クラブ買収・運営の現状
🏢セルヒオ・ラモスとFive Eleven Capital(マルク・ボイシャサがスポーツ計画のトップ)によるセビージャFCの過半数株式買収プロセスが進行しています。両陣営の弁護士間で週に複数回のオンライン会議が行われていますが、4億ユーロを超えるオペレーションの資金調達という高い壁があり、進展は少しずつにとどまっています。意向書(LOI)署名によるグループの優先権の期限は5月31日(日)に迫っており、最終的な合意には至っていません。仮に現役のセンターバックであるラモスと著名な家族が公証役場に現れて権力移譲が実現したとしても、手続きには最低1ヶ月、さらに株式の約85%が動くためスポーツ高等裁判所(CSD)の承認に少なくとも2週間はかかると見られています。このため、クラブ内は「権力の空白」状態であり、契約満了が近づく選手たちの去就判断も保留されるなど、不確実な状況が続いています。 (via Estadio Deportivo)
ビーゴからの帰路でトラブル
✈️1週間前に残留を決めていたチームは、最終節セルタ・デ・ビーゴ戦を消化試合として終えましたが、帰路の飛行機で尾翼から煙が出るトラブルが発生し、緊急着陸を余儀なくされました。消防隊が出動してボヤを消し止め、選手とスタッフは約40分間機内に閉じ込められるという恐怖の時間を過ごしました。
試合後、ルイス・ガルシア・プラサ監督は次のようにコメントしています。
『セビージャがいつになるかは分からないが、かつてのようなチームに戻ってくれることを願っている。今は苦しみ、分析して、来年に向けて改善していく時だ。アタッキングサードに到達した時にもっとダメージを与える必要があるが、怒ったりするつもりはない。シーズンを終え、選手たちを祝福したい。彼らは非常に危機的な状況を切り抜けてくれた。そして、引退してそれを楽しむセサル(アスピリクエタ)を祝福したい』
また、降格した他チームについても触れ、『マジョルカとジローナには二つの悲劇がある。それは悲劇であり、難しいことだ。我々は誰が落ちてもおかしくないグループにいたが、自らを救ったということを評価しなければならないし、それはポジティブなことだ』と語りました。 (via ElDesmarque)
監督人事の不確実性
👔ルイス・ガルシア・プラサ監督は来季まで契約を残しており、前倒しで残留を決めた功績がありますが、前述のトラブルに見舞われた帰路の後、コーチングスタッフらと食事をした場に役員の姿はなく、続投の知らせがないまま休暇に入っています。
一方で、セルヒオ・ラモス新体制が発足した場合の最初のプロジェクトで指揮を執る最有力候補としてホセ・ボルダラス(ヘタフェ)が挙がっています。彼は代理店を変更した後、ヘタフェからの1年延長オプション付きのオファーに返答しておらず、火曜日にアンヘル・トーレス会長と会談する予定です。ボルダラスの高い年俸や、彼が求める2〜3年の長期契約およびチーム編成のコントロール権がハードルとなっており、クラブの不確実な現状が契約の障壁となっています。彼は無期限に待つ気はなく、プレミアリーグからのオファーがない限り、ヘタフェと延長して時間を稼ぐか、無所属になるかの二択と見られています。エスパニョール行きも噂されましたが、同クラブはマノロ・ゴンサレスの続投を発表する見込みです。なお、以前候補として噂されたマルセリーノ・ガルシア・トラルについては、本人がスペイン国内での指揮に難色を示しており、受けたオファーに魅力を感じていないと明言しています。 (via Estadio Deportivo)
スポーツディレクターの交代劇
💼スポーツディレクターを務めていたアントニオ・コルドンが、ロス・レメディオスで家族と共に車に荷物を積み込んで去る姿が目撃され、退団が確実となりました。現在は、セビージャ生まれのテクニカルセクレタリーであるホセ・イグナシオ・ナバーロが暫定的に「当直」としてオフィスに詰めていますが、彼には選手との契約や更新を行うエグゼクティブな権限がありません。 (via Estadio Deportivo)
選手の退団情報
👋6月30日で契約満了を迎えるのは、セサル・アスピリクエタ、エルヤン・ニーランド、ネマニャ・グデリ、アレクシス・サンチェス、アドナン・ヤヌザイです。レンタル期間満了で退団するのは、バティスタ・メンディ、オディッセアス・ヴラホディモス、ニール・モペイとなります。
クラブはエルヤン・ニーランドの退団を公式発表し、SNSで『長年私たちのカラーを守ってくれてありがとう、ニーランド。ワールドカップでの幸運を祈っています!』とメッセージを贈りました。ニーランドは今季ヴラホディモスにポジションを奪われ7試合の出場に留まり、最後の試合ではミスが敗戦に直結しましたが、ノルウェー代表としてW杯メンバーに選出されています。フリートランスファーで去るものの、W杯の参加期間に応じてクラブに経済的利益をもたらします。セビージャでは公式戦66試合に出場し、85失点、16回のクリーンシートを記録しました。
また、セサル・アスピリクエタ(36歳)は現役引退を発表し、ラジオ番組で思いを語りました。
『アトレティコでの2シーズン目は奇妙なものだった。契約のオファーはあったが、その時ではないと感じていた。8月にセビージャの可能性が浮上し、プロジェクトを始める力があった。クラブと話し、マティアス(アルメイダ)から電話をもらい、良い感触を得て私の誕生日(8月28日)にここに来ることを決めた』
『オサスナ戦の後の1週間は難しかったが、シーズンは終わっていなかった。レアル・ソシエダ、エスパニョール、ビジャレアル戦での雰囲気は信じられないほどだった。残留の一部はファンのおかげだ』
『これまでのキャリアで筋肉系の怪我はほとんどなかったが、マジョルカ戦の後に怪我をし、急いで治そうとした代償を払った。チームを助けられないフラストレーションがあった。しかし、心から最善を尽くそうとしてのことなので決断は変えない』
『このクラブのために生き、戦う人々の苦しみを見て、彼らが良くなる手助けをし、目標を達成できた。非常にサッカー熱の高い街で、一番辛い時にも道端で励ましてくれた』
『スペインでタイトルを獲得できなかったので、今年はコパ・デル・レイでもっと上に行きたかった。セビージャは何年もの間、結果による不確実な状況を生きている。多くの選手が、これまで見せてきた以上のレベルを持っていると思う』
『カストリンとキケ・サラスの成長は素晴らしい。将来のセビージャの重要なコンビになれると信じている』 (via Estadio Deportivo)
キャプテンの契約更新
🤝契約満了となるキャプテンのネマニャ・グデリは残留を強く希望しており、テレビ番組のインタビューでその思いを語りました。
『私は常にシーズンが終わり、クラブが残留することを望んでいると言ってきた。今はクラブに何が起こるか、誰がトップになるかを見るだけで、それから私との話し合いが始まるだろう』
『常にこのエンブレムを守ることは名誉なことだ。神が望むなら残りたい』
『私にとって優先順位は常にセビージャにある。その後、起こることによっては他のオファーも聞く。クラブには、将来がどうなるかを明確にするための時間とスペースを与えなければならない』
『セルヒオ(ラモス)は私の素晴らしい友人であり、彼がクラブを運営して素晴らしいことができると思うか? そう思う。彼にはその能力があるし、良い人だ。公式に決まったら、友人として電話して話すつもりだ』
『給与を下げて残ることは以前にもそうしたし、もう一度そうすることに何の問題もない。ここに7年いて、ここは私の家であり、言ってみればもうセビージャ人だと感じている』
『ファンにはピッチに魂と心を残すつもりであり、彼らのおかげでこれを達成できると言った。あのファンと胸のエンブレムを持つセビージャFCが降格することは私にとってあり得ないことだった』
『セビージャが少しずつ、かつてのような、私たちが常にそうであったようなチームに戻り、ヨーロッパで戦い、タイトル獲得を目指すようになることを願っている』 (via ElDesmarque)
新戦力の獲得状況
🔄アントニオ・コルドンの置き土産として、すでに3選手のフリートランスファー獲得が事実上決定しており、新スポーツ委員会もこれを市場の機会として尊重する方針です。
レアル・オビエドからはMFアルベルト・レイナを獲得予定で、移籍金は200万から300万ユーロとされています。28歳のレイナは今季38試合に出場し4ゴール1アシストを記録。彼はレネ・ラモス(セルヒオの兄)の顧客でもあり、新旧両体制で合意が得やすい選手です。
ル・アーヴルからはDFアルナ・サンガンテを獲得。24歳のキャプテンで、センターバックと右サイドバックの両方をこなすポテンシャルがあり、フランス紙でも「力強くフィジカルに優れた良い選手」と評価されています。カルモナとフアンルがいる右サイドの層を厚くします。
ヘタフェからもDFフアン・イグレシアスを獲得します。一方で、負傷の影響によりパトリック・メルカドとマリウス・マリンの獲得は白紙となりました。 (via Estadio Deportivo)
移籍の噂
🌟アンス・ファティ(モナコへレンタル中)が、セルヒオ・ラモス新体制のスター選手候補としてセビージャに戻る可能性が浮上しています。彼が親友のイライクス・モリバを見るためセルタ対セビージャ戦のスタンドで目撃され、ファンの間で期待が高まりました。モナコは1100万ユーロの買い取りオプションを持っていますが、父親のボリ・ファティも過去にセビージャ復帰を好意的に語っており、ラモスグループが増資で資金を確保できれば実現の可能性があります。 (via SPORT)
カンテラ・下部組織の動向
🌱セビージャ・アトレティコ(リザーブチーム)はプリメーラRFEFからセグンダRFEFに最下位で降格し、セビージャCもディビシオン・デ・オノールへ降格しました。リザーブチームは、アントニオ・イダルゴ、ヘスス・ガルバンと立て続けに監督を引き抜かれ、その後ルシ・マルティン、マルコ・ガルシアと監督が定まらなかったことが大きく響きました。新監督候補として、アントニアーノやヘレスCDで堅固なサッカースタイルを築いたディエゴ・ガリアノが浮上しています。
下部組織コーディネーターのアグスティン・ロペスは、降格を「悲劇ではない」とし、育成の成果を強調しています。
『結果は常に重視されるが、育成方針がなければ、キケ・サラスがトップチームにいることはなかっただろう。今ではキケがどこから来たか覚えている人はおらず、素晴らしいセンターバックについて話すだけだ。才能を評価しなければならない』
『ミゲル・シエラ、オソ、アンドレス・カストリンらが台頭し、さらに第3世代としてニコ・ギジェン、エドゥ・アルトサノ、マヌエル・アンヘル・カスティージョ、ブルーノ・ルケらが控えている。トップチームへの次のステップは数年カバーされているので、我々は落ち着いている』
『ニコ・ギジェンは圧倒的な個性と謙虚さ、リーダーシップのブレンドを持っている。彼は他のオファーよりもこのプロジェクトを選んだ。私たちはセビージャFCに賭ける家族を高く評価している』
『リザーブチームとCチームの降格は悲劇ではなく、来年は今年一年間得た果実の収穫をすることになるだろう。支出をせず、育成の連鎖を壊さないことに賭けている』 (via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
セルヒオ・ラモスらによるクラブ買収の行方に注目が集まる中、権力の空白により監督人事や契約更新が停滞。アスピリクエタが引退し、ニーランドらが去る一方、グデリは残留を熱望。コルドンの置き土産としてレイナらの獲得が進む中、カンテラは降格の憂き目に遭いながらも確かな才能を輩出し続けています。