新指揮官イニゴ・ペレスの就任会見と受賞

エスタディオ・デ・ラ・セラミカでイニゴ・ペレス新監督の就任プレゼンテーションが行われました。マルセリーノ前監督の後任として3年契約を結んだ同監督は、攻撃的で勇敢なサッカーを展開することを明言しています。

また、今週の土曜日にはマドリードのメリア・カスティーリャ・ホテルで行われる式典で、スペインサッカー連盟(RFEF)のコーチ委員会から「黄金のベンチ賞」を授与される予定です。これは前職のラージョ・バジェカーノをカンファレンスリーグ決勝に導き、リーグ8位に躍進させた手腕と、振る舞いや価値観の伝達などが総合的に評価されたものです。

会見で新監督は以下のように語っています。

『このクラブから電話が来たとき、多くの説得は必要ありませんでした。イエスと答えるのは非常に簡単で、これは非常に重要なステップであり、大きな責任感を持って引き受けます』

『結果はお約束できませんが、家族のような価値観、情熱、犠牲、仕事といったものには非常に共感しています。最後の仕事という点については、約束し、保証します』

『新しい場所に来たとき、最も重要なのは環境や文化、そしてここにいる人々を知ることです。サッカーが好きな私たちは皆、フェルナンド・ロッチのプロジェクトや、クラブが過去30年間で下から這い上がり、ヨーロッパやカンテラで成功を収めてきた軌跡を知っています。この新しいアイデアに適応するのには時間がかかりますが、私が育ってきた場所を考えると、似たような特徴を共有していると思います』

『監督としてチャンピオンズリーグで指揮を執れるのはとても嬉しいです。子どもの頃からずっと見てきましたし、みんなを惹きつける大会だと思います。常にヨーロッパ、できればチャンピオンズリーグに留まることがクラブにとって非常に重要です。大陸の大会とリーグ戦を両立させ、相手や舞台に関係なく、選手たちが同じアイデアを実行できるようにすること。それが監督としての私の挑戦です』

『変化があるかもしれないことを承知の上で言えば、素晴らしいチームで、結果でもそれに応えてきました。あのような形で3位になったのですから、チームのレベルは疑う余地がありません。毎夏のようにちょっとした変更があることは承知していますが、私が下せる最高の評価です』

『(マルセリーノ前監督が去った後の状況は)ラージョでの経験とかなり似ています。解任された監督がいましたが、イラオラが去ってから5、6ヶ月しか経っていませんでした。私が彼のアシスタントだったのは事実ですが、状況や選手を把握し、自分に何ができるかを見極めなければなりませんでした』

『ラージョでの経験を大いに楽しみました。シーズン途中で就任し、リーグ戦とヨーロッパの大会を両立させた。これがビジャレアルでの挑戦に立ち向かうための経験を与えてくれました』

『これまではバジェカスにいて、目標達成という競争の枠組みの中にいました。今、この記者会見が終わったら、この夏に向けた緊急の補強課題について、何日も何時間もかけて準備を整えるつもりです』

(via SPORT / Estadio Deportivo / ElDesmarque)

プレシーズンはブラジル・オランダ・イタリアを巡る国際ツアー

チャンピオンズリーグ復帰が最大の挑戦となる新シーズンに向けて、非常にハードなプレシーズンの予定が決定しました。

まずは7月4日から30日にかけて、ブラジルのエスピリトサント州ヴィトーリアを中心に行われる「ヴィトーリア・カップ」に参加し、フィジカルトレーニング、国際的なプロモーション、そして実戦を組み合わせた合宿を行います。メイン会場はクレベール・ジョゼ・アンドラーデ・スタジアムで、期間中に3つの親善試合を行う予定です。対戦相手は未定ですが、大会にはサントス、ボタフォゴ、サンパウロ、アトレチコ・ミネイロ、クルゼイロ、サンタクルスなどの地元クラブや、バルセロナ、アトレティコ・マドリード、セビージャ、マルセイユ、リヨン、ウェストハム、フィオレンティーナといった欧州の強豪も参加予定です。北米ワールドカップと日程が重なるため、各チームとも主力を欠く可能性があります。

ブラジルから欧州へ戻った後、7月25日土曜日にはオランダのフィリップス・スタディオンでエールディビジ王者のPSVアイントホーフェンと対戦します。この試合はPSVの公式サイトで放送される予定で、最高峰の舞台を見据えた重要なテストマッチとなります。

その後、イタリアへ移動して7月28日から8月1日まで「コモ・カップ」に出場します。セスク・ファブレガス率いるコモ1907、カンファレンスリーグ王者であり元ビジャレアルのジェレミ・ピノが所属するクリスタル・パレス、フランスのRCランス、サウジアラビアのアル・ウラーが参加し、残り1枠が未定となっています。

(via Estadio Deportivo)

ダニ・パレホの後継者探しとなる中盤の補強ターゲット

ダニ・パレホが退団したことで、最終ラインからのビルドアップを担う司令塔と、中盤に安定をもたらすボール奪取能力に長けた選手の獲得が急務となっています。

第一候補として名前が挙がっているのはヘタフェのルイス・ミージャです。ヘタフェは移籍金として600万ユーロを要求していますが、ビジャレアルはこれを引き下げたい考えです。選手自身はキャリア最後の大型契約を望んでいますが、クリスティアーノ・ロナウドが所属するサウジアラビアのアル・ナスルからも高額なオファーが届いており、資金力では太刀打ちできない状況です。

そのため、他の選択肢も検討されています。一人目はパテ・シスで、イニゴ・ペレス新監督からの信頼が厚く、ピボーテだけでなくセンターバックもこなせるポリバレントな能力が評価されています。二人目はアラベスでキャプテンを務めるアントニオ・ブランコです。足元の技術よりも守備や戦術理解に優れており、中盤でのボール奪取を期待されています。

(via ElDesmarque)

トップチーム昇格を狙うカンテラの逸材2名

中盤の補強と並行して、カンテラからトップチームへの定着を目指す2人の若手選手が注目されています。

一人はカルロス・マシアです。17歳(9月で18歳)ながら身長190cmを誇るピボーテで、U19スペイン代表にも名を連ねています。すでにプリメーラRFEFのレベルは手狭だと評価されており、マルセリーノ前監督のもとでラリーガ5試合、コパ・デル・レイのラシン・サンタンデール戦で約1時間プレーし、トップチームデビューを果たしています。

もう一人はダニ・レケナです。22歳で身長186cmのセントロカンピスタは、昨季コルドバCFへレンタル移籍し、セグンダで36試合に出場。イスマ・ルイスとともに中盤のリーダーとして活躍しました。大成功のレンタル期間を経て復帰した彼は、プレシーズンでイニゴ・ペレス監督のアピールに挑みます。

(via ElDesmarque)

パウ・ナバーロにユベントスが熱視線

昨季からトップチームに定着し、今季は全公式戦で27試合に出場した21歳のDFパウ・ナバーロに、イタリアのユベントスが関心を寄せています。

センターバックだけでなく右サイドバックもこなせる守備力やフィジカル、そして後方からのビルドアップ能力が高く評価されており、ユベントスは今夏の守備陣再編(ブレーメルやケリーの売却状況次第)に向けて獲得候補のリストに入れています。過去数ヶ月ではアトレティコ・マドリードも関心を示していました。

しかし、ビジャレアルは彼をプロジェクトの重要なピースと考えており、放出を想定していません。最近、2030年までの契約延長を結んだばかりであり、獲得には1500万から2000万ユーロの移籍金が必要になるとみられています。

(via Estadio Deportivo)

ビジャレアルB、昇格プレーオフ第1戦を制す

ビジャレアルBは、過去に2019/20シーズンにアツェネータを昇格させたダビド・アルベルダ監督、アラベスBでプレーオフを経験したエネコ・オルティス、アンドラで昇格を達成したイバン・ロドリゲスといった一部の例外を除き、昇格プレーオフの経験が乏しい若いチームです。GKのルベン・ゴメスやDFのイスマエル・シエラ、アルナウ・フォレスなど、過去に降格の苦い経験を持つ選手も多く、「新米」のレッテルを貼られていますが、プロカテゴリーであるセグンダ復帰に向けて準備を整えています。

プレーオフ第1戦では、アウェイのミニ・エスタディでサモラCFと対戦し、2-0で勝利を収めました。

敗れたサモラCFのハビエル・パエス会長は、試合開始からの20分間でビジャレアルBに2ゴールを奪われたことについて次のようにコメントしています。

『正直なところ、我々の方がベテランで経験があるのに、選手たちはフワフワした状態でピッチに入ってしまった。本来なら、フワフワするべきだったのは子供たちである彼らのほうだ』

『彼らにあのような形で2ゴールを決められたのは、彼らが非常に優れているからだ。フェルナンド・ロッチ会長にもそう伝えた。だが、私のサモラも素晴らしいチームだ』

サモラCF側はホームのルタ・デ・ラ・プラタで行われる第2戦での逆転を信じているものの、ビジャレアルBが大きなアドバンテージを握っています。

(via SPORT)

【本日の総括】

イニゴ・ペレス新監督の就任により、来季のチャンピオンズリーグを見据えた国際的なプレシーズンや、パレホの後継者となる中盤の補強、カンテラ若手の引き上げなど、トップチームの本格的な再始動が始まりました。一方でユベントスからパウ・ナバーロへの関心も寄せられており、若手の価値が高まっています。ビジャレアルBもセグンダ昇格へ向けてプレーオフで好発進を見せています。