ヘレナバレーナの台頭
プレシーズン最終戦となったアタランタ戦(0-1で敗北しプレシーズン2連敗)において、エディン・テルジッチ監督は23歳のミッドフィールダー、ベニャ・ヘレナバレーナをルイス・デ・ガラレタと組ませてダブルボランチとしてテストし、70分間プレーさせました。昨シーズンはセグンダのCDカステリョンへレンタル移籍し、39試合に出場して2ゴール2アシストを記録して1部昇格争いを繰り広げるなど素晴らしい働きを見せていました。ヘレナバレーナはプレシーズン中に4試合に出場して計180分以上の出場時間を重ね、テルジッチ監督の心を完全に掴みました。
クラブ側も、彼がアレックス・パディージャ、アレハンドロ・レゴ、ウーゴ・リンコンとともにファーストチーム登録される4人の新戦力の一人であることを発表しました。ヘレナバレーナはテルジッチ監督と英語で対話し、私の言葉として『すべてを捧げるために戻ってきた』と直談判を行って強い覚悟を伝えていました。
彼の獲得には、ラシング・サンタンデールや、再度レンタルを求めたカステリョン、アルメリア、さらに元アスレティック指揮官のメンディリバル率いるオリンピアコスが熱視線を送っていたほか、イタリア、ベルギー、イングランド、スコットランドなどの複数クラブから問い合わせが殺到していました。
現行契約は2027年6月までとなっており、もしリーグ戦で主力に定着すれば、他クラブと自由交渉が可能になる1月1日を前に移籍市場で非常に魅力的なターゲットになってしまうため、数ヶ月以内の契約更新が必須です。クラブには2年間の契約延長オプションがあるものの、昇給などの条件についてはまだ合意に至っていません。(via Estadio Deportivo)
開幕セビージャ戦への暗雲と朗報
アタランタ戦を終えたチームは、土曜日にサン・マメスで開催されるセビージャとの開幕戦(17:00キックオフ)に向け、公式戦初週のスケジュールをスタートさせました。日曜日をオフとし、月曜日の17:30からレサマでの練習を再開。その後、金曜日まで4日連続で午前中の練習セッションをこなし、最終練習後にテルジッチ監督が初の公式記者会見に臨みます。
現在のチームには複数の不透明な要素やコンディションの課題が残されています。
プレシーズンの得点王であるゴルカ・グルセタは、イタリア遠征前の最終練習で負った打撃によりアタランタ戦を欠場しましたが、深刻な怪怪我ではないため近日中に全体練習に復帰できる見込みです。一方で、ダニ・ヴィヴィアンの状況はより深刻で、右足の長内転筋付着部の怪我により、プレシーズンの親善試合に一度も出場できていません。恥骨結合炎の痛みが深刻で、レサマの練習場の外に出て練習することすらできていない状態です。
ポジティブな話題としては、先週火曜日に合流したニコ・ウィリアムズとアイメリク・ラポルテが練習を重ねてセビージャ戦への招集メンバーに入る可能性が高まっている点ですが、先発メンバーに入るのに十分なコンディションであるかはまだ分かりません。GKのウナイ・シモンも同じく先週火曜日に合流しましたが、アタランタ戦で早くも90分間フル出場を果たし、GKならではの調整ペースを披露しました。
また、余剰人員の整理も継続しており、アンドニ・ゴロサベルとウナイ・ベンセドールは移籍先が決まるまでレサマで練習を続けます。下部組織の若手に関しては、イタリア遠征のメンバーにモンレアルとヨハネコのみが招集され、モンレアルはベンチスタートとなりました。ビルバオ・アスレティックは8月の最終週末に1部RFEFでの戦いを開始します。(via Mundo Deportivo)
移籍市場の心理戦
スポーツディレクターのミケル・ゴンサレス氏率いる強化部は、余剰人員の売却プロセスを進めています。月曜日には守護神ユレン・アギレザバラのラシング・サンタンデールへの完全移籍を正式に発表しました。
現在は右サイドバックのアンドニ・ゴロサベルの売却を目指しています。当初はバレンシアが獲得に関心を示していたものの、バレンシアがジローナのアルナウ・マルティネスへとターゲットを切り替えたため、一旦はオサスナが獲得レースをリードする展開となりました。しかし、ラシング・サンタンデールがヘスス・アレソの獲得難航を受けてゴロサベルの争奪戦に本格参入しました。
アスレティックは戦力外となった選手から適正な資金を得たいと考えていますが、ラシングのスポーツディレクターであるチェマ・アラゴン氏は非常にタフな交渉人として知られています。アラゴン氏はレサマのカンテラ出身タレントを熟知しており、アギレザバラの取引でも、獲得を公に否定したわずか2日後に安価で契約をまとめ上げる交渉術を披露しました。アスレティックの首脳陣は、ラシング側が今回も同様の駆け引きを展開してゴロサベルの移籍金を大幅に安く抑えようとしているのではないかと強い警戒感を抱いており、この交渉劇は長期戦となる様相を呈しています。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
開幕戦を控えるアスレティック・ビルバオは、ヴィヴィアンの長期離脱や主力のコンディション調整に課題を残しつつも、新星ヘレナバレーナの台頭が新たな好材料となっています。一方で、移籍市場閉幕に向けた余剰戦力の整理では、アギレザバラに続くゴロサベルの売却交渉を巡りラシング・サンタンデールとの間で激しい心理戦が展開されています。
