マタラッツォ監督の来季構想
⚽️ ペジェグリーノ・マタラッツォ監督は、スポーツディレクターのエリック・ブレトスとともに来夏の移籍市場を見据え、退団選手の状況を考慮しながらトップチームに補強が必要な2つのポジションについてプロファイリングを進めています。
コパ・デル・レイ決勝の舞台となったラ・カルトゥハ・スタジアムで念願のタイトルを獲得し、ラ・リーガでの初挑戦を最高の形で締めくくりました。すでにチームのポテンシャルを確信し、高い目標を掲げています。
アメリカ代表からの招集についてはまだ連絡がないとしつつ、スビエタでの日々の仕事に非常に満足していると明かしました。
『私はレアル・ソシエダにいることに幸せを感じており、自分自身の最高のバージョンを引き出すことで、個人として成長し続けたいと思っています』
コパ優勝により来季のUEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得しましたが、就任直後からすでに視線はヨーロッパの頂点に向かっています。
『私の旅はまだ終わっていません。コパの決勝で勝った後、私が最初に尋ねたのは「来シーズンのヨーロッパリーグの決勝はどこで行われるんだ?」でした。実際、決勝は私の家から1時間ほどのフランクフルトで行われます。だから、今この瞬間を楽しみつつも、そこに向けて前進し続けるのです』
また、ニュージャージーの実家に帰る道中にあるレーガン元大統領のスローガン『アメリカは小さな夢を見るには大きすぎる』という言葉に触れ、それこそが自分自身の一部であると熱く語りました。(via ElDesmarque)
バレネチェアの飛躍と無念
🌟 24歳のウィンガー、アンデル・バレネチェアはデビュー以来最高のシーズンを過ごしました。リーグ戦30試合とコパ4試合に出場し、合計1,997分間プレー。彼が常に持っていた打開力をコンスタントに発揮し、ファンに大きな喜びをもたらしました。
シーズン序盤、セルヒオ・フランシスコ前監督の下でチームが苦しんでいた時期も、16試合で3ゴールを挙げチームを牽引。12月にマタラッツォ監督が就任してからも18試合に起用されました。
ハイライトはコパ・デル・レイ決勝のアトレティコ・マドリード戦です。試合開始わずか14秒で先制点を奪い、この大会の決勝史上最速ゴールとしてギネス世界記録に正式認定されました。チームはその後PK戦の末に優勝を果たしています。
マタラッツォ監督はベティス戦の0-2からの逆転勝利の後、彼をこう称賛しています。
『彼がライン間を動く自由を持っているとき、それは彼を大いに助けます。しかし、彼にはまださらなるポテンシャルがあります。彼ともっとゴールを決め、より効果的な選手になるために、いくつかのことに取り組んでいます』
シーズン計5ゴール5アシストの活躍が認められ、3月31日にはルイス・デ・ラ・フエンテ監督の下でスペイン代表デビューも飾りました。ワールドカップの予備登録55名にも名を連ねていましたが、5月の不運な筋肉の負傷により本大会への切符を逃しました。
マタラッツォ監督も彼の無念を思いやり、次のように語っています。
『アンデルは怪我をしており、残りのリーグ戦、そして確実にワールドカップを逃すことになり満足していません。ですが、次の大会は2030年にスペインで開催されますし、彼にはきっとまたチャンスが巡ってくるでしょう』(via AS)
後半戦の圧倒的な攻撃力
🔥 レアル・ソシエダはシーズンの最後の3分の1で劇的な変貌を遂げました。マタラッツォ監督の就任が絶対的なターニングポイントとなり、停滞していたチームに非常に攻撃的なスタイルをもたらしました。
過去の連携は良いが無駄も多いスタイルから、攻撃的で縦に速く、貪欲にゴールを狙う戦術へと移行。リーグ第18節からシーズン終了までの後半戦だけで、なんと38ゴールを記録しました。
これは、バルセロナの47ゴール、レアル・マドリードの44ゴール、ビジャレアルの40ゴールに次ぐ、リーグで4番目に高い決定力です。強豪と互角に渡り合えるだけの破壊力を身につけ、来季のチャンピオンズリーグやヨーロッパの舞台に向けた期待を大きく膨らませています。チームの課題は、残る守備面の整備に向けられています。(via Mundo Deportivo)
オヤルサバルとオスカルソンの活躍
👑 新体制の攻撃において、マタラッツォ監督は多様性を引き出し、どこからでも危険な攻撃を仕掛けられるようにしました。その中で特に輝いたのがミケル・オヤルサバルとオーリ・オスカルソンの2人です。
オヤルサバルは後半戦だけで10ゴールを記録。チームが彼を最も必要とした瞬間に見事な安定感を発揮し、出場したすべての月でゴールネットを揺らしました。
アイスランド人ストライカーのオスカルソンは8ゴールを挙げ、キャプテンの理想的な相棒として、チームが求めていた純粋な点取り屋の役割を完璧にこなしました。
月別のゴール推移も彼らの貢献を物語っています。
1月はチームで8ゴールを挙げ、オヤルサバルが3ゴールで牽引。
2月は最も多い9ゴールを記録し、オスカルソンがハットトリックを達成。
3月は全体で6ゴールに落ち込みましたが、オヤルサバルとゴンサロ・ゲデスが2ゴールずつを記録。
4月は8ゴールで、オヤルサバルとオスカルソンが仲良く2ゴールずつ。
最終月の5月は7ゴールで締めくくり、オスカルソンが3連続ゴールを決めてエリア内の絶対的な王として君臨しました。
彼ら以外にも、ゲデスの縦への推進力(5ゴール)や、ルカ・スチッチ、ブライス・メンデスの決定力(各3ゴール)が見事な攻撃の形を完成させました。(via Mundo Deportivo)
レンタル組4選手の厳しい現状と去就
💼 レンタル移籍から復帰したカルロス・フェルナンデス、ホン・パチェコ、ハビ・ロペス、ミケル・ゴティの4選手は、来季の構想において厳しい立場に置かれています。
ミランデスへレンタルされていたカルロス・フェルナンデスは、チームは2部降格となったものの、35試合で16ゴールという素晴らしい結果を残し、サッカー選手としての輝きを取り戻しました。しかし、2027年までの契約を残しながらもマタラッツォ監督の構想外となっており、再レンタルか契約解除による退団が濃厚です。
コルドバへ1月からレンタルされていたミケル・ゴティも、16試合に出場し9試合で先発しましたが、指揮官の信頼を勝ち取るには至らず、2028年までの契約がある中で新たな移籍先を探すことになります。
オビエドで26試合に出場したハビ・ロペスは、左サイドバックに絶対的レギュラーのセルヒオ・ゴメスがおり、さらにアイエン・ムニョスも控えているため、出場機会を得るのは難しい状況です。
アラベスでプレーしたホン・パチェコは、カレタ=ツァルの加入やスベルディアらの壁に阻まれ移籍した経緯がありますが、負傷で手術を受けるまで全試合に出場しました。しかし復帰してもホン・マルティンの台頭や新たなセンターバック補強の噂もあり、2030年までの契約を残しつつも再び出場時間を求めて退団する可能性が高いと見られています。(via MARCA)
下部組織3選手の退団発表
👋 来季の移籍市場に向けた動きはトップチームだけでなく、エリック・ブレトス率いるスポーツ部門によってリザーブチームのサンセでも進められています。
クラブは公式に、契約満了となる5名のうち4名の去就を決定し、ゴールキーパーのエゴイツ・アラナ、右サイドバックのアルベルト・ダディエ、フォワードのハケス・ゴロサベルの3選手の退団を発表しました。
アルベルト・ダディエは2014年にインファンティル・チキのカテゴリーで加入し、トップチームデビューも果たすなど12シーズンを過ごしました。
エゴイツ・アラナも2014年にスビエタへやって来て、2つの期間に分けて計11シーズン在籍しました。
ハケス・ゴロサベルは過去3シーズン、第3チームとサンセの間で行き来しながらプレーしました。
クラブは彼らに対し、これまでの長年の努力と献身への感謝を表明し、今後のキャリアでの幸運を祈るメッセージを送っています。なお、残るウナクス・アゴテの去就は未定であり、ジョブ・オチエングはすでに数ヶ月前に契約を延長しています。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
コパ・デル・レイ優勝という最高の形でシーズンを終えたレアル・ソシエダ。マタラッツォ新監督の就任以降、リーグ屈指の破壊力を誇る攻撃的なチームへと劇的な進化を遂げました。オヤルサバルとオスカルソンが前線を力強く牽引する一方、自己最高のシーズンを過ごしながら負傷でW杯を逃したバレネチェアの存在も光ります。来季に向けた人員整理も着々と進行中で、レンタル復帰組や下部組織選手の去就が次々と決定しています。ヨーロッパリーグでのさらなる飛躍を目指し、クラブはすでに力強い歩みを進めています。