人件費20%増の衝撃と欧州不在の代償

🏟️ 2025/26シーズンをラ・リーガ12位で終え、欧州カップ戦の出場権を逃したアスレティック・ビルバオにおいて、欧州大会不在の影響がクラブ財政に大きな影を落としています。ジョン・ウリアテ会長は『現時点で、我々が抱える支出構造のもとでは、欧州大会に出場できなければ赤字に陥る』と語り、現在の経営構造が抱える課題を明かしました。

💶 クラブ独自の哲学を守り抜くため、移籍市場で即戦力を補強できないアスレティックは、主力選手の保持と他クラブへの流出防止を最優先する経営方針をとってきました。2年前の夏にバルセロナからの関心が報じられたニコ・ウィリアムズの引き留めに成功し、経営陣の象徴的な成果として契約延長を結んだことがその典型例です。しかし、主力選手を高額な条件で繋ぎ止め続けた結果、男子トップチームの選手人件費は20%も増加しました。

🗣️ ウリアテ会長はこの人件費高騰について『そのお金が特定の一人や二人の選手だけに消えたと思われがちだが、給与トップの選手を除いても人件費の成長率は同じだ。最も給与が高い3人を除外しても、成長率は変わらない』と説明し、一部のスター選手だけでなくチーム全体の給与水準が底上げされている現状を明らかにしています。

📉 2025/26シーズンはチャンピオンズリーグ出場の恩恵もあり、選手売却を含めないクラブ史上最高の総収入1億9290万ユーロ、純利益2060万ユーロ(営業利益3800万ユーロ、総支出1億5400万ユーロ)という歴史的な好決算を記録しました。しかし、欧州の舞台を欠く2026/27シーズンの予算は様相が一変し、総収入の見込みは1億5260万ユーロへと大幅に減少します。大会収入や放映権収入だけで前年比5070万ユーロの減収となる一方、人件費などの支出は1億5500万ユーロ(人件費自体も520万ユーロ増加)に膨らみ、営業損益は320万ユーロの赤字、特定の会計効果を除いた純損益は1700万ユーロの赤字に陥る見通しです。

🔥 それでもウリアテ会長は『アスレティックは戦時経済にあるわけではない。クラブを成長させ続けるための拡大戦略に従っている』と強調し、選手放出や期限付き移籍によって予算内で1500万ユーロ以上の人件費削減を達成したことを明かしました。今季のチーム予算規模はラ・リーガで欧州カップ戦出場権を争うライバルたちと同等レベルにあり、ピッチ上でのパフォーマンスを高めて再び欧州の舞台へ返り咲くことが、現在の高コスト構造を支える絶対条件となっています。(via Estadio Deportivo)