ユーリ・ベルチチェの電撃招集
退場処分による1試合の出場停止が確定したとみられていたユーリ・ベルチチェですが、なんとバルセロナ戦に向けた24人の遠征メンバーにサプライズで含まれました。クラブ側は、規律委員会が維持した処分に対してさらなる控訴(上訴)を申し立て、現在もその最終決定を待っている状態です。
そもそもこの退場劇は、土曜日のセビージャ戦の前半11分に相手のミゲル・シエラに対するファウルで一発レッドを提示されたことが発端でした。しかし、技術審判委員会(CTA)自身が「ビデオ判定(VAR)が介入して取り消すべきだった明らかな誤審」と公式に認めています。この追い風を受け、クラブ側はキックオフの数時間前までに控訴が認められ、ユーリがピッチに立てるようになると強く確信しています。もし却下されれば出場は叶いませんが、奇跡の出場に向けて準備は進んでいます。 (via Mundo Deportivo)
ニコ・ウィリアムズへの慎重な復帰プラン
前節のセビージャ戦で後半のラスト30分に出場して素晴らしい存在感を示したニコ・ウィリアムズとアイメリック・ラポルテですが、彼らがバルサ戦で先発出場するかどうかについて、エディン・テルジッチ監督は明言を避けました。指揮官は『他の監督の仕事をこれ以上簡単にしたくないからね』とユーマを交えて語り、煙に巻いています。
特にニコについては、これまでの度重なる怪我の歴史を考慮して慎重を極めています。驚くべきことに、ニコが最後に90分間フル出場した試合は、なんと2026年1月のオサスナ戦(およびコパのクルトゥラル・レオネサ戦)まで遡るというデータがあります。テルジッチ監督は『毎回のトレーニングが終わった後にニコと直接短い会話を交わし、彼の心身の調子を細かくチェックしている。彼を完全に最高のレベルへと戻すために、これから手を取り合って懸命に取り組んでいく』と明かしており、急ぎすぎず100%の状態へ戻すアプローチを貫いています。 (via Mundo Deportivo)
守備崩壊からの脱却へ!3バック導入の可能性
ビルバオの最大の課題は、昨季から続く守備の乱れです。数年前にはリーグ最少の29失点(2024-25シーズン)を誇る堅牢さを誇り、守護神ウナイ・シモンがサモラ賞(最優秀GK)に輝いたチームですが、昨季は一転して58失点とリーグワースト5位の多さを記録。さらに今季の開幕戦でもセビージャに1-3と完敗し、かつての守備の硬さは失われています。
この危機を打開するため、テルジッチ監督はバルサ戦で「3バック(5バック)」システムの導入を検討しています。監督自身、これまでのキャリアでも実績のあるこの戦術によって中央のスペースを消し、バルサの流動的な攻撃を封じ込める狙いがあります。イェライ、アイメリック・ラポルテ、アイトール・パラデスの3人が中央を固め、両サイドのウイングバックが下がって守備ブロックを作る守備的なフォーメーションが予想されています。かつてワールドカップでゴールデングローブ賞を獲得した絶対的守護神ウナイ・シモンを組織的に守り、開幕戦で見られた彼らしからぬミスと不安定なディフェンスラインの連携を急ピッチで立て直すことができるかが、この強豪対決の最大の焦点となります。 (via SPORT)
ゴロサベルらの招集外と登録状況
今回の遠征メンバー選出において、移籍手続きが最終段階に入り他クラブへの放出が間近と報じられていたDFゴロサベルと、ニコ・セラーノの2名は、テルジッチ監督の戦術的判断によりメンバーから外れました。また、ウナイ・ベンセドールについては現時点でラ・リーガに選手登録すらされていない状態が続いています。
チームの台所事情としては、ベニャト・プラドス、ダニ・ヴィヴィアンの負傷欠場に加え、長期離脱のエギルスも不在という厳しいディフェンス事情。しかし一方で、Bチームから若手センターバックのモンレアルが招集され、守備陣のバックアップとしてメンバーに名前を連ねています。
選ばれた24名の遠征メンバーは以下の通りです。
ウナイ・シモン、パディージャ、パラデス、イェライ、ベレンゲル、サンセ、イニャキ・ウィリアムズ、ニコ・ウィリアムズ、グルセタ、アレソ、ラポルテ、ウゴ・リンコン、ルイス・デ・ガラレタ、ユーリ、ハウレギサール、アダマ、レゴ、マロアン、ロベルト・ナバロ、ヘレ、ジャロ、カナレス、モンレアル、ヨハネコ。 (via Mundo Deportivo)
決戦のスケジュールと展望
ビルバオの選手たちは、本日午前11:30にロイウ空港を出発し、13:15にはバルセロナのハイアット・リージェンシー・バルセロナタワーに到着して最終調整に入っています。試合はSpotify Camp Nouにて、21:00(現地時間)にキックオフを迎えます。
直近5回のバルサとの対戦成績は全敗(0-5、4-0、0-3、直近3月は0-1など)と非常に相性が悪い相手。さらにプレシーズンの直近戦アタランタ戦でも0-1で敗れており、厳しい状況ですが、今季リーグの初勝利に向けてチーム一丸となって大一番に臨みます。この困難なアウェイゲームで主審を務めるのは、ミゲル・アンヘル・オルティス・アリアス氏です。 (via Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
【本日の総括】
開幕戦での失点癖を払拭すべく、3バック導入やユーリの奇跡的な出場停止処分取り消しへの上訴、そしてニコ・ウィリアムズの慎重なコンディション調整など、様々な策を講じてバルセロナとのアウェイ決戦に挑むビルバオ。厳しい戦いが予想されますが、新監督テルジッチの戦術的手腕と、遠征帯同した選手たちの執念が今夜試されます。
