マラガCF
フネス監督の下でLALIGA Hypermotionへの昇格を果たしたマラガCFは、アルメリアでの昇格プレーオフ決勝勝利から1週間が経過し、本格的なスカッド再編に着手しています。ホセ・マリア・ムニョス司法管理人は、新シーズン開幕までに4〜6人の補強を行う方針を明言しました。昇格に貢献しなかった選手や高給与の選手は整理の対象となっており、すでにジョキン・ガビロンド、ビクトル・ガルシア、ハビ・モンテロの3選手の退団が公式発表されています。ビクトル・ガルシアはタラゴナでの昇格に繋がるゴールをアシストしたものの、6月30日の契約満了により退団し、レアル・サラゴサ加入が濃厚となっています。ハビ・モンテロには一定のスタメン出場数到達で昇格に伴う自動更新の条項がありましたが、高額な給与がネックとなりクラブは契約更新を見送りました。ロレン・フアロスSDは、今夏に最低でも2人の補強を目指すセンターバックにおいて、別のプロファイルを選択したい意向を持っています。また、ダルコ・ブラシャナツも契約満了で退団する可能性が高くなっています。クラブはさらに、出場機会を求めて数選手をセグンダやプリメーラ・フェデラシオンへレンタル、あるいは完全移籍で放出することも検討しています。(via MARCA) (via SPORT)
レアル・オビエド
1部から降格してきたレアル・オビエドは、来季の1部復帰に向けた5人目の補強として、アルコルコンから19歳の左サイドバック、サム・ロドリゲスを獲得する見込みです。金銭トレードによる合意がほぼ完了しており、アルコルコン側も2027年にフリーで放出するリスクを避けるためにこれを受け入れました。マドリード出身のサムは、フィジカル、走行距離、アップダウンの反復能力を兼ね備えたモダンなサイドバックであり、攻守のバランスに非常に優れています。身長の高さを活かした対人戦や、純粋な左利きとしてサイドに幅をもたせるプレーが持ち味です。アルコルコンではプリメーラ・フェデラシオンでレギュラーとして活躍し、2シーズンで公式戦55試合4216分に出場して1ゴールを記録、昨季は35試合で2559分出場、1ゴール3アシストという成績を残しました。アトレティコ・マドリードBやビジャレアルからも関心を集めていた逸材です。ダビド・フェルナンデスが率いるスポーツ部門は、若く成長の余地がある選手をターゲットにしており、フリアン・カレロ新監督の下でラヒムとポジションを争うことが期待されています。オビエドは降格支援金を得ているものの、1年で降格したためその額は限定的であり、圧倒的な昇格候補という重圧にも直面しています。過去10年間で降格後1年で昇格したチームは3分の1しかなく、昨季の降格組であるラス・パルマス、レガネス、バジャドリードも1年での昇格を逃していることから、1部復帰の難しさが指摘されています。(via SPORT)
コルドバCF
コルドバCFは、アントニオ・フェルナンデス・モンテルビオCEOの「カテゴリーを問わず特定のプロファイルを獲得する」という方針のもと、CEエウロパから25歳のスペイン系モロッコ人アタッカー、アドナネ・ガイランを獲得しました。ジャーナリストのイサック・ファンドス氏によると、ガイランはアマチュアから急成長を遂げた特異なキャリアの持ち主であり、エウロパでの4シーズンで77試合16ゴールを記録しています。スピードやフィジカルの強さはないものの、ボールコントロールに優れ、歩幅を活かしてスペースを突くことができます。狭いスペースでの切り返しやラストパスが最大の武器であり、カタルーニャではその精密なプレーから「仕立て屋(El Sastre)」の異名を取っています。両利きでミドルシュートも得意としており、1対1に強いトップ下(エンガンチェ)が最適のポジションとされています。アデイ監督の下で守備の戦術も学んでおり、「まだ開けていないメロン」のような賭けではあるものの、LALIGA Hypermotionで大きなインパクトを残すポテンシャルを秘めています。(via SPORT)
レバンテUD
28歳のMFパブロ・マルティネスは、6月30日の契約満了をもってレバンテを退団することが確実視されています。レバンテで7シーズンを過ごしキャプテンも務めたマルティネスですが、クラブ側から契約更新のオファーがないばかりか、構想外であることの正式な通達すら受けておらず、本人はこの扱いに深い不満を抱いています。昨季は左膝側副靭帯の負傷に見舞われながらも、ルイス・カストロ監督の下で後半戦に活躍を約束されて残留し、リーグ戦27試合出場で1ゴール5アシストを記録しました。レバンテでの通算成績は155試合12ゴール18アシストに上ります。現在、オサスナ、エルチェ、ヘタフェ、ラージョ・バジェカーノ、アラベス、セルタ・デ・ビーゴ、セビージャなど国内の複数クラブが関心を示していますが、正式なオファーを提示しているのはギリシャとサウジアラビアのクラブのみです。本人はスペイン国内でのプレー継続とプレシーズンからの合流を望んでおり、現在は新天地に向けてバレンシアでパーソナルトレーナーとともに自主トレーニングに励んでいます。(via Estadio Deportivo)
CDカステリョン
CDカステリョンの主力である26歳のアレックス・カラトラバは、RCDエスパニョールへの移籍が濃厚となっています。エスパニョールのモンチSDはカステリョンと交渉中であることを公式に認めており、来週の水曜日に彼の契約解除金が1000万ユーロから500万ユーロに半減するタイミングでの獲得を狙っています。アトレティコ・マドリードB時代にカラトラバを指導したルイス・テベネ氏は、「加入当初は内気だったが、カステリョンに移籍してフィジカル面やスタミナ面で大きく成長した。左足が素晴らしく、縦への推進力があり非常に危険な選手だ」と絶賛しています。セグンダで素晴らしい2シーズンを送っており、右ウイングでもプレー可能ですが、テベネ氏は「彼の本来の居場所はトップ下のエリアであり、そこからのシュートが一番危険」と分析しています。すでに1部でプレーする準備ができていると太鼓判を押されています。(via Mundo Deportivo)
ラス・パルマス / アルメリア / マジョルカ
今季のLALIGA Hypermotionでは、因縁の元監督対決が大きな注目を集めています。ルベン・デ・ラ・バレラ監督率いるUDラス・パルマスは、今季UDアルメリアおよびRCDマジョルカと激突します。アルメリアは、マラガとの昇格プレーオフ決勝に敗れて2部残留となった後、ルビ前監督の後任としてハビエル・ガルシア・ピミエンタを新監督に招聘しました。彼は過去にラス・パルマスをラ・リーガ(1部)に昇格させた実績を持つ人物であり、セビージャ解任後はフリーとなっていました。一方、1部から降格してきたマジョルカの指揮を執るのは、同じくラス・パルマスの元監督であるルイス・ガルシアです。かつて自チームの指揮を執った元監督たちが率いる強力なライバルとの対戦は、ラス・パルマスにとって非常に感情的で因縁めいた激しいものになることが予想されています。(via SPORT) (via Mundo Deportivo)
【本日の総括】
今季のLALIGA Hypermotionは、1部への昇格が極めて困難な「地雷原」と化しています。2024年に降格したカディス、アルメリア、グラナダ、2025年に降格したバジャドリード、ラス・パルマス、レガネスが依然として2部に留まっており、そこに2026年降格組のマジョルカ、ジローナ、オビエドが加わるという過酷なサバイバル環境となっています。過去10年間で、降格したチームが1年で1部に即復帰できた確率はわずか3分の1に過ぎません。
さらに今季は地理的な特異性も際立っています。スペイン国外のFCアンドラに加え、マジョルカ、セウタ、テネリフェ、ラス・パルマスというイベリア半島外のクラブが4つも同時に存在しています。また、レアル・ソシエダBとセルタBという2つのリザーブチームが参戦しており、これは2017-18シーズン以来の出来事です。強豪がひしめき合い、かつてないほどの歴史的な大混戦のシーズンとなることは間違いありません。
デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
マラガの再編は、単なる人員整理ではなく『昇格後の戦術的適応』に向けた準備と見るべきです。特にセンターバックの入れ替えは、1部を見据えたビルドアップの質や対人守備のプロファイル変更を意図しているはず。また、カステリョンのカラトラバのような『トップ下で違いを作れる選手』が1部へ引き抜かれる動きは、セグンダの戦術トレンドがより個の打開力に依存し始めている証左でしょう。戦術的な噛み合わせ以上に、個の質が勝敗を分ける過酷なリーグ構造が浮き彫りになっています。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
レバンテのパブロ・マルティネスに対する冷遇は、クラブ経営の苦しさと人間関係の断絶を象徴しています。長年貢献した主将に対し、構想外の通達すら行わない姿勢は、サポーターの信頼を損なうリスクを孕んでいます。一方で、マラガやオビエドのように、降格の重圧と昇格の期待が交錯するクラブでは、フロントの意思決定がチームの士気に直結します。クラブの品格と現実的な経営判断のバランスをどう取るか、今季の各クラブの舵取りが問われています。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
今夏の移籍市場は、契約解除金の半減条項や契約満了を巧みに利用する動きが目立ちます。特にカステリョンのカラトラバを巡る交渉は、500万ユーロという金額が1部への登竜門としての適正価格であることを示唆しています。また、オビエドが獲得するサム・ロドリゲスのような若手への投資は、将来的な売却益を見込んだ賢明な編成方針です。サラリーキャップの制約が厳しいセグンダにおいて、いかにフリー移籍や若手獲得でスカッドの価値を最大化できるかが、昇格争いの鍵を握るでしょう。