールを決めることです。立ち上がりから高い強度でうまく機能していましたが、カウンターで相手を崩した局面で十分に冷徹になれず、最後の部分での精度を欠いてしまいました。ただ、守備の多くの局面については満足しており、ここからチームを構築していくベースになるはずです』
と試合を冷静に分析しました。
さらに、勝ち点ゼロの苦境について、
『プロフットボールは結果がすべてのビジネスであり、監督としてチームのパフォーマンスに対して責任があるのは私自身です。できることなら勝ち点6を手にしていたかったが、現実はそう甘くありません。しかし、日々のトレーニングで彼らがどれほど懸命に取り組んでいるかを見ています。遅かれ早かれ我々が値するものを手に入れ、結果が我々の方に転がってくると確信しています』
と選手たちへの絶対的な信頼を口にしました。
また、前節のセビージャ戦で不当なレッドカードを受けたユーリ・ベルチチェの出場停止について、技術審判委員会(CTA)が誤審を認めたにもかかわらず処分が維持されたことについて聞かれると、
『私のコメントが状況を変えるわけではありません。審判について語ることは好みません。試合から5日経っても審判の話題を続けているとすれば、何かが正しくないということです。フットボールはミスと悪い判定のゲーム。全員が今回の状況から学び、これが単なる一度のミスであり、次の試合に向けて改善されることを望みます』
と感情を抑えて答えました。(via Mundo Deportivo)
22歳DFヨハネコが左サイドバックで衝撃のラ・リーガ1部デビュー、宿敵を封じる堂々たるパフォーマンスで称賛の的に
ユーリ・ベルチチェの欠場に伴い、左サイドバックのスターティングメンバーに22歳のDFヨハネコ・ルイ=アンリが抜擢されました。ヨハネコにとって、これが記念すべきラ・リーガ1部でのデビュー戦となりました。
ボルドーの下部組織出身で、昨季はルゴへレンタルされ、2024年夏に下部組織レサマに加入したバスク系フランス人のヨハネコは、カンプ・ノウという最高の舞台で対峙した強敵ラミン・ヤマルに対して一歩も引かない堂々たるディフェンスを披露。攻撃でも果敢なシュートを見せるなど、スタメン抜擢に十二分に応える輝きを放ちました。また、この日のアスレティックはペオ・カナレスやミケル・ハウレギサール、オイハン・サンセといった若い中盤を形成し、若手の積極登用が際立ちました。
テルジッチ監督もこの新星を絶賛しており、
『ヨハネコは練習やプレシーズンで非常に素晴らしい取り組みをしており、このチャンスを得るに完全に値していました。あれほど信じられないような対戦相手を前に、彼が見せたパフォーマンスは実に素晴らしいものです。彼と彼の家族を心から祝福したい』
と大きな賛辞を贈りました。(via MARCA)
右サイドバックにウーゴ・リンコンが抜擢され、前節で致命的ミスを犯したアレッソはベンチへ降格
右サイドバックには、開幕戦のセビージャ戦でデビューを飾ったばかりの22歳、ウーゴ・リンコンが続けて先発メンバーに名を連ねました。
リンコンは昨季ジローナにレンタル移籍して経験を積み、今夏に復帰。今回のバルセロナ戦でもスターティングイレブンとしてピッチに送り出されました。
これは、前節セビージャ戦で0対3の契機となる致命的なロストミスを犯したジェス・アレスへの処罰とも取れる決断であり、テルジッチ監督はミスを犯したアレスを厳しくベンチへと下げ、リンコンをスタメンで積極的に起用する姿勢を明確にしました。(via MARCA)
昨季アル・ガラファにレンタルされていた俊足ウインガーのジャロ、後半終盤に途中出場し約1年3か月ぶりの復帰登板を果たす
後半の最終盤、攻撃のテコ入れとしてピッチに投入されたのが新戦力のFWアルバロ・ジャロです。
ジャロは昨季、カタールのアル・ガラファへ1シーズンにわたってレンタル移籍していましたが、今季からアスレティックに帰還。今回のバルセロナ戦での途中出場は、彼にとって2025年5月11日以来、じつに約1年3か月ぶりにアスレティックのユニフォームを着て公式戦のピッチに立つ記念すべき復帰戦となりました。(via MARCA)
DFユーリへの出場停止処分撤回ならず、急転直下の控訴却下でバルセロナ遠征に帯同できず
セビージャ戦で受けた不当な一発退場処分に対し、アスレティックはCTAによる「明らかに誤審であり、VARが介入すべきだった」という公式声明をもとに、最後まで処分撤回を求めて再上訴を行いました。
クラブはユーリを一旦は遠征招集メンバーに含め、バルセロナへと連れて行く準備をしていましたが、試合当日の朝にスポーツ控訴委員会から非情な却下の判決が下されました。これにより、ユーリは急遽遠征メンバーから除外され、バルセロナへの出発を断念せざるを得ませんでした。
ジョン・ウリアルテ会長率いるクラブ側は声明を発表し、
『この決定はクラブにとって二重の苦しみを与えます。セビージャ戦の大部分を一人少ない状態で戦うという不利益を被っただけでなく、今節でもさらに処分が追加されることで、取り返しのつかないミスが連続してチームに悪影響を及ぼしています。公式な技術的エラー認定を無視した控訴却下は到底受け入れられません』
と強い怒りと理不尽さを露わにしました。(via ElDesmarque)
フットボールディレクターのミケル・ゴンサレスが「結果なしにプロジェクトは維持できない」と強い危機感を吐露、今後は超過密日程が待ち受ける
クラブのフットボールディレクターを務めるミケル・ゴンサレスは、カンプ・ノウでの試合前のインタビューで、チームの現状に対する強い危機感を露わにしました。
ゴンサレスは、
『私たちは昨シーズンが非常に苦しく、見苦しい1年であったことを自覚しています。フットボールは結果がすべてであり、結果なしにはいかなるプロジェクトも維持できません。私たちは競争力を示さなければならないのです』
と結果を最重視する姿勢を強調。一方で、若手を次々と抜擢するテルジッチ監督の采配については、
『監督は非常に勇敢であり、自分が目にしているものを気に入っているからこそ彼らを起用しています。私たちはレサマのクラブであり、選手たちがデビューするのを見るのはいつも特別な感覚です』
と語りました。
アスレティックは休む間もなく、日曜日にはアウェーでのセルタ・デ・ビーゴ戦、9月5日にはホームでアトレティコ・マドリード戦を戦い、その後は1週間のうちにエルチェ, レバンテ、アラベスと対戦する怒濤の超過密日程を戦い抜くことになります。(via MARCA)
【本日の総括】
バルセロナ戦での0対2の敗戦は、開幕2連敗という痛恨のスタートをもたらしました。ピッチ上では22歳の新星ヨハネコの台頭などポジティブな兆しが見られたものの、ピッチ外ではフロントへの不満から選手がメディアボイコットに踏み切るなど内憂外患の状況です。テルジッチ体制の真価が問われる週明けのセルタ戦へ向け、チームの結束と初得点・初勝利が強く求められます。
